本記事では「看護師さんがカウンセラーとして独立する方法」について解説します。
看護師さんという仕事は激務のため、なかなか患者さん一人一人へのケアに手が回らないことが多いですよね。
だからこそ
という思いから、1対1でクライアントのサポートができるカウンセラーに注目し始める方が多いです。
結論、看護師さんのスキルとカウンセリング業務との相性はとても良いです。
しかし、それだけではカウンセラーになれません。
そのため、カウンセラーとしてビジネスを始めてみたものの
といったケースに陥ってしまっている方は非常に多いです。
今回は、そんなカウンセラーになりたい看護師さんのために
- カウンセラーとしてデビューするまでの道のり
- ビジネスとして成立させるまでの道のり
の2つの視点から解説します。
この記事を読んで頂くことで、単にカウンセラーの資格を取る方法ではなく、クライアントから感謝されながらビジネスとして収益を得る方法をお伝えします。
- カウンセラーの詳細
- 看護師がカウンセラーになる具体的な道のり
- カウンセリングをビジネスとして成功させる方法
- 1人目のクライアントと出会うまでのブログ著者実体験
- カウンセラーの注意点や心構え
目次
カウンセラーとは何か?
ではまず、カウンセラーについて基礎知識からお伝えしますね。
恐らく、あなたはカウンセラーと聞くとまず「心理カウンセラー」を思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし、本来カウンセリングとは「相談」「助言」という意味を表す言葉です。
美容室などでも、髪を切る前に「カウンセリングシート」を書いたりしますよね?
他にも例えば
といったジャンルでも、意味が通じると思います。
つまりカウンセリングとは「人の悩みを解決するための助言をする人(主に心の領域で)」という意味になります。
そのため、今回はカウンセラーの定義を「心理カウンセラー」を中心に、上記のようなジャンルも含めた意味として扱います。
カウンセラーに資格は必要?
まず、カウンセラーを目指すにあたり
カウンセラーになるには、資格が必要なのかな?
という疑問を持つ人も多いと思います。
ですが、結論から伝えると「資格は必要ありません」
いまこの瞬間から、あなたは「〇〇カウンセラー」を名乗ることができます。
実際、資格の有無と、ビジネスでお金を稼ぐことは全く別物ですからね。
ただし・・・大切なのはクライアントからどう見えるか?です。
例えば心理カウンセラーを目指すとしたら、国に認められた資格を保有している方と、何も持っていない方とでは、どんな印象の違いがあると思いますか?
恐らく、資格を持っている人の方が信頼されやすいと思います。
そのため、もしあなたがカウンセラーとして独立を目指すのであれば、正しい知識と信頼づくりのために、資格取得を検討することが必要かもしれません。
というわけで、以下に心理カウンセラーとして使える、資格の種類と内容についてお伝えしておきますね。
心理カウンセラーの資格
心理カウンセラーの資格としては、大きく「国家資格」と「民間資格」に分かれます。
それぞれに該当する資格は、以下の通りです。
国家資格
心理カウンセラーとしての、唯一の国家資格が「公認心理師」です。
公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
引用:厚生労働省「公認心理師」
公認心理師の試験を受けるためには、いくつかの規則がありますが、主には「大学と大学院で必要な科目を修了していること」です。(下図の区分Aを参照)
民間資格
続いて、心理カウンセラーの民間資格は以下のようなものがあります。
発行団体をあわせてご紹介しておきますので、それぞれのページを参考にしてみてください。
臨床心理士:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
認定心理士:公益社団法人日本心理学会
メンタル心理カウンセラー:一般財団法人日本能力開発推進協会
チャイルドカウンセラー:一般財団法人日本能力開発推進協会
産業カウンセラー:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
また心理カウンセラーだけではなく、キャリアアップや適性といった、キャリア形成に関する相談などに対応できる「キャリアカウンセラー」という民間資格もあります。
キャリアカウンセラー:日本キャリア開発協会(JCDA)
キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーの違い
キャリアコンサルタントは「国家資格」、キャリアカウンセラーは「民間資格」です。
補足:資格取得に対するマインドセット
忘れてはいけないのは「民間資格はビジネスの一環である」ということです。
協会ビジネスや資格ビジネスと呼ばれますが、企業や団体が特定の資格取得を促し、試験の費用や資格更新の費用を支払ってもらうことで利益を得ています。
だからこそ、何かしらの資格を取得する際には、その目的を明確にしてください。
いつの間にか資格を取得することが目的になってしまう方もいるのですが、カウンセラーとして重要なのは「カウンセリングを実践すること」です。
資格を取得して満足するのではなく、知識を得ながら、実践経験を積む意識を忘れないようにしましょう。
資格はあくまでキャリアを後押しするものなので、取得の際は資格のメリットはもちろん、発行団体の理念などもしっかり調べましょうね。
看護師スキルとカウンセラーの相性
資格について理解できたところで、看護師さんのスキルとカウンセラーの相性についても触れておきます。
まずは結論から、看護師さんのスキルは、カウンセラーとものすごく相性が良い!です。
なぜなら日常業務の中に、カウンセリングに必要なポイントが散りばめられているからです。
以下は、看護師さんに求められるスキルで、カウンセラー業務にも転用できるスキルです。
1.コミュニケーション能力
看護師さんは、患者さんやそのご家族と、より良いコミュニケーションを取るためのスキルを持っています。
この能力は、カウンセラーがクライアントの話を聞き、適切なフィードバックを提供するために不可欠です。
2.共感と傾聴
看護師さんは、日常的に患者さんに対して共感と傾聴のスキルを使っています。
カウンセラー業務においては、クライアントがいかに自分の感情や経験をオープンに共有できるか?が課題解決の鍵となります。
共感と傾聴は、そのための安全な環境づくりに重要な資質です。
3.ストレス管理
多くの看護師さんは仕事の特性上、プレッシャーのかかる状況下でも冷静さを保ち、迅速な判断を下すことに慣れています。
カウンセリングにおいては、クライアントにも相当なストレスがかかります。
そんな時に、クライアントの気持ちを理解し、看護師さんならではの視点からサポートすることができるでしょう。
4.患者への教育スキル
カウンセラーは単にクライアントの話を聞くだけではなく、最終的にクライアントが自分の力で、課題解決ができるよう促す必要があります。
そういった意味では、看護師さんも患者さんが自分の力で健康を取り戻せるよう、日々教育を行っているはずです。
そんな経験がカウンセリングにおいても、クライアントの教育に活かせるでしょう。
5.行動観察力
看護師さんは、日々の業務を通じて人の行動に関して深く注意を払っています。
この洞察力は、カウンセラーとしてクライアントの行動パターンを理解し、適切な治療法を適用するために役立ちます。
以上のスキルは、看護師さんがカウンