看護師が独立して年収1,000万円を目指す道のりを10ステップで解説!

この記事では「看護師さんが独立して、年収1,000万円を得る方法」について解説します。

年収1,000万円と言っても、例えば「看護師長を目指す」や「割の良い副業を探す」といった類のお話ではありません。

今回は、看護師さんが自分のスキルを活かして独立し、ビジネスを通じて年収1,000万円に到達する道のりをお伝えします。

看護師さん
  • 看護師以外で出来る仕事ってないかな?
  • もっとお金を沢山稼ぎたい!
  • 自分のスキルをもっと活かして誰かの役に立てたい!

と感じていたら、是非最後までお読みください。

自分のスキルを使って、お金を稼ぐにはどうしたら良いか?が分かるようになります。

この記事でわかること
  • 年収1,000万円に到達するために必要なビジネスの売上
  • 年収1,000万円への具体的な道のり10ステップ
  • 独立を成功させるための年収の考え方
この記事を書いた人
スモールビジネス構築の専門家:岩下知史

岩下 知史(イワシタ トモフミ)

会社員時代に躁鬱病を経験〜独立後は物販・コーチング・ライティングで売上1,000万〜2,500万円のスモールビジネスを複数立ち上げ。 これまで1,000人以上の起業家、個人事業主に研修・コーチング・コンサルティングを提供。

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目次

看護師が年収1,000万を達成するための絶対条件

では早速ですが、看護師さんが独立して年収1,000万円に到達するために、重要な2つの項目を先にお伝えします。

それは

  1. 経費のかからない事業を行うこと
  2. 商品、サービスの販売単価を上げること

です。

上記を踏まえ、まずは年収1,000万円を得るために、必要な年商(売上)についてお伝えします。

看護師が独立してから得る「年収」について

岩下

まずは「年商」と「年収」の違いから!

看護師さんが独立する際、最も気になるのが「収入」ですよね。

ちなみに世の中には「年収1,000万円」を目標にされる方が多いのですが

  • 年商が1,000万円
  • 年収が1,000万円

では意味が異なります。

基本的なことですが、まずは

  • 年商と年収の違い
  • 1,000万円の年収を得るために、年商はどれくらい必要なのか?

について理解しておきましょう。

個人事業主の年商と年収の違い

個人事業主として、独立後の年商と年収の違いは以下の通りです。

  1. 年商:これは、あなたが提供したサービスの対価として得られる全ての金額です。しかし、当然ながらこの金額全てが、あなたの手元に残るわけではありません。
  2. 年収:これは実際にあなたが使える収入のことを指します。売上から経費(家賃、光熱費、材料費、広告費などの必要経費)を引いた後の金額となります。

正確には②を「税込年収」と言い、②から更に税金を支払った後の額を「手取り年収」と言います。

本記事では、一般的に収入として表現される「税込年収」を基準に話を進めます。

例えば、あなたが提供するサービスの料金が100万円で、それを10人のクライアントから受け取ったとすると、年商は1,000万円となります。

しかし、仮に経費が300万円かかったとすると「1,000万円ー300万円=700万円」で、税込年収は700万円となります。(更に税金が200万円かかったとすると、手取り年収は500万円です)

参考:マネーフォワード「年収1,000万円の個人事業主が支払う税金はいくら?会社員との手取り比較も!」

年収1,000万円に必要な年商は?

上記の計算から、年収1,000万円を手にするためには、経費を考慮して年商を考える必要があります。

先ほどの例をもとにすると、700万円の年収を得るために1,000万円の売上が必要でした。

従って単純計算すると、年収1,000万円を得るためには、年商で1,400万円近くが必要な計算になります。

相談者さん

1,400万円・・・まったく想像がつかないんですが。

と感じたかもしれませんが、具体的な年商は

  • 事業の規模や種類
  • 運営の効率
  • 税制
  • 経費の管理方法

などによって、大きく変動します。

また、看護師さんが独立して年収を上げるためには、実はもっと効率の良い方法があるんです。

独立後の年収を上げるポイント

看護師さんが独立を目指す際、年商(売上)だけに注目してしまうと、実際の収入額にギャップが生じることがあります。

そこで大切なのが、冒頭でお伝えした「経費がかからない事業を行うこと」なんです。

では、ここで2つのビジネスモデル「A」と「B」を考えてみましょう。

以下の2つのビジネスモデルのうち、あなたならどちらを選びたいですか?

