コンテンツマーケティングを使って“売れる個人ブログ”を作る方法

コンテンツマーケティングを使って“売れる個人ブログ”を作る方法

この記事では個人ビジネスでブログを使いたい人が、コンテンツマーケティングをガッツリ活用して“売れるブログ”を作る方法」について解説します。

まず、あなたはコンテンツマーケティングと聞いて、具体的に何をすれば良いのか?パッと思いつきますか?

相談者さん

ブログやSNSでコンテンツを発信して、アクセスを集めれば良いんでしょ?

と思ったら・・・ちょっと惜しいですね。

個人ビジネスで使うブログの場合、目指すべきなのは「メルマガの登録」です。

ブログはアクセスも大事ですが、最終的に「商品」が売れなくては意味がありません。

アフィリエイトで数百円〜高くても数万円ほどの商品を販売するなら良いのですが、個人ビジネスの場合、扱う商品は高単価であることが多いです。

そのため、ブログから直接商品が売れることはまずありません。

となると、メルマガのような限定的なコミュニティにお客さまを案内し、そこで有益な情報を伝えることで、はじめて商品が売れる流れを作ることができます。

となると、ブログで考えなくてはいけないのは、単なるアクセスではなく「どうやってメルマガに登録してもらうか?」なのです。

この記事を読むことで、ブログからメルマガへと登録を促し、商品が売れる流れを作る方法が分かります。

この記事でわかること
  • メルマガにこだわるべき理由
  • コンテンツマーケティングとは何か?
  • 商品が売れるために最も重要なこと
  • ブログを使ったコンテンツマーケティングの具体的な方法
この記事を書いた人
スモールビジネス構築の専門家:岩下知史

岩下 知史(イワシタ トモフミ)

会社員時代に躁鬱病を経験〜独立後は物販・コーチング・ライティングで売上1,000万〜2,500万円のスモールビジネスを複数立ち上げ。 これまで1,000人以上の起業家、個人事業主に研修・コーチング・コンサルティングを提供。

→詳しいプロフィールはこちらから

コンテンツマーケティングとメルマガの関係性

あなたは、もしかすると

相談者

そもそもなんでメルマガなの?リスト集めなら、LINEとか資料請求でも良いんじゃないの?

と思っているかもしれません。

確かに、顧客リストを集めるだけならそれでも良いんです。

ただ、大切なのはメルマガで1番最初にお伝えすべきこと・・・つまり「ステップメール」なんです。

↓ステップメールについてはこちらで解説しています。

個人ビジネスで売れるステップメールのシナリオ&例文を徹底解説!

メルマガに登録してくれた方に、1番最初にお伝えすべきことを、このステップメールに組み込むことで、商品の売れ行きが大きく変わるんですね。

個人でビジネスをされている方の多くは「メルマガは古い!SNSやLINEの方がユーザーが多いんだから、そっちの方が売れる!」という情報に流され、結果的にメルマガもLINEもSNSも全てが中途半端になっています。

でも、実は個人ビジネスに必要な売上は、メルマガだけでも十分に得ることができます。(LINEやSNSは、その後から始めても遅くはありません)

だからこそ、ブログ→メルマガの流れにはこだわるべきなんです。

少ないアクセスとリストで売上を上げる方法

ちなみにブログ著者は過去に、月間の平均PV数が600件ほどしかないブログから、毎月平均で6件ほどのメルマガ読者を獲得していました。

PV数、メルマガ登録数だけ見るとかなり少ない印象を受けるかもしれませんが、実はこの状態で年間1,000万円以上の売上を上げています。

売上が上がるまでの、具体的な流れは以下のようなイメージです。

  • 毎月3人〜5人ほどがセミナー、無料相談に参加
  • コンスタントに2名ほどに対して50万円以上の商品が売れる
  • 結果、月100万円以上の売上(成約率60%以上)

ここで行ったのは、ステップメールと通常メルマガの配信のみです(動画なども送ってません。ちなみにもう使っていないブログですが、2023年時点でいまだにメルマガ登録があります)

岩下

人数が少ないのもあって、成約率が良過ぎる(実際は30〜40%くらいが妥当)のですが、少ないアクセスとリストでも売上が上がる事例です。

↓もし「ステップメールとか難しい・・・」という場合は、少ないメルマガリストから売上を上げる方法について、無料動画でお伝えしています。

リスト50人で売上100万円を達成するロードマップ

こちらは無料で受けられる7日間の動画講座です。起業1年目から売込みせずに利益を上げるテクニックをお伝えします。

コンテンツマーケティングとは?

