看護師が起業してセミナー・研修講師になる方法

この記事では、看護師さんが「セミナー講師・研修講師」になる方法をお伝えします。

早速ですが、今回の結論から伝えますね。

結論:セミナー・研修講師は「起業の入り口」として使ってください。

相談者さん

え、でもいきなりセミナーなんて出来ないですよ!

と思われるかもしれませんが、考え方が逆なんです。

まずセミナーをしてみて、そこから例えば「〇〇カウンセリング」とか「□□コンサルタント」といった、専門職で起業すべきなんですね。

理由はこのあとお伝えしますので、是非続きを読んでみてください!

この記事でわかること
  • セミナー講師と研修講師のちがい
  • セミナー講師、研修講師になる方法
  • セミナー講師、研修講師を起業でどう活用するか?

セミナー講師と研修講師のちがい

この後の話をスムーズにするために、セミナー講師と研修講師の違いだけお伝えしておきます。

2つの大きな違いは以下の通りです。

  • セミナー講師:特定のノウハウを伝える講師のこと。
  • 研修講師:主に企業研修講師のことを指す。

もう少し詳しく解説します。

セミナー講師とは?

セミナーで特定のノウハウを伝える講師のことです。

例えば

  • 起業について
  • ブログやSEOについて
  • 健康管理について
  • コミュニケーションについて
  • お金について、など

特定の分野を専門として、参加者に知識を伝える人ですね。

セミナー講師のメリットは「知識さえあれば、いますぐにでも始められること」です。

ただし、看護師さんと違って、セミナー講師には特別な資格は必要ありません。

だからこそ講師のバックグラウンドを明確にしないと、信頼されづらいというデメリットもあります。

つまり怪しいわけですね(笑)

もちろん、実績やノウハウの出所を明らかにして、質の高いノウハウを提供すれば問題ありません。

研修講師

セミナー講師と曖昧に使われることもありますが、主に企業で研修を行う講師のことを指します。

企業研修なので、当然企業との契約が必要です。

そのため、講師の実績を見られるのはセミナー講師と同様です。

さらに研修講師の場合は、企業との繋がりが必要です。

セミナー講師よりも最初の敷居が高いですが、その代わりに得られる報酬は高めに設定されています。

とはいえ、なかなか個人が直接企業と繋がることは少ないため、新人のうちは研修会社に講師として登録するケースが多いでしょう。

「研修講師 登録」で調べてみると、研修会社のページが見つかりますので、興味があれば調べてみてください。

以上が両者の違いです。

岩下

今は成功して有名になった方も、実はセミナー講師や研修講師出身だった・・・ということは意外に多いんですよ。

看護師がセミナー・研修講師になる具体的な方法

ではここから、セミナー・研修講師になるための具体的な方法をお伝えしますね。

とはいえ、先に伝えた通り、講師業には明確な資格がありません。

そのため、準備をしたらいつでもスタートすることができます。

1.必要なノウハウ(資格)を得る

セミナー・研修を行うには、何より特定のジャンルに関するノウハウが必要です。

もちろん看護師さんとして培ったスキルも活用できますが、より独自性を高めるために「看護師スキル×〇〇」といった具合に、スキルを掛け合わせると質の高いノウハウになりやすいです。

具体的には以下のようなイメージです。

  • 看護師×カウンセラー
  • 看護師×アロマセラピー
  • 看護師×栄養士
  • 看護師×ライティングスキル
  • 看護師×プレゼンスキル、など。

看護師さんの資格自体がかなり強力なので、もう1つ〜2つのスキルが加わると、他の人が簡単に真似できないビジネスができるでしょう。

2.実践経験を積む(病院内研修からスタート)

ノウハウの内容が決まったら、次は実践練習あるのみです。

看護師さんであれば、例えば病院内研修のファシリテーション(進行役)から始めても良いでしょう。

もちろん友人や知人を集めて、参加してもらっても良いです。

ポイントは、参加者は1人でも良いのでとにかく開催することです。

喋りながらノウハウを固めましょう!

3.研修講師として登録する

研修講師を目指す場合は、自分のノウハウを武器に企業研修の会社に登録をしてみましょう。

ただし、企業研修で扱われるジャンルはほぼ決まっているので、最初は求められたジャンルを引き受けることになります。

企業研修で扱うジャンルは大体以下の通りです。

新卒向けのビジネスマナー
  • コミュニケーション
  • ロジカルシンキング
  • 基本的なスキル研修、など
中級管理職向け
  • リーダーシップ研修
  • プレゼンテーション
  • チームビルディング、など。
上級管理職向け
  • 上級管理職向け
  • 経営・マネジメント、など。

よほどの専門分野を持っていない限り、未経験者の場合は新卒研修からスタートするケースがほとんどです。

また研修講師は人気があるため、最初はすんなり合格するとは限りません。

しかし研修会社側も、1人でも多くの講師を確保したいので、諦めずに応募してみてください。

もちろん、すでに繋がりのある企業や、看護師さんの仕事関連で繋がった方(外部業者やドクターなど)がいれば、直接営業をするのもOKです。

研修会社に登録する場合は、新人研修が始まる4月のような繁忙期よりも前に応募をしましょう。特に講師の人出が足りなくなる時期なので、求められる可能性が高まります。

4.セミナー・研修の告知をする

ノウハウが固まったら、早速セミナー・研修の告知をしましょう。

SNSを使ったり、Peatixなどのセミナー告知サイトを使えば、より広範囲に告知ができます。

研修講師であれば、研修会社から依頼が来るのを待ちつつ、セミナーを開催しておきましょう。

セミナーサイトを利用する場合、最初は集客ができないことの方が多いです。それには理由がありますので、まずは練習だと思って気軽にチャレンジしてください。

↓あなたのビジネスを応援してくれる「人脈の作り方」をこちらにまとめました!