  • A:年商1,000万円で、経費が700万円。年収は残りの300万円。
  • B:年商700万円で、経費が100万円。年収は残りの600万円。

この計算は、経費の管理と効率化がいかに重要か?を示しています。

一見すると「A」の方が売上が高く、成功しているように感じるかもしれませんが、実際の収益を見ると「B」の方が2倍の額をもらっていますよね。

ズバリ!あなたが目指すべきなのは、この「B」なのです。

「B」のビジネスモデルを目指すメリット

Bを目指す理由は、年収の額だけではなく、以下のようなメリットも存在します。

  1. リスク低減: 売上が下がったとしても、経費が最小限なので、いざという時もビジネスを続けられる可能性が高まります。
  2. 時間の余裕: 経費が少ないということは、それだけ余分な作業や管理が少なくなることを意味します。これにより、自分の時間をより有意義に使うことができます。
  3. 事業拡大のしやすさ: 経費が少ないモデルは、事業の拡大に際してもコスト増加のリスクが低くなります。

看護師さんが独立を目指す場合、高い売上だけを追求するのではなく「B」のような効率的なビジネスモデルを築くことが、長期的な成功の鍵となります。

ちなみに、本ブログではできる限り経費をおさえ、利益率を高めるビジネスモデルを「スモールビジネス」と定義しています。

↓効率的に収入を得るための「スモールビジネス」について、こちらにまとめました。

スタートアップと何が違う!スモールビジネス“だけ”の魅力とは?

看護師が独立して年収1,000万円を目指す10ステップ

岩下

年商と年収の違いを理解したところで、早速年収1,000万円を目指す道のりを説明しましょう。

↓10ステップの全体像はこんな感じです。

STEP

自分のビジネスモデルを見つける

STEP

市場リサーチでニーズを探る

STEP

商品・サービスをつくる

STEP

モニターを見つける

STEP

練習セミナーを開催する

STEP

ブログを始める

STEP

顧客リストを獲得する

STEP

メルマガでより深い情報を提供する

STEP


セミナーやイベントの集客を行う

STEP

商品・サービスを販売する

これ以外にも方法は沢山ありますが、今回は定番の方法をお伝えします。

1つずつ解説しますね。

STEP1.自分のビジネスモデルを見つける

まずはこれから商品・サービスを提供するにあたり、看護師さんとしての自分の強みを明らかにしましょう。

ビジネスモデルを見つけるには、以下のような質問を自分に投げかけてみてください。

  1. 「私の強みや特技は何か?」
    これは、あなたが持っているスキルや経験を特定するための基本的な質問です。例えば、特定の治療法やスキルに秀でている、または患者さんとのコミュニケーションが得意など、看護師さんとしてのユニークな強みを見つけましょう。
  2. 「私はどのような価値観や信念を持っているか?」
    これは、あなたの哲学や信念を明らかにする質問です。この価値観こそが、あなたのサービスやアプローチの基盤となります。
  3. 「どのような顧客と時間を共にしたいと思っているか?」
    この質問に答えることで、ターゲットとなる市場やニッチを絞り込むことができます。
  4. 「私はどのような環境で最も効果的に働くことができるか?」
    沢山の仲間と忙しく働く環境が好きなのか、それとも自宅で個別ケアする方が好きなのか、自分に合った環境を見つけることが重要です。
  5. 「私のキャリアの中で最も誇りに思っている経験や実績は何か?」
    これまでの経験の中で特に印象に残っているものや、自分のスキルや専門知識を最大限に活かせた経験を振り返ることで、自分のスタイルを明確にすることができます。

