看護師がセカンドキャリアで幸せを掴む!成功の参考パターン9選

この記事では「看護師さんのセカンドキャリア」について解説します。

あなたは今、こんなことを感じていませんか?

看護師さん
  • 看護師の仕事は好きだけど、大変なことも沢山あって続けるか迷っている。
  • 看護師のスキルをもっと活かせる仕事ってないのかな?
  • 看護師以外でもチャレンジできるセカンドキャリアがあれば知りたい!

もしピンとくるものがあれば、この記事はあなたが看護師さんとして、更に活躍できるセカンドキャリアを見つけるきっかけになるでしょう。

これまで1,000人以上の経営者、ドクター、看護師さんなどに、自己分析やビジネスに関する情報をお伝えしてきた専門家の目線から

  • 看護師さんの抱えている課題と解決策
  • 看護師さんの医療業界における一般的なセカンドキャリア
  • 看護師さんが医療業界以外で構築するセカンドキャリア

について詳しくお伝えします。

今回は、看護師さんのセカンドキャリアとしてよくある医療業界の情報だけではなく「医療業界以外のセカンドキャリア」についてもお伝えしますので、是非最後まで読んでみてくださいね。

この記事を書いた人
スモールビジネス構築の専門家:岩下知史

岩下 知史(イワシタ トモフミ)

会社員時代はホテルや看護師・ドクターの派遣営業に従事。上場企業でマネジメント→躁鬱病を経験→起業〜物販・コーチ・講師業で年商1,000万ビジネスを複数構築。

現在は、看護師などの資格業向けに「資格スキル×AIで年商1,000万ビジネスを作る方法」を発信中。人を支援するスキルを持った人が、自己犠牲ではない本当の「支援力」を身につけるサポートを行う。

【顧客実績】経験ゼロ→3カ月で15万の案件獲得、最高月商15万→2ヶ月で100万達成、2回のプロモーションで1,000万円達成など。
好きなものはギターと娘。

→詳しいプロフィールはこちらから

1.セカンドキャリア構築を考える看護師さんのストーリー

今から10年前、私は看護師になりました。

当時は情熱を持ち、患者さんの健康と幸せのために尽くしたいと強く思っていました。

・・・しかし、現実はとても厳しいものでした。

病院では常に人手不足で、夜勤が続き、休憩時間も取れずに働くことが多々あり・・・自分の健康を顧みる余裕もありません。

ある時は16時間以上連続で働き、そのまま次の日の勤務に入らなければならない日もありました。

1人の看護師が見なければならない患者数が多すぎて、十分なケアができない日々が続く中で、患者さんやご家族から不満やクレームを受けることも少なくありません。

こうした過酷な環境が続き、メンタル的にも体力的にも限界を感じる日々が増え、患者さんに十分なケアを提供できないことにも罪悪感を覚えるようになりました。

最近は同僚も次々に体を壊して退職していき、残された私たちの負担はさらに重くなるばかり。

看護師を続けていくことの大変さを身をもって感じつつ、やめてしまえば、これまでの努力が無駄になってしまうという不安や後悔の念に苛まれています。

これは、看護師さんによくあるストーリーです。

ここで感情だけに捉われてしまうと、先が見えない不安に押しつぶされそうになってしまうかもしれませんね。

でも、解決策は必ずありますのでご安心ください。

こういった環境をどうやって乗り越えるか?原因と対策について考えてみましょう。

岩下

まずは看護師さんが置かれている環境を、冷静に分析しましょう。大事なのは「何が可能で?何が不可能なのか?」を見極めることです。

2.看護師が抱えている課題と対策

看護師さんは、医療現場で重要な役割を担っています。

しかし、長期にわたる交代制勤務や肉体的・精神的負担から、キャリアの節目でセカンドキャリアを考える方も少なくありません。

過去のクライアントの意見も参考にすると、特に

  • 人間関係が悪過ぎる(看護師特有のマウンティングなど)
  • 夜勤が大変で体がもたない。
  • 患者さんとの関わりが希薄で、本当にこれで良いのか迷う。

といった声をよく耳にします。

では、なぜ看護師さんにこのような不満が多いのでしょうか?

これらの原因はシンプルに「忙し過ぎること」です。

看護師

いや、そんな事はわかってるわ!

と思われそうですが、根本原因は「需要(患者さんの数)」が多く「供給(医療関係者の数)」が少ないことにあります。

つまり業界全体のバランスが崩れているんです。

だからこそ

  • 病院側が思ったように職場環境を整えられない。
  • 環境が整わないので、現場のルールが煩雑になっていく。
  • ルールが曖昧で人手も少ないので、現場に苛立ちや焦りが生まれる。

といった負のループが生まれることで、人間関係の悪化や、看護師さん個人のストレス・モヤモヤが増えていきます。

決して「この職場が働きづらいのは、あの人の性格が悪いからだ!」とか「病院の経営が怠慢だからだ!」というわけではないのです・・・。

そういったケースもあるかもしれませんが、基本的にみんな余裕がなさ過ぎて、そう思わないとやってられないんですね。

もし、あなたがいま置かれている環境が理想とかけ離れているとして、それはあなたのせいでもなければ、同僚や上司のせいでもなく、今の社会構造に問題があると言えます。

しかし、多くの看護師さんは

看護師さん

どんなに忙しくても、看護師になったからには受け入れなきゃダメだよね。

と感じてしまっているのですが・・・本当にそうなのでしょうか?

じゃあその上で、取れる対策は?というと、現実的には以下の3つのどれかに収まるでしょう。

  1. 転職する
  2. 心の内面を見直す
  3. セカンドキャリアを構築する
岩下

人は余裕が無くなると、健全な思考ができません。とはいえ、現状を誰かのせいにしていても仕方ないので、現実的な対策を考えていきましょう。

1つずつ補足します。

①転職する

僕(ブログ著者の岩下)はプロのコーチとして、これまで沢山の方から職場環境に関する悩みについて相談を受けてきました。

そんな中で、最初に話題に出すのが「転職」です。

転職をする前にもう少し頑張ってみよう!という考えは確かに大切なのですが、個人的には「転職をして理想の働き方が手に入るのであればそれがベスト」だと考えています。

特に看護師さんの場合は売り手市場であり、ある程度は職場を選ぶことが可能なので、転職先を探すことは決して悪いことではありません。

あなたは頭の中で、転職をする自分をイメージしていますか?

もししていないのであれば、是非選択肢に加えてください。

岩下

嫌な職場で無理して働いて、看護師さんの仕事が嫌いになっては意味がありません。可能な限り、自分にあった職場を探すことが大切です。

②心の内面を見直す

転職を優先するとは言え

  • 社会人経験がまだ短い。
  • 我慢する力があまりにも弱過ぎる。
  • 理想が高過ぎて現実が受け入れられていない。

といったように、心の内面における課題を抱えているケースも多いです。

これらをほったらかしにすると、頑張って転職したとして、どの職場に行っても同じことを繰り返すことになるでしょう。

社会的に見ると「転職の多さ」は信用に対する評価基準なので、自分に不利益になるような行動は取りたくないですよね。

なので、転職を考えながらも、自分の内面的な課題をクリアにするスキルを身につけておくと、人生が圧倒的にラクになります。

内面を整える具体的な方法は沢山ありますが、すぐにできるおすすめの方法は「書くこと」です。

↓看護師さんの「書くストレス解消」については、こちらでも詳しくまとめています。

【現役メンタルコーチが伝授!】看護師の“やばい”ストレスを軽減させて、心と体をラクにするセルフケア術

③セカンドキャリアを構築する

前向きに転職を考えて、自分の内面を見つめた上で、第3の選択肢となるのが「セカンドキャリアの構築」ですね。

看護師さんのスキルや経験が活かせるのは、なにも病院や医療施設だけとは限りません。

重要なのは「自分の可能性を限定せず、視野を広げること」です。

看護師さんのスキルに、新たなスキルを掛け合わせることで、もっと新しい可能性がうまれることもあります。

このスモールビジネス講座ブログをお伝えする理由には「看護師さんに、もっと広い世界で活躍してほしい!」という思いもあります。

現状を大きく変えるのが不安・・・という場合もあると思いますが、セカンドキャリアについて真剣に考えるのも、現実的な対策だと言えるでしょう。

2.看護師のセカンドキャリアとは?