人付き合いが苦手な人がビジネスで成功するための人脈づくりとは?

5.セミナー・研修を開催する

1人でも参加者が集まったら、セミナー・研修を開催します。

最初はうまく喋れないかもしれませんが、それが当たり前なので大丈夫です。

目の前の参加者に、あなたが持っている情報を全て渡すつもりで臨んでください。

無事に開催できたら、必ず最後にアンケートを依頼するのを忘れずに。

参加者の声が、今後のセミナー・研修の質をぐっと高めてくれるでしょう。

↓最初は副業から始めてビジネスの勉強をするのもアリです。

看護師のための副業のはじめかた解説!在宅でできる業種は?

起業するならセミナーから始めよう

冒頭で「セミナー・研修講師は起業の入り口として使おう!」という話をしました。

その理由をここでお伝えしておきますね。

理由は以下の3つです。

  1. ノウハウの整理整頓になるから
  2. 参加者のニーズが分かるから
  3. そもそもセミナーや研修は手段だから

1つずつお話しますね。

1.ノウハウの整理整頓になるから

特に起業初期は、自分が持っている知識の何に価値があるのか?分からないことが多いです。

だからこそ、セミナーや研修を使って実際にスキルや知識を披露する場をつくります。

例えば看護師さんであれば

  • 健康に関する知識
  • 患者さんとの関わりから得たコミュニケーションの知識
  • 日々の業務から得たチームワークのスキル、など。

起業に活かせる知識は沢山あります。

しかし実際にセミナーで話してみると分かりますが、慣れ親しんでいる知識も最初はうまく説明できないと思います。

セミナーで話してみることで、初めて自分のスキルをノウハウ化することが出来るようになるわけです。

2.参加者のニーズが分かるから

セミナーや研修で自分の知識を披露すると、当然参加者から何かしらのリアクションが生まれます。

参加者

なるほどぉ、勉強になりました!もっと聞きたいです!!

参加者

うーん、まあ分かりました(今は必要無いかな・・・)

といった参加者のリアルな反応こそが、あなたの持っている知識「ニーズ」です。

自分では使えると思っている知識も、実際は誰にも求められていない・・・。

逆に大したことないと思っていたスキルが、実はすごく感謝される情報だった!など。

自分の持っている感覚はアテにならないので、セミナーや研修を通じて参加者の反応からニーズを汲み取るわけですね。

セミナーの後にアンケートを取ることでも、より深いニーズが分かるでしょう。

↓ニーズリサーチについては、他にもこんな方法があります。

売れる商品を作るためのマーケティングリサーチ

3.そもそもセミナーや研修は手段だから

3つ目がセミナーや研修を起業の入り口として使う、最も重要な理由です。

セミナーや研修は、参加者に知識をお伝えすることですね。

では知識をお伝えして、それで終わりでしょうか?

答えはNO!実は、セミナーや研修の目的は、その後の本命商品を販売することなんです。

(企業研修はその限りではありません。詳しくは後述します。)

まずはお客さんにセミナー・研修に来てもらい、そこであなたの知識の全体像を知ってもらって、もっと深い知識(本命商品)の購入を促すわけですね。

なので、セミナーや研修は本来起業の入り口として使うことが、むしろ正しい使い方なんです。

ちなみに、起業の入り口として行うセミナーなどを「フロントエンド」と呼び、本命商品を「バックエンド」と呼びます。

フロントエンドとバックエンドの使い方例
  • 6ヶ月の継続カウンセリング(バックエンド)を販売するために、「心とカラダのケア」をお伝えするセミナー(フロントエンド)を行う。
  • IT系ツールのサブスク(バックエンド)を使ってもらうために、1ヶ月無料お試し期間(フロントエンド)を行う、など。

補足:セミナー・研修講師の例外について

ただし、企業研修講師については依頼料をメイン収入として、活動している方も沢山いらっしゃいます。

セミナーはそもそもバックエンド販売が目的なので、1回数千円で募集することが多いです。

そのためセミナーの収益だけを目的に、起業することはまず無理でしょう。

しかし企業研修講師は、企業からの報酬が比較的高めに設定されるので、専門職としても十分に活動できます。

実際に企業研修だけで、年間数千万を稼ぐ人もいるくらいです。

もしあなたが「人前に立って話すことが得意!」と思うのであれば、最初から研修講師を目指すのも良いでしょう。(それでも自分のオリジナルバックエンドは持つべきですが)

↓自分がどんな業種に向いているのか?特性を知りたい場合はこちらをご覧ください。

あなたの性格は次のどれ?診断テストで分かる4タイプ

まとめ:看護師としての新しいキャリアへの挑戦

さて、今回は「看護師さんがセミナー講師・研修講師になる方法」をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

看護師さんの起業において、講師業はゴールではありませんが、とてもやりがいがある活動なのは間違いありません。

セミナー講師・研修講師を通じて、最終的にあなた独自のバックエンドが販売できるよう、準備を進めてくださいね!

是非、あなたの感想や気づきをコメント欄に残してくださいね。もしブログが気に入ったら、ブックマークもお願いします!

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