↓自己分析を確実に終わらせる方法については、こちらもあわせてお読みください。

起業準備という名の自己分析を確実に終わらせる72個の質問

STEP2.市場リサーチでニーズを探る

市場リサーチは、看護師さんの独立を成功させるために、極めて重要なステップです。

またスモールビジネスを成功させるには、狭いニーズを特定し、高単価のサービスを提供することで、収益の最大化を目指すことができます。

リサーチ方法は様々ですが、今回は「既に存在するサービスを参考にする方法」をお伝えしておきます。

是非、以下の項目を参考にリサーチしてみてください。

  1. 市場で既に成功している人・企業はどこ?
  2. その人・企業はどんなサービスを提供している?
  3. そのサービスを既に受けているお客様は何て言っている?
  4. 真似できるとしたら何ができる?

もう少し詳しく解説しておきますね。

1.市場で既に成功している人・企業はどこ?

ビジネスは、まず「モノマネ」から始めるとスムーズです。

というわけで、あなたが興味のあるビジネスで、既にサービス提供している人や企業を探しましょう。

ピッタリ当てはまるものがなければ、似たようなサービスを提供している所でOKです。

ホームページを検索したり、SNSで情報発信している人が必ずいるはずなので、地道に検索してみてください。

SNSを使う場合には、自分のやりたいビジネスに関係したキーワードで検索し、その結果の中から、ピンとくる発信をしている人を選ぶと良いです。(実績だけで判断すると、全然違うタイプに反応してしまい、マネがしづらくなるので注意!)

似ているサービスを提供している人すら見つからない場合、それは市場にニーズが無いからかもしれません。まずは似たような人を探せるレベルまで、自分のビジネスモデルを掘り下げてみましょう。

2.その人・企業はどんなサービスを提供している?

もし対象の人や企業が見つかったら、提供しているサービスを調べます。

ホームページで見つかれば1番良いですが、個人でビジネスしている場合は公開していない方も多いです。

その場合は

  • その人のブログやメルマガを読んでみる
  • コミュニティ運営などをしていないか?調べてみる

などの工夫をしてみてください。

3.そのサービスを既に受けているお客様は何て言っている?

サービスが見つかった場合、そのサービスを既に受けている人たちの声を確認してみてください。

ホームページ等の「お客様の声」が1番良いですが、やはり個人の場合は掲載されて無いことも多いです。

その場合は、SNSでフォロワーの方々が言っている事も参考にしてみてください。

そんな声の中には、あなたのビジネスの参考となるリアルなニーズが隠れています。

4.真似できるとしたら何ができる?

既にお客様がいるサービスであれば、市場にニーズがあることが証明されています。

そのため、ある程度の情報が集まったら、その中から「自分が真似できる事」を探しましょう。

もし、この時点で

相談者さん

真似できそうなサービスがありません・・・

という場合は、スキルがまだ不十分である可能性があります。

その場合は「どんなスキルや知識があればサービスを提供できそうか?」を考える良いチャンスです。

とはいえ、あまりにハードルが高いと感じたら、ここは飛ばしてもOKです。

まずはニーズのリサーチだけしておきましょう。

↓ニーズリサーチと理想の顧客設定については、こちらも参考にしてください。

売れる商品を作るためのマーケティングリサーチ
ペルソナ設定の具体的な方法は?売れる商品づくりに必要な考え方

STEP3.商品・サービスをつくる

次に市場のニーズに応じて、具体的な商品やサービスを開発します。

ちなみに、本ブログでは「商品」と「サービス」を以下のように分けて考えます。

商品とサービスの違い
  • 商品:自分がいなくても販売できるもの(例:マッサージグッズ、健康食品など)
  • サービス:自分がいないと販売できないもの(例:カウンセリング、コンサルティングなど)

最終的にはどちらも必要となりますが、最初は「商品」を持っていないことが多いため、個人で提供しやすい「サービス」から考えると良いでしょう。」

商品・サービスをつくるコツ

多くの人が最初から完璧な商品・サービスを作ろうとしてますが、このやり方はNGです。

なぜなら、最初から顧客のニーズを掴むことは不可能だからです。

ではどうしたら良いか?