では、どうやってセカンドキャリアを構築すれば良いのか?

続いてセカンドキャリアの定義と、その背景についても軽く触れておきましょう。

(1) 定義と意義

看護師のセカンドキャリアとは、一度看護師を離職した後、再び看護師として就労するのではなく、看護師として培った専門的な知識や経験を活かしつつ、新たな職種や分野へ転職することを指します。

現代では

  • ワークライフバランスの実現
  • 経済的な理由
  • キャリアアップ
  • 新たな可能性への挑戦 など。

様々な理由から看護師のセカンドキャリアへのニーズが高まっています。

今回は主に、看護師が培った専門性を活かしながら、新たな可能性に挑戦する道筋をご紹介していきます。

(2) 看護師のキャリアチェンジを後押しする社会的背景

近年、看護師のキャリアチェンジを後押しする社会的背景が顕在化しています。

まず、少子高齢化の進行に伴い、医療・介護の需要が高まっています。

これにより、病院や施設での看護師の需要は根強いものの、在宅医療や介護分野での需要も拡大しています。

そのため、看護師が活躍できる場が広がっているのです。

また、ワークライフバランスの重視から、育児や介護と両立できる柔軟な働き方が求められています。

これに対応すべく、短時間正職員や訪問看護師といった多様な雇用形態が整備されつつあります。

加えて、団塊世代の大量退職で人材が不足する中、看護師の経験と知識が医療関連分野で活かせるようになってきました。

そんな中で医療コーディネーターといった職種や、キャリアコンサルタントになってキャリアについてアドバイスを行う看護師さんなども増えてきています。

<参考>
厚生労働省/令和5年度「外国人患者受入れ医療コーディネーター養成研修」について
厚生労働省/キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント

このように、社会構造の変化が看護師のキャリアチェンジを後押ししています。

岩下

いまは「看護師資格を取ったから看護師として生きる!」なんて考えなくても、多様な選択肢が広がっているといえるでしょう。

3. 看護師のセカンドキャリア成功パターン9選

というわけで、続いては今回のテーマである「看護師のセカンドキャリア成功パターン9選」をご紹介します。

一般的に考えられる医療業界におけるセカンドキャリアと共に、今回は「医療業界以外の働き方」についても詳しくお伝えします。

看護師のセカンドキャリアと言っても様々なパターンがあるので、自分に合った働き方を見つけてくださいね。

(1) 病院での短時間正職員

まずはベーシックな方法から。

病院で勤務を続けながら、働き方を見直すパターンです。

短時間正職員や、年齢によっては再雇用を検討することで、以前よりも柔軟な働き方が可能になります。

<メリット>
同じ職場で勤務できるので、環境の変化が少ない。病院の人間関係や業務内容に精通している。収入が一定程度確保できる、など。

<デメリット>
完全に新しいキャリアを歩むことはできない、労働時間の短縮によって収入が減る可能性がある、など。

このパターンは、子育てや介護などのライフイベントに合わせて勤務時間を調整したい方に適しています。

病院での経験を活かしつつ、ワークライフバランスの実現も期待できます。

また、完全なキャリアチェンジを望まない方にとっても、選択肢の一つとなり得ますね。

↓厚生労働省からもマニュアルが発行されています。

参考:厚生労働省/「短時間正社員制度」 導入・運用支援マニュアル

(2) 訪問看護師

次は最近かなり増えている「訪問看護師」です。

訪問看護師は、病院や施設に入所せずに在宅療養を選択する患者さんの自宅を訪問し、医師の指示に基づき療養上の世話を行います。

主な業務内容は以下の通りです。

  • 医師の指示に基づく療養上の世話
  • 状態観察と記録
  • 患者さん・家族への療養生活指導
  • 医療処置(点滴、褥瘡処置など)

訪問看護は、患者さんの生活の質を高め、安心して在宅療養を続けられるよう支援するものです。

そのため、患者さん一人ひとりの生活環境を踏まえたきめ細かいケアが求められます。

勤務形態としては、訪問看護ステーションに所属する常勤や非常勤のほか、フリーランスとして活動する方法もあります。

自宅と患者さん宅を行き来する働き方なので、時間や場所に縛られずに働けるのがメリットです。

一方で、移動時間が生じることや緊急対応が必要になるケースもあり、働き方の違いを理解した上で選択する必要があります。

岩下

僕のクライアントさんにも、自ら訪問看護事業を立ち上げた方がいらっしゃいます。大きな社会貢献につながるお仕事ですね。

(3) 介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員は、要介護高齢者や障がい者の方々に適切なケアプランを作成し、様々な介護サービスの利用を支援する役割を担います。

