この記事では「ブログ初心者が、Web集客に強くなるためのSEO対策」について解説します。
ただ、SEO周りの情報ってとにかく難しい言葉が平気で使われるので、意味が分からず調べる意欲を削いできますよね・・・
なので、今回はなるべく用語を使わずに「まずはこれだけやっておけばOK!」という、初心者でも分かるSEO対策をお伝えしていきます。
という場合は、是非最後まで読み進めてください。
とりあえず、今やっておけば良いことが明確になるはずです。
- SEOって何?
- 初心者がSEOでやっておくべき事・やらなくて良い事
- 具体的なSEO対策
岩下 知史(イワシタ トモフミ)
会社員時代に躁鬱病を経験〜独立後は物販・コーチング・ライティングで売上1,000万〜2,500万円のスモールビジネスを複数立ち上げ。 これまで1,000人以上の起業家、個人事業主に研修・コーチング・コンサルティングを提供。
目次
ブログのSEO対策とは?〜初心者向け〜
これは既にご存知かもしれませんが、まずは基礎知識から。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で「検索エンジン最適化」という意味です。
簡単にいうと「GoogleやYahooなどの検索エンジンで検索した時に、あなたのブログやホームページが、検索結果の上位(最初の方)に表示されるように工夫すること」です。
ちなみに検索エンジンにも、こんな感じで色々あります。
- Yahoo!
- bing
- Baidu(百度)など。
とはいえ、やはり1番使われているのが「Google」であり、一般的にSEOという言葉を使う時はGoogleに対するSEOを指します。
ですので、この記事でも基本的にGoogleのSEO対策として話を進めます。
ブログがGoogleに評価されるまでの仕組み
あなたは、Googleがどうやって膨大な情報をチェックしているか知っていますか?
例えば、あなたがブログのSEOについて記事を書いたとします。
その上で「ブログ SEO」と検索した時に、検索結果の最初の方に表示された方が、当然読まれる可能性が高まりますよね。
この検索結果は適当に決まっているのではなく、検索エンジンが定めたルールによって決められています。
記事内容が評価されるまでの、ザックリとした流れはこんな感じです。
- 記事をブログに公開する。
- クローラーと呼ばれるロボットが記事をチェックしにくる。
- 問題なければ、データ倉庫のような場所に登録してくれる(これをインデックスと言います)
- 関連するキーワードで検索された時に、データ倉庫から最も相応しい情報をマッチングして表示させる→ここで相応しい評価を得るために行うのが「SEO対策」です。
ちなみにGoogleのクローラーは、実際に人が読んでいるのと同じくらいの感覚で情報をチェックしているそうです。
であれば、やみくもに記事を書くのではなく、検索エンジンのルールに従って記事を書く必要があります。
それがSEO対策です。
SEO対策に関する考え方
とはいえ、一言でSEO対策といっても、比較的簡単なものから、初心者には全く手が出せないものまで、実に様々な方法があります。
そもそもGoogleは、SEOに関して一定のルール(ガイドライン)を公開していますが、情報の全てを公開しているわけではありません。
つまり、完璧なSEO対策は誰にもできないのです。
であれば「SEO対策は、できる範囲で行う」が正解となります。
これは、特にブログ初心者にとって大切な考え方です。
なぜならブログ初心者の場合、SEO対策うんぬんよりも、先にすべき事が沢山あるからです。
今回はそんな「ブログ初心者がすべきこと・やるべきではないこと」も一緒にお伝えしましょう。
SEO対策を疎かにしてはいけませんが、気になりすぎて他の作業が進まない・・・では本末転倒です。最低限の理解と行動を進めましょう!
なぜブログでSEO対策をする必要があるのか?
この時点で、もしかすると
うーん、SEOって面倒そう・・・とりあえず適当にブログ書いてるだけじゃダメですか?
なんて思われるかもしれません。
その答えとしては
ダメではないですが、SEOを意識するのとしないのとで、3ヶ月後に明らかな結果の違いが出ますけど、それでも良いですか?