答えは「テストしながらより良い商品・サービスをつくる」です。

岩下

まずは試作品を作って、協力してくれるモニターを募集しましょう。

STEP4.モニターを見つける

新しい商品やサービスを提供する際には、まず試作品をつくり、最初の顧客やモニターを募集してフィードバックを収集します。

理想の顧客に近い人を集めるのが望ましいのですが、最初は難しいので、家族や友人にお願いしてもOKです。

  • 提供された人の反応
  • いくらなら売れそうか?
  • 商品、サービス提供をする際に困ること
  • サービスを繰り返し利用したくなるか?
  • 他の類似サービスとの比較、など。

を確認します。

いかに素早くモニター提供できるか?が、この後の成果を大きく左右します。あまり身構えずに出来るだけ早くテストを行いましょう。

↓「あなたのビジネスを応援してくれる人脈作り」について、こちらにまとめました。

人付き合いが苦手な人がビジネスで成功するための人脈づくりとは?

STEP5.練習セミナーを開催する

モニター提供で情報が集まったら、次にセミナーやワークショップなど、専門知識を共有する機会を作りましょう。

とはいえ、このセミナーの目的は「自分のノウハウをまとめること」です。

沢山の参加者を集める必要はありませんので、1人でも参加者がいれば開催します。

どこか会場を探しても良いですし、ZOOMなどを活用してオンラインで開催してもOKです。

セミナーやワークショップに参加して下さった方には、必ずアンケートへの回答をお願いしましょう。頂いたご意見を参考に、ノウハウをブラッシュアップすることができます。

STEP6.ブログを始める

モニター〜セミナーの流れでノウハウが溜まったら、次にブログで情報発信を始めます。

最初は出し惜しみをせずに、知っている知識・ノウハウをすべてアウトプットしましょう。

SEO対策を行うことでブログへのアクセスを増やしたり、SNSで拡散したり、リアルで知り合った方々にブログを紹介してください。

そうすることで、徐々にあなたのブログを読んでくれる読者が増えていきます。

↓読まれるブログの書き方については、是非こちらもお読みください。

読まれるブログの書き方|事前準備から継続のコツまで徹底解説!

STEP7.顧客リストを獲得する

顧客リストとは、そのまま顧客台帳のことです。(正確には既存顧客だけではなく、見込み客も含めたリスト)

ここでは主に、ブログからメルマガに登録してもらうことで、読者のメールアドレスを獲得することを指します。

例えば、ブログ記事の最後にメルマガの登録フォームを用意するなど、あなたの発信した情報に価値を感じてくれた方が、メルマガ登録をしてくれる仕組みを考えます。

顧客リストに対して、より深い情報を定期的に発信することで、顧客と長期的な関係を構築することができます。

↓メルマガの始め方については、こちらを参考にしてください。

STEP8.メルマガでより深い情報を提供する

1人でも顧客リストが集まったら、メルマガを通じて有益な情報を提供しましょう。

ブログはより多くの人にアプローチする必要があるため、扱える情報に限りがあります。

その点、メルマガは読者に合わせた、深い情報をお伝えすることができます。

メルマガの読者は、あなたに興味がある人たちです。

そういった方々に向けて、ブログでは伝えきれない情報をお伝えしましょう。

また情報提供だけではなく、あなた自身のエピソードなども交えることで、メルマガ読者は更にあなたのファンになっていきます。

メルマガで情報発信をする際には、まず最初に「ステップメール」を設定しておくことをおすすめします。

メルマガのポイントは、読者とコミュニケーションを取ることです。質問を投げかけたり、読者から何かしらの反応をもらえるようなやり取りを考えます。

↓売れるステップメールの作り方は、こちらをお読みください。

個人ビジネスで売れるステップメールのシナリオ&例文を徹底解説!