医療と介護のつなぎ役として、利用者のニーズに合わせた最適なケアを提供するケアマネジメントを行います。

看護師が介護支援専門員を目指すメリットは次の通りです。

  • 医療と介護の両方の知識があるため、より質の高いサービス提供が可能。
  • 常に利用者の立場に立って考えるケアマネジメントは、看護師としての経験が活かせる。
  • 訪問看護などとの連携で、切れ目のない支援が実現できる。

介護支援専門員を目指す場合は、介護支援専門員研修を受講し試験に合格する必要があります。(介護支援専門員は国家資格ではなく「公的資格」)

介護支援専門員は地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、介護施設などで活躍できます。

参考:厚生労働省/介護職員・介護支援専門員

(4) 医療機関の人事・総務

病院や介護施設などの医療機関で、人事や総務の業務に従事するのも、看護師のセカンドキャリアとして十分にアリでしょう。

なぜなら、医療業界で働く方々には、医療業界ならではの知識を持った人のサポートが必要だからです。

現場の気持ちが分からない人に人事は務まりません。

各種業務は以下のようなイメージです。

<人事業務の例>

  • 採用活動(求人広告の作成、面接対応など)
  • 労務管理(勤怠管理、賃金計算、社会保険手続きなど)
  • 人材育成(研修企画・運営など)
  • 労働組合対応

<総務業務の例>

  • 文書管理
  • 備品・消耗品の購入
  • 管理 ・会議・イベントの運営補助
  • 施設の維持・管理

看護師として病院で働いた経験は、人事・総務の仕事を円滑に行う上で大きな強みとなります。

医療現場の実情を熟知しているため、看護師の立場に立った施策を提案できるでしょう。

また、組織運営の面でも高い倫理観と使命感を発揮できます。

医療機関の人事・総務は、病院や施設での勤務が可能なため、通勤に便利な点も魅力です。

看護師として長年培った専門知識とスキルを活かせ、さらにキャリアアップも期待できる職場です。

ただし、このあたりのお仕事はデスクワークも多くなるため、個人の性格による適正も関係します。

自分の性格や特性について、理解しておくことも必要でしょう。

↓あなたの性格は、次のうちどれ?

あなたの性格は次のどれ?診断テストで分かる4タイプ

(5) 医療コーディネーター

医療機関と患者の橋渡し役となる「医療コーディネーター」は、看護師のセカンドキャリアとして人気の職種です。

医療コーディネーターの主な業務は以下の通りです。

  • 受診から入院、退院に至る一連の流れをスムーズに進めるため、患者への説明や各部門との連絡調整
  • 患者の生活背景を踏まえた療養環境の提案
  • 医療機関の窓口業務や受付対応、など。

医療の現場経験があれば、患者の立場に立った的確な対応ができます。コミュニケーション能力と幅広い知識が求められる職種ですが、看護師経験があれば有利に働けるでしょう。

看護師の対人スキルと経験を生かせる点で、医療コーディネーターはセカンドキャリアとしてとてもよい選択肢の一つと言えるでしょう。

参考:看護roo

(6) 医療コンサルタント

医療コンサルタントは、医療に関わるコンサルティングを行う仕事です。

医療機関や介護施設に対しての経営改善、組織の人材採用や育成課題に対してのアドバイスを行います。

主には医療業界へのコンサルティングを行なっている企業に所属することになるでしょう。

(7) 医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーは、患者や家族の生活問題や心理・社会的課題に対応する専門職です。