と返すことになります。
SEOを意識すると、具体的に何が起こるか?説明しますね。
検索上位に表示されやすくなる
まずは何より「Googleの検索結果で、上位に表示されやすくなる」ですね。
上位に表示されるほどページへのアクセス数が増えるため、当然ビジネスにも優位に働くようになります。(ただし、アクセスが多いからと言って、売上に直結するわけではありません)
これは数字で見ると、より分かりやすいと思います。
以下は、世界トップクラスのSEOプラットフォームを持つ「seoClarity社」が、2021年11月に発表した、国別の検索順位別クリック率データです。
どの国においても検索順位が1位〜10位へと下がるにつれ、徐々にクリックされる割合も下がっています。
日本の場合であれば、100人が同じキーワードでアクセスすると、その差は以下のようになります。
1位:13.94%(約14人がクリック)
10位:1.32%(約1人がクリック)
10倍以上の差がありますね。
これが1,000人となると、1位:139人、10位:13人となり、120人以上アクセスに違いが出ます。
検索結果が上位に表示されることの重要性が分かりますね。
このような「上位表示させるためのSEO対策」は誰もが納得できることですが、実はSEO対策には、もう1つの大きなメリットがあります。
顧客ニーズを捉えることができるようになるため
SEO対策を施すということは、言い換えると「ユーザーのニーズを捉えていく作業」とも言えます。
当然、Googleはユーザーの要望や課題に対して、最も有益な情報を伝えているサイトを優先して表示させたいと考えています。
そのため、Googleから
このサイトは、すごく詳細にリサーチされていて、とても質の高い情報を伝えているね!
と評価されるためには、よりユーザーのニーズに沿った情報を提供しなくてはなりません。
もちろん、ユーザーの目線から見ても
そうそう、これが知りたかったんだよ。にしても、このサイトはすごく分かりやすいね!
と思ってもらう必要があります。
つまり「SEO対策=ニーズを捉える」という意味になりますよね。
当然、そのプロセスで得た情報は、ブログだけではなく
- ブランディング(影響力)
- 商品・サービス開発
- メルマガでの情報発信
- セミナー
- セールス
- 顧客のケア
など、全てのマーケティング活動において役に立ちます。
SEO対策をすることで、あなたのビジネス能力がどんどん磨かれていき、結果的にビジネスが大きくなっていくわけですね。
適当に記事を書いていると、これは絶対に叶いません。
だからこそ、SEO対策は早いうちから意識しておくべきなんですね。
僕自身、SEO対策を行う中で色々試行錯誤をしながら、ビジネス感覚を養うことができました。
↓ニーズリサーチについては、こちらも併せてご覧ください。
初心者がブログのSEO対策を行う前に知っておきたいこと
SEO対策の必要性が分かったところで、続いては
SEO対策って具体的に何をすれば良いの?
という疑問にお答えしたいのですが・・・その前に、まず知っておくべき事があります。
これを知らないと前提がズレてしまい、せっかく頑張って記事を書いても、全然順位が上がらない・・・という事態になりかねません。
そんなSEOの大前提とは「ユーザーのニーズを満たしながら、Googleのルールを守ること」です。
詳しく解説します。
1.ユーザーのニーズを満たす
ユーザーのニーズとは「検索意図」のことです。
つまり、ユーザーの検索したキーワードに対して
そんなコンテンツ(記事)を用意するという意味です。
え、そんなの当たり前ですよね?
と思うかもしれませんが、頭では分かっていても、よくやってしまうミスがあるんです。
例えば、すでにブログを始めている斉藤さんが「ブログ 書き方」でGoogle検索したとしましょう。
そこで見つけた、とある記事を読んでみると・・・
ブログとは「ウェブログ(WebLog)」の略称で、情報発信のツールであり、アメブロやnote、ワードプレスなどを使って行う方法があって、個人ブログがうんぬんかんぬん・・・
みたいな情報が、冒頭から永遠と書かれていたら、斉藤さんはどう感じると思いますか?
「ここに自分の欲しい情報がなさそうだ」と感じて、ページを閉じてしまうかもしれませんよね。
斉藤さんはおそらく「ブログの書き方を上達させる方法」を知りたいのであって「ブログとは何か?」を知りたいわけではないからです。
このようなミスは本当によく起きます。
特に初心者のうちは、丁寧に説明をしようとすることで、逆にユーザーの検索意図と離れてしまう・・・みたいなことが起こりやすいので、注意が必要です。
↓「正しいコンテンツの使い方」については、こちらで詳しく解説しています。
Googleのルールを守る
SEOを考える際には、ユーザーのニーズだけではなく「Googleのルール」も意識する必要があります。
Googleのルールとは、主に「Googleの検索品質評価ガイドライン」に記されている内容などを指します。
これはGoogleが「社内において各種ウェブサイトをどうやって評価するか?」を記したもので、そのままSEO対策の基準として扱われています。
ガイドラインには具体的に、以下のようなことが書かれています。
- ウェブサイトとは何か?
- ウェブサイトをどうやって評価するか?
- 経験、専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)について
- 高品質、中品質、低品質なページとはどんなページなのか?
- クエリ(ほぼキーワードと同じ意味)の理解、など。
とはいえ、Google自体が「ユーザーが最優先!」という姿勢を取っていますので、基本的にはユーザーが満足するコンテンツ作成を意識すれば問題はありません。
ただ、基礎的な知識を知らないままだと当然不利なので、Googleのルールも知っておくと良いでしょう。
一昔前までは、Googleの顔色を伺うことだけに特化したSEO対策が使われていましたが、今ではユーザーニーズはもちろん、ブログ運営者など個人に対する評価や、AIには表現できない体験情報などが評価されています。
以上、初心者がSEO対策の前に知っておくべきことでした。
ブログSEO対策として初心者がやるべきこと5選
では、いよいよ具体的なSEO対策についてお伝えしますね!
とは言え、SEO対策は沢山ありますので、今回は初心者でも対応しやすいものに絞ってピックアップしておきます。
必要最低限のSEO対策として、参考にしてください。
1.ワードプレスを使う
まず基礎的なSEO対策として挙げられるのが「ワードプレスを使ってブログを運営すること」です。
ホームページやブログが作成できる無料システムのこと。こういったシステムを総称して「CMS(Contents Management System)」と言います。
ブログには
など、様々なプラットフォームがありますが、ワードプレスにはいくつかの理由により、SEOに有利に働きやすい・対策が行いやすいというメリットがあります。
そのため、まずは「ブログを始めるならワードプレスを使う!」と覚えておきましょう。
↓「ワードプレスを使って10分でブログを始める方法」はこちらから!
2.E-E-A-Tを意識する
E-E-A-Tとは、先ほど解説した「Googleの検索品質評価ガイドライン」で記されている評価基準の1つで、以下の頭文字を取った言葉です。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
つまり「権威があって、専門性があって、世間からも信頼を得ていて、独自の経験から書かれた情報は高く評価される」という意味です。
とは言え
私に権威なんてありません・・・
と思われるかもしれませんので、まだ実績がない段階では「Experience(経験)」を最優先に記事を書いていきましょう。
例えば、その分野においてこれまで実践してきたことや、いまの職場で起きた出来事などでも結構です。
自分が体験してきたことなど、あなたにしか書けない情報を書いてください。
また信頼性においては、後述する「ウェブサイトの読み込みスピード」も関わってきますので、参考にしてください。
3.タイトルと本文にキーワードを入れる
先ほど「ユーザーのニーズを満たす」の項目でもお伝えしましたが、ブログ記事はユーザーの検索意図に沿って書く必要があります。
そのためには事前に「ユーザーがどんなキーワードで検索した際に、あなたのブログに辿り着くか?」を考えておく必要があります。
例えば「ブログ 始め方」「ブログ 書き方」「ブログ SEO対策」といった具合ですね。
ちなみに冒頭で少し触れましたが、Googleはクローラーというロボットを使って、Web上のサイトを巡回しています。
Google(検索エンジン)が、各種サイトを評価するための情報を収集するロボットのこと。
このクローラーが、実際にあなたのブログを巡回した上で
この記事は「ブログ 始め方」について書かれているな。
という判断を下します。
その際に、判断基準の1つとなるのが「タイトルと本文に使われているキーワード」です。
そのため、扱うキーワードを決めたら、それらを記事のタイトルと本文に盛り込む必要があるわけです。
まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、意識しておかないと意図したキーワードと全然違う言葉を使って記事を書き進めてしまう・・・なんてことがよくあります。
とはいえ、無闇にキーワードを盛り込むと逆効果になるので注意が必要ですよ!
SEOを意識し過ぎて、ユーザーのニーズを無視している・・・と判断されないよう、自然な形でキーワードを盛り込んでいきましょう。
意図したキーワードが、必ずしも検索結果に反映されるわけではありません。あくまでGoogleが独自の判断基準でマッチングを行いますので「実際はどんなキーワードで検索されているか?」を分析ツールを使って分析するようにしましょう。
↓「読まれるブログの書き方」については、こちらも参考にしてください。
4.内部リンクを適切に設置する
先ほどGoogleのクローラーの話をしましたが、ブログを運営する側にとっては、クローラーにブログの隅々まで見てもらった上で、正しい評価をして欲しいわけです。
そのためには、クローラーが巡回しやすい環境を整えることも、SEO対策として非常に大切な要素になります。
↑こんな状態だったら、クローラーも動きづらいですからね・・・
具体的な対策はいくつかありますが、分かりやすい方法として「内部リンクの設置」が挙げられます。
ブログ内における、他の記事やページのリンクのこと。
例えば本記事でも、見出し毎にオススメ記事へのリンクを貼っていますよね。
これはもちろん記事を読んでくれている人に対して、更に有益な情報をお伝えするためですが、同時にクローラーの巡回を促す機能も果たしています。
こうすることでブログの理解度が高まり、適切な評価へとつながっていきます。
キーワードと同じく、クローラーの巡回を促すとはいえ、何の脈絡もなく貼られたリンクは逆効果になりますので注意しておきましょう。
5.読み込みスピード
これはそのまま、ブログの読み込みスピードを指します。
極端に読み込みが遅いサイトは、ユーザーの不利益につながると考えられているため、SEO対策として忘れずに対応しておきたいポイントです。
代表的な方法としては「PageSpeed Insights」というサイトを使うことで、自分のブログの読み込みスピードを、PC・スマホ共に計測することができます。
上記は、実際に本ブログの読み込みスピードを測定した結果です。
基本的に「90点以上が良好な状態」とされています。
またスコアに問題がある際は、具体的な改善項目が表示されますので、それに沿って対応することができます。
スコアはあくまで基準です。中には改善が難しい項目もありますし、時間帯によっても上下します。スコアが低いからといって、対応に振り回され過ぎないようにしましょう。
以上が「初心者でもすぐに対応できるSEO対策5選」でした。
冒頭でお伝えした通り、SEOには正解がありません。初心者のうちはSEOよりも、定期的に記事を書き続けることの方が重要だったりしますので、目的を見失わないようにしましょう。
まとめ:初心者のためのSEO対策
今回は「ブログ初心者が、Web集客に強くなるためのSEO対策」について解説しました。
多くのSEO対策は、効果が出るまでに時間がかかります。
だからこそ、効果が出始めると安定した集客が期待できたり、商品・サービスがセールスしやすくなったりなど、ビジネス全体で大きなメリットがあります。
これはSNSの運用だけでは得られないメリットですので、諦めずにコツコツ続けていきましょう。
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