STEP9.セミナーやイベントの集客を行う

ある程度メルマガ読者とのコミュニケーションが取れたら、読者に向けたセミナーやワークショップなどのイベントを開催します。

これはステップ5とは違い、あなたの商品・サービスを販売するためのイベントです。

是非メルマガで告知していきましょう。

あなたの魅力と、あなたの商品・サービスから得られる体験を、読者に伝えてください。

またメルマガだけではなく、ブログやSNS、広告などを活用して、顧客を自分のビジネスに引きつけるような仕掛けを作ります。

↓仕掛けについては「忙しい看護師ママでもできる簡単マーケティング術」が参考になります。

忙しすぎる看護師が副業・起業を成功させる簡単マーケティング術

10.商品・サービスを販売する

セミナーを開催したら、いよいよ自分の商品やサービスを販売します。

この場に来てくださる方は、あなたと、あなたの提供しているサービスに興味を持っている方です。

セミナーと言っても、一方的に知識を伝えるだけではなく、参加者とのコミュニケーションを意識してください。

そうすることで、あなたの価値をより参加者に伝えることができます。

商品やサービスを販売する時は「買ってください」とお願いするのではなく「これはチャンスですよ」というメッセージを伝えることが大切です。

↓ブログ〜メルマガ〜セミナーの流れについては、こちらでより詳しく解説しています。

岩下

以上が、年収1,000万円を達成する10ステップでした!

「起業して本当に良かった・・・」
・4ヶ月で売上300万円以上
・開始1ヶ月で前月の10倍の売上
・最高売上15万円→2ヶ月で100万円
を達成した、起業1年目から使えるセールス術とは?

年商をシュミレーションしてみよう!

ここまでの話を読んでみて

相談者さん

でも、これで本当に年収1,000万円が達成できるの?

と、思いましたか?

この10ステップは、スモールビジネスにおける「定番の型」であり、これまで多くの方がこの方法で成果を出しています。

しかし“あること”が抜けていると、いくらこの10ステップを実行しても効果は出ません。

では、その“あること”とは何か?

それは「商品・サービスの単価を上げること」です。

その理由をお伝えしますね。

年商を決める計算式

まず、売上を決める要素はいくつかありますが、以下の公式を覚えてください。

年商=リスト×成約率×商品単価

リストとは?

見込み顧客数のこと。ここでは主に顧客のメールアドレスや電話番号のことを指します。このリストから、あなたのお客さまになってくれる人を探していきます。

この計算式はつまり

  1. リストの人数を増やす
  2. 成約率を上げる
  3. 商品・サービスの販売単価を上げる

のいずれかを行うことで、理想の年商を達成できることを表しています。

ではそれぞれに、具体的な数字を当てはめてみましょう。

年収1,000万円のシュミレーション

仮に年収1,000万円を手にするために「年商1,100万円(経費100万円)」を目指すとします。

その上で、現状の売上見込みが

リスト200人×成約率20%×商品単価100,000円=年商見込み400万円

だったとしましょう。

その場合、以下のような手段で、年商1,100万円を達成できると考えられます。

  1. リストを増やす:=550人×20%×100,000円=1,100万円
  2. 成約率を上げる:200人×55%×100,000円=1,100万円
  3. 商品単価を上げる:200人×20%×275,000円=1,100万円

販売単価を上げる必要性

さて、シュミレーションの数値を見てどう思いましたか?

まず「①リストを増やす」は最も難しい方法です。

なぜなら、時間とお金がかかるからです。

「②成約率を上げる」は、2人に1人以上に購入してもらわないといけないため、かなり熟練されたセールススキルが必要です。

また、スモールビジネスは限られた時間の中で、1人で全ての作業を行う必要があります。

そのため、一度に多くの顧客を対応するよりも、少人数に向けて手厚いサポートを行った方が、より質の高いサービスを提供できます。

だからこそ、結論として「③商品単価を上げる」が正解なんですね。

値付けについては、最低でも30万円以上の商品・サービスを作っておくと良いでしょう。

↓起業1年目から利益を生み出す方法をまとめましたので、併せてお読みください。

起業1年目から利益を生み出す3つの法則

どうやって単価を上げれば良いのか?