病院や施設での勤務が一般的で、患者の入院から退院に至るまでの生活支援を行います。

例えば、以下のような業務があります。

  • 病状や治療方針の説明
  • 療養生活の支援
  • 退院後の生活設計
  • 福祉サービスの調整
  • ケアマネジメント

また、チームの一員として医師や看護師、他職種と連携しながら業務に当たります。

看護師さんとはまた異なる視点から、患者さんに寄り添いたい場合には選択肢に入るかもしれません。

(8) 医療関連企業の営業職

看護師から営業職へキャリアチェンジする人も増えています。

医療機器や医療サービスなどの営業職は、看護師としての経験や知識が活かせる分野です。

病院や介護施設を訪問し、医療機器の説明や提案を行います。

医療現場での実務経験があれば、より的確な提案ができるでしょう。

<営業職のメリット>

  • 場合によって高収入が期待できる
  • 医療分野での活躍が可能
  • 人間関係構築能力が身に付く

一方で、営業ノルマの達成など、プレッシャーのかかる面もあります。

セカンドキャリアとして営業職を選ぶ際は、自身の適性を見極める必要があります。

営業職への転職には、以下の対策が有効です。

  • 営業スキル習得(営業研修の受講など)
  • 業界動向の把握
  • 医療関連企業の採用情報収集

(9) 看護学校の教員

看護師としてのキャリアを活かしながら、次の世代の看護師を育成する道もあります。

看護師経験者が看護学校の教員になることで、実践的な知識や技術を学生に伝えることができます。

看護学校の教員になるメリットは以下の通りです。

  • ワークライフバランスが良い。
  • 教育の場で自身のキャリアを活かせる。
  • 次世代の看護師育成に貢献できる

一方でデメリットとしては、

  • 教育経験や資格が必要。
  • 人前で話す・教えることに慣れる必要がある。
  • 給与が病院勤務時より低い場合がある。

などが挙げられます。

このように、看護学校の教員は、実践知に裏打ちされた質の高い看護教育を提供できる一方で、給与面などでのデメリットもあります。

教員を目指す際は、必要な条件がありますので、興味がある場合は事前にチェックしておきましょう。

<参考>
厚生労働省/看護師学校養成所における看護教員に関する規定
看護職のキャリアと働き方

以上が、看護師さんのスキルを医療業界で活かす場合のセカンドキャリア9選でした。

続いては「医療業界以外でセカンドキャリアを構築する方法」についてお伝えします。

4. 看護師が医療業界以外の仕事でセカンドキャリアを構築する

今後の方向性に迷っている看護師さんから

看護師さん

看護師以外の仕事へ転職しようと思うのですが、どう思いますか?

という質問をよく頂きます。

結論からお伝えすると、ここでは

副業から始めて、フリーランス・開業・独立を目指してビジネスを立ち上げること。

をオススメしています。

もちろん、医療業界以外への転職もアリなのですが、他職種となると転職のハードルも上がりますし、看護師さんの資格を全く使わないのは正直勿体無いです。

であれば、看護師さんとして収入を確保しながら、自分の力でも収入が得られる方法を模索し、タイミングを見て独立を目指すのは非常に効率が良い方法です。

・・・と言うより、セカンドキャリア構築って、むしろこっちが正しい考え方なのではないでしょうか。

ただ、こんなことをお伝えすると

看護師さん

うちの職場は副業禁止だから無理なんですけど!?

といった言葉が聞こえてきそうですが・・・真剣にセカンドキャリア構築を考えるのであれば、やり方はあります。

自分自身の可能性を狭めずに、チャレンジすることが大切ですね。

↓看護師さんの副業については、こちらを参考にしてください。

看護師のための副業のはじめかた解説!在宅でできる業種は?

↓ビジネスを立ち上げる際の、具体的なアイデアをまとめました。

看護師が1人で始められるスモールビジネス起業のアイデア10選-2024最新版

5.医療業界以外のセカンドキャリアに向けた準備

では、もし副業の問題をクリアできるとして、自分でビジネスを立ち上げるにはどうしたら良いのか?