では、コンテンツマーケティングに話を戻しますね。

コンテンツマーケティングとは「有益なコンテンツ(情報)を提供することで、ターゲットとなる顧客との関係を築き、最終的にその顧客の購買行動を促すマーケティング手法のこと」を指します。

コンテンツマーケティングから、売上が上がる流れを簡単に説明すると、以下のようなイメージです。

  1. ブログ、SNS、YouTubeなどでコンテンツ(情報)を発信する
  2. ユーザーが欲しい情報を求めてWebを検索する
  3. ユーザーがあなたのコンテンツを見つける
  4. ユーザーがあなた自身や、商品に興味を持ってメルマガ(次のステップ)に登録する
  5. メルマガで更に濃い情報をお伝えする
  6. (いくつかのステップを踏んで)商品を購入する

この流れのポイントは、ユーザー(見込み顧客)が、自分のタイミングで情報を検索し、あなたの情報や商品と出会うことです。

これこそが、コンテンツマーケティングの本質であり、現代のマーケティングに欠かせない要素となっている理由です。

コンテンツマーケティングの歴史(読み飛ばしOK)

では、なぜこのコンテンツマーケティングが、現代ビジネスの主流になっているのか?

それは、先ほどお伝えした「ユーザー自ら情報に触れること」が重要視されているからです。

今はテレビよりYouTubeが当たり前で、小学生でも「広告ウザイ!」とか言ってる時代ですが・・・そんなインターネット広告が始まったのは1996年頃とされています。

それまでは、広告といえば新聞・テレビCMが主流。

2019年にインターネット広告費がテレビ広告費を抜くまでは、新聞・テレビCM(マスマーケティング)がマーケティングの王道でした。

参考:電通報「日本の広告費」の歴史から読み解く、時代の変化

この頃の時代背景として、そもそも当時は「顧客が何を求めているか?」という考え方が、ほぼ無かったんですね。

というか、大量生産・大量販売すれば売れる時代だったので、それで良かったんです。

だから企業はテレビCMに莫大なお金を使っていました。

しかし、それからインターネットとSNSの登場で、顧客の考え方は変化します。

まず広告は基本的にウザイものとされ、企業はいかに「広告っぽくない広告を作るか?」に頭を悩ませるようになります。

また、顧客は商品そのものよりも「商品を買ったらどうなるか?」という、自分の体験を大切にするようになっていきました。

その結果、顧客は自分のタイミングで、自分なりのやり方で情報を探し、コンテンツと出会うようになったんです。(広告を使う手法はまた別にあります)

だからこそ、顧客が情報と出会う場作りとして、コンテンツマーケティングが使われているわけですね。

岩下

この背景を知っておくと、ブログ→メルマガへの流れを強化する意味もよく理解できると思います。

↓初心者向け・インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングとは?

個人事業者向け!インバウンド・アウトバウンドマーケティングの活用法

コンテンツマーケティングの具体的アクション

では続いて、具体的にどうやってコンテンツマーケティングを行うか?についてお伝えします。

コンテンツマーケティングは単に情報を発信するだけではなく、戦略的なアプローチが必要とされる分野です。

フォーブズ誌において、TOP10マーケッターの1人と紹介されているNeil Patel(ニール・パテル)氏によると、世界では毎日46億ものコンテンツが生み出されているそうです。

引用:ニール・パテル氏のポストより(X)

そんな中で、ユーザーの心に刺さるようなコンテンツを作るには「価値のある情報」を発信しなくては意味がありません。

相談者さん

いや、そりゃそうだろ・・・

と思われるかもしれませんが、分かっていても、いざコンテンツ作成段階に入ると、この価値がよく分からなくなる方は多いです。

コンテンツマーケティングを成功させるには、まず「価値とは何か?」を理解する必要があります。

価値とはつまり・・・

結論から言うと、価値とは「個人の評価基準」です。

人は物事に対して、自分なりの評価基準(良いのか?悪いのか?)を持っています。

例えば、ある人にとっては単なる薄っぺらい紙にしか見えない物が、ある人にとってはとても高価なものになります↓

写真引用:ヤフオクのページより

これは最近話題のポケモンカードです。

カードの価値を知らないお母さんだったら、ポイッと捨てられてしまうレベルかもしれませんよね。

これが価値であり「個人の評価基準」の意味です。

つまり、ある意味で価値はとても曖昧でもあるため、様々な方法を使ってアプローチをしないと、手が届きにくい側面があるんです。

コンテンツマーケーティングを行うには、まずどこに価値があるのか・・・つまり「誰がどんなことに困っているのか?興味があるのか?」を徹底的に調べる必要があります。

岩下

「価値」の本質を知ったところで、コンテンツマーケティングの進め方を解説します。

↓コンテンツ

コンテンツマーケティングの具体的なステップ

コンテンツマーケティングは、以下のステップを踏むことで、ユーザーの心に刺さるコンテンツを作ることができます。

  1. ペルソナを明確にする
  2. ペルソナが欲しい情報を明確にする
  3. コンセプトを決める
  4. コンテンツの内容について事前リサーチをする
  5. コンテンツを作る

本来はSNSやYouTubeなどの発信も考えられますが、今回はテーマ通りにブログを使った方法を説明します。

まずは、誰のためのコンテンツを作成しているのか、そのターゲット(ペルソナ)を明確にすることから始めましょう。

1.ペルソナを明確にする

ペルソナとは「ターゲットをより細分化した理想の顧客像」です。

先ほどの価値基準は、このペルソナによって大きく変わりますので、とても重要な部分です。

ターゲットとペルソナの違いは、以下のようなイメージです。

  • ターゲット:30代・女性・営業職
  • ペルソナ:35歳・女性・沢田 真理子(仮)・昔は多少無理して徹夜しても問題なかったが、最近は顔にシワが増え、肌に弾力がなくなってきて焦っているetc・・・

実際はもっと詳細に掘り下げますが、ざっくりターゲットを決めて、そこから更に個人の人物像を浮き上がらせる・・・といったプロセスをたどります。

↓ペルソナの設定については、こちらで詳しく解説しています。

ペルソナ設定の具体的な方法は?売れる商品づくりに必要な考え方

2.ペルソナが欲しい情報を明確にする

ペルソナがある程度明確になったら、次にそのペルソナが求めている情報を考えていきます。

「こんなことで悩んでいそうだ」という想像でも良いですし、実際にペルソナに近いイメージの人にアンケートを取っても良いでしょう。

例えば、このスモールビジネスブログであれば、主に「看護師さん」を対象として

  • 職場の人間関係が原因でストレスがすごい。
  • 病院での激務に疲れ果てて、新しい職場を探そうか迷っている。
  • 子供を育てながらでも出来る副業・起業を探している。
  • 看護師のスキルを活かしてもっと社会貢献したいと思っている。

といった悩みや、要望に応えるようなコンテンツを発信しています。

ペルソナが何に興味を持っているのか、どんな情報を求めているのかを把握することで、的確なコンテンツを提供することが可能となります。

↓ニーズのリサーチについては、こちらを参考にしてください。

売れる商品を作るためのマーケティングリサーチ

3.コンセプトを決める

ペルソナの求めているものが分かってきたら、次にコンセプトを考えます。

コンセプトと聞くと、

吸引力の落ちないただ一つの掃除機

byダイソン

といったような、オシャレな一言を作ろうとする方がいますが、あまり難しく考えないでください。

コンセプトとは簡単に説明すると

  • 何を使って?:あなたの商品・サービスにあたる部分
  • 誰が?:理想の顧客(ペルソナ)にあたる部分
  • どうなるか?:顧客体験にあたる部分

を一貫して説明したものです。

ペルソナに合わせて、あなたが提供できることや、それを受け取ると顧客がどうなるか?を考えます。

↓30個の質問に答えることでコンセプトを作る方法

ブログコンセプトがスッと決まる30の質問|初心者向けに解説

4.コンテンツの内容について事前リサーチをする

ペルソナ、コンセプトが出揃ったら、いよいよコンテンツ作成に入ります。

相談者さん

気合い入れて書くぜ!

・・・といきたいところですが、ちょっとお待ちを。

コンテンツを作るには「準備」が必要です。

準備とは、具体的に以下のようなものを指します。

  • 競合の調査
  • どんな風にコンテンツを伝えるか?(記事の書き方)
  • 解決策の具体的な内容
  • 解決策の根拠となるもの

同じコンテンツを扱っている競合が、どんな情報を発信しているのか?

より魅力的にコンテンツを見せるために、どんな伝え方にするのか?

何をもって解決するのか?(コンセプトの「何」にあたる部分+α)

解決策となる明確な根拠は何か?(研究データなどの引用)

を準備しておくことで、スムーズにコンテンツ作成に入ることができます。

ちなみに、研究機関のデータや論文を引用をする際には、こちらの「まとも検索!!」がおすすめです。

↓ブログで発信する場合は、検索エンジンのSEO理解は必須です!

ブログのSEO対策って何?|初心者がWEB集客に強くなれる方法

5.コンテンツを作る

必要な準備をしたら、最後にコンテンツの作成に取り組みます。

ここで大切なのは、情報の正確性や有益性、そしてオリジナリティです。

あなたの専門知識を活かし、他の情報源では得られないような独自の視点やアドバイスを提供することで、読者の信頼を獲得することができます。

キーワード選定やメタデータの設定など、検索エンジンでの表示順位を上げるためのテクニックを取り入れつつ、ユーザーが有益だと感じる内容を心がけて作成します。

↓ゼロからはじめるコンテンツビジネスの作り方

ゼロから始める!コンテンツビジネス立ち上げの手順とその仕組みを解説します

番外編:定期的な更新と改善を忘れずに!

コンテンツマーケティングは、一度作成・発信したら終わりではありません。

市場のニーズやトレンドは常に変わるもので、それに応じてコンテンツも更新・改善していく必要があります。

ユーザーの反応やフィードバックをもとに、記事の内容や表現方法を見直し、より良いコンテンツへと進化させていくことが大切です。

これにより、長期的にユーザーとの信頼関係を保ちつつ、新しいユーザーも獲得していくことが期待できます。

岩下

上記のステップを参考に、自身の知識や経験を最大限に活かしたコンテンツ作成に取り組んでみてください。

コンテンツマーケティングでメルマガは必須!

コンテンツを作ったら、冒頭の大事な部分に戻ります。

個人ビジネスで使うブログの場合、目指すべきなのは「メルマガの登録」だとお伝えしましたよね?

いくらニーズを絞るとはいえ、ブログはある程度の広い範囲に向けて発信せざるを得ません。

その点、メルマガは直接的に顧客とコンタクトを取る手段として非常に有効です。

特定のトピックやテーマに関する最新情報、専門的なアドバイスなど、価値ある情報を定期的に提供することで、顧客との信頼関係を築き上げることができるからです。

さらにメルマガの登録者は、あなたの提供するコンテンツに関心を持っていることが確定しているため、コンバージョン率(アクションを起こす度合い)も高いはずです。

(だからこそ、ステップメールで、1番最初に読者が触れる情報が重要なのです!)

ブログでは伝えきれない、もしくはつたえずらい情報をメルマガで提供することで、読者はより濃いファンになってくれるでしょう。

↓そもそもの「メルマガの始め方」はこちらを参考にしてください。

まとめ:コンテンツマーケティング×ブログの魅力

さて、今回はブログを使ったコンテンツマーケティングについて解説しました。

最近では「〇〇マーケティング」という言葉が多いこともあり、何を優先すべきか迷うこともあると思います。

そんな時は、原点に返りましょう。

マーケティングの目的はカスタマーを十分に知ることで、製品やサービスがカスタマーにフィットし、何もしなくても売れることである。

ピーター・F. ドラッカー

これはマーケティングを学ぶ人なら、誰でも知っているであろうドラッカーの言葉です。

この言葉からもわかるように、基本はやはり「顧客を知ること!」です。

そのために、コンテンツマーケティングを活用していきましょう。

↓マーケティングについては、こちらでも解説しています。

忙しすぎる看護師が副業・起業を成功させる簡単マーケティング術
岩下

単に流行りに乗っかるのではなく、本当に必要な行動を見極めて、あなたのビジネスを顧客へ届けてくださいね。

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