販売単価を上げることの重要性が理解できたとして、じゃあどうやって単価を上げるのか?が気になりますよね。

高単価の商品・サービスをつくるには、ズバリ「顧客の深い悩み」に寄り添うことです。

顧客の抱えている悩みが深ければ深いほど、それを解決するサービスの価値が高まります。

顧客が高いお金を払ってでも、あなたのサービスが欲しい!と思えるような、そんな悩みをリサーチし、自分のスキルをフル活用しましょう。

それでも、もしあなたが

相談者さん

うう、やっぱり難しそう・・・

と感じたら?

もっと現実的な思考に切り替えてみるのもアリです。

まずは今の給料と同じ額を目指す

ここまで年収1,000万円に対するアプローチと、達成するための具体的な道のりをお伝えしました。

しかし、もしこの時点で難しさを感じていたら・・・?

最初の目標としては、現在の給料と同程度の手取りを目指すことをオススメします。

ちなみに厚生労働省によると、令和4年の看護師さんの平均年収は約508万円でした。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

つまり看護師さんが独立して得る年収の場合、先ほどのシュミレーションと同じく経費100万円で考えると、目指す年商は608万円ほどの計算になります。

であれば、必要な販売単価と販売人数は以下の通りです。

  • 販売単価30万円の場合:20人以上
  • 販売単価40万円の場合:15人以上
  • 販売単価50万円の場合:12人以上

もちろん更に単価を上げれば、必要人数は更に少なくなります。

なぜ、年収1,000万円が欲しいのか?

あなたはそもそも、なぜ年収1,000万円を目指しているのでしょうか?

もし、それが綿密にシュミレーションした結果なのであれば良いでしょう。

しかし、多くの場合で年収1,000万円を目指す方に、その理由を尋ねてみると

相談者さん

何となくキリが良いし、世間では年収1,000万円が憧れじゃないですか。

といった返答がほとんどです(笑)

であれば、まずは生活に困らない程度のお金を稼ぐことから始めるのは、とても現実的な考え方ではないでしょうか?

↓独立前に「副業」からスタートすると、より現実的に成功する可能性が高まります。

看護師のための副業のはじめかた解説!在宅でできる業種は?

↓確実に月5万円を稼いで、夜勤から離れたい!という場合はこんな方法もあります。

看護師が物販で副業を始める正しい手順は?仕入れ〜販売まで解説
岩下

自分にとって本当に必要なお金を考えることも、ビジネスにおいて大事なことなんです。

まとめ:看護師が独立して確実に年収を増やすには?

さて、今回は「看護師さんが独立して年収1,000万円を目指す方法」についてお伝えしました。

看護師さんが独立して成功を収めるためには、年収1,000万円を目指しつつも、まずは最低限の生活(現在の給料)に必要なお金を稼ぐ戦略を立てることです。

これは決して「最低限のお金で生きていこう」と言っているのではありません。

ビジネスは会社員とは異なり、非常に厳しい世界です。

自分が動けなくなったら、その時点で収入が途絶えます。

そんな世界で命を削りながら努力を積み重ねるのですから、むしろドンドンお金を稼ぐべきだと思います。

しかし「なぜ稼ぐのか?」が明らかでない場合は、まず独立してからの最低必要年収を計算し、そこに合わせた戦略を立てていく方が現実的です。

独立後の世界は厳しくはあるものの、組織にいた頃よりはるかに大きな自由が手に入るのは間違いありません。

そんな自由を謳歌しながら、必要なお金を十分に稼ぐだけの戦略を立ててみてはいかがでしょうか?

岩下

看護師さんとして自分のスキルを活かしながら、確実に成功する方法を考えていきましょう!

是非、あなたの感想や気づきをコメント欄に残してくださいね。
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