正直、やっておく事は沢山あります(笑)

ですが、ここでは「最低限これだけはやっておこう!」というポイントだけお伝えします。

医療業界でのセカンドキャリア構築にも共通することなので、この流れを無視しないでくださいね。

(1) 自己分析を徹底する

自分に合ったセカンドキャリアを見つけるには、まず「自分を知ること」が何より重要です。

いわゆる自己分析というやつですが、ここで多くの人は「少し過去を掘り下げて終了」みたいな分析しかやりません。

しかし、自分の新しいキャリアを構築したいのであれば、ちょっとの自己分析では不十分です。

  • 幼少期に好きだったこと
  • 過去に体験してきた成功や失敗
  • お金を出して学んできたこと(本、コミュニティ、研修、セミナーなど)
  • 他人や社会に与えたい影響
  • 人生の目標や夢、など。

を全て洗い出して、まとめていきましょう。

その上で具体的な行動計画を立てることで、目標への道筋が見えてきます。

もし自分の方向性に迷ったら、こちらで自己分析の仕方をお伝えしています。

↓1人でカンタンに自己分析できて、ビジネスの方向性が分かるツールを無料で差し上げますので受け取っておいてくださいね。

起業家タイプ診断

(2) 必要な学び・研修、資格を取得する

目指す職種によりますが、新しいスキルを手に入れるために必要な学び・研修や、資格取得に着手します。

例えば、看護師さんのセカンドキャリアとして人気の「心理カウンセラー」の場合、無資格でも活動はできますが、専門性・信頼性を発揮するにためにも資格取得をオススメします。

↓看護師さんが心理カウンセラーとして独立する方法はこちらをご覧ください。

(3) 関係者とのつながりを作る

ビジネスにおいて、知識やスキルも必要ですが、なにより大切なのは「人とのつながり」です。

例えば

  • 参入したいビジネスで既に活躍している人
  • 同じ目標に向かって頑張る仲間
  • ビジネスに需要があるか?リサーチに協力してくれるお客様、など。

全ては、人とのつながりから生まれます。

特にビジネスを始めたばかりの頃は、小手先のテクニックを身につけるよりも、人とつながることに集中した方が、売上が生まれやすい傾向にあります。

具体的には、セミナーやイベントに参加し、先輩の体験談を聞くことで視野が広がります。

情報収集だけでなく、人脈作りにも力を入れましょう。

↓ビジネスを始める際の人脈作りについては、こちらで詳しくまとめています。

人付き合いが苦手な人がビジネスで成功するための人脈づくりとは?

(4) ビジネスの基礎を学ぶ

ビジネスが成功するかどうか?は「ビジネスの型を知っているかどうか?」にかかっています。

ここで言うビジネスの型とは「マーケティング」のことです。

マーケティングと聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、要は

理想のあの人に振り向いてもらうにはどうしたらいいか?

を考えるのがマーケティングです。

実はビジネス初期においては、人とのつながりを増やしつつ、気合いと根性があれば、ビジネスを軌道に乗せることは可能です(笑)

ただし、これは長続きしません。

だからこそ

  • どうすればお客様を集められるのか?
  • お客様が集まりやすい魅力的なビジネスの見せ方
  • お客様が自分の問題を解決できる商品・サービスの設計の仕方
  • 興味を持ってくれた人に効果的に商品・サービスを案内する方法

を戦略的に考える必要があります。

そのために必要なのがマーケティングなのです。

↓マーケティングについては、こちらで詳しく解説していますので必ず見ておいてください。

忙しすぎる看護師が副業・起業を成功させる簡単マーケティング術

(5) 商品・サービスの販売方法(セールス)を学ぶ

お客様を集めたら、自分の商品・サービスを販売しなくては意味がありません。

しかし、すでに起業をしている人でも、この「セールス」を苦手とする人はすごく多いです。

特に看護師さんには、人に気を使いすぎて自己主張ができないタイプが多く、自分のスキルをお金に変えることに抵抗がある人が多いです。

でも安心してください。

そんな人でも、セールスを成功させる方法があります。

もし、あなたも営業やセールスが苦手、そんなことをしている自分が想像できない・・・と感じる場合は「セールスのテンプレート」を丸暗記するだけでOKです。

売れるセールスには特有の流れがありますので、まずはそれを覚えましょう。

↓落ちこぼれ営業マンでも、セールスができるようになるテンプレート。

【会話例あり】セールスクロージングの極意!底辺営業マンがあっさり高額契約を取れるようになった方法

以上が、医療業界ではなく自分でビジネスを立ち上げるセカンドキャリアの構築方法です。

岩下

他にもやるべきことはありますが、まずは今できることをしっかり行い、準備を重ねることが、セカンドキャリア成功への第一歩となります。

6.セカンドキャリアで幸せを掴むために

ここまで看護師さんのセカンドキャリアについてお伝えしましたが、最後に「セカンドキャリアを構築する上で忘れてはいけない考え方」について補足しておきます。

セカンドキャリアがうまくいって、収入が増えたとしても、これらのポイントを忘れると幸せが遠ざかってしまうかもしれないので注意しておいてください。

(1) ワークライフバランス

看護師さんは、長時間労働や夜勤、当直などの過酷な労働環境に置かれがちです。

ストレスが高く、プライベートな時間が十分に確保できないことで、ワークライフバランスが崩れやすい職業です。

ワークライフバランスと言っても、人によってバランスは異なります。

だからこそ、ここで重要なのが「あなたの価値観」です。

  • お金
  • 仕事
  • 人間関係
  • 家族
  • 健康、など。

自分にとって何が必要なのか?を理解した上で、セカンドキャリアを見極めましょう。

セカンドキャリアを通じてワークとプライベートの調和がとれれば、看護師時代に溜めた疲労を癒すことができ、仕事とプライベートの両立で幸せを掴めるはずです。

↓あなたが大切にしたいことは、次のうちどれですか?

自己分析で価値観を見直せ!誰も知らない新たな自分と出会う方法

(2) 経済的安定

看護師から他の職種に転職する際、経済的な不安を抱える人は多いでしょう。

特に、長年看護師として働いてきた方にとって、転職や起業は大きな冒険です。

しかし、事前に収入の見通しを立てることで、不安を和らげることができます。

細かい話ですが、転職後の年収を把握した上で、生活費などの固定費を差し引き、目標貯蓄額を設定することが重要です。

加えて、転職に伴う一時的な収入減にも備えましょう。

経済的な不安を払拭できれば、セカンドキャリアに夢を持ち続けられるはずです。

↓お金の不安を感じたら、まずやっておくべきことはこれです。

あなたの独立準備レベルを診断!経済的不安を解消する7つの質問

(3) 活躍の場の確保

看護師がセカンドキャリアで幸せを掴むためには、活躍の場を確保することが重要です。

「活躍の場」とは、自身の経験や能力を最大限に発揮できる職場環境のことを指します。

活躍の場を確保するためのポイントは以下の通りです。

<ポイント1> 自身の強みや価値観に合った仕事を選ぶこと。

<ポイント2> 就業形態(正社員、契約社員、フリーランスなど)を自身のライフスタイルに合わせて選択できること。

<ポイント3> 働く環境(人間関係、福利厚生、評価制度など)が自身に合っていること。

これらのポイントを意識しながら、自身に最適な活躍の場を見つけていくことが大切です。

大事なことなので繰り返しますが、セカンドキャリアで幸せを掴むためには、自身の人生観や価値観に合った働き方ができる活躍の場を確保することが不可欠なのです。

岩下

仕事内容や収入だけに注目してしまうと、思わぬところで幸せを失うこともあります。価値観のバランスに注意しておいてください。

6. 看護師さんのセカンドキャリアまとめ

さて、今回は看護師さんのセカンドキャリアについて、一般的な方法からビジネスに立ち上げについてお伝えしました。

看護師さんのセカンドキャリアは、キャリアアップや働き方の見直し、ワークライフバランスの実現など、様々な目的で選択されています。

しかし、頭で考えているだけでは何も始まりません。

もし、あなたが

  • 今より自分らしく収入をアップさせたい。
  • 自分のスキルをさらに活かせる仕事がしたい。
  • 自分の価値観を大切にしたい。
  • 自分だけではなく家族や友人、周りの人とのつながりを深めたい。
  • 人から信頼される看護師になりたい。

と思ったら、今回の記事を参考に行動を始めてみてください。

その上で

看護師さん

方向性を明確にしたいけど、1人では考えられそうにない・・・

と感じたら、こちらを受け取っておいてくださいね。

↓ブログの特性上、ここでは書けない情報も詳しくお伝えします。

起業家タイプ診断

ワークライフバランスの実現や経済的安定、活躍の場の確保など、キャリアチェンジによってさまざまなメリットが期待できます。

あなたもこの機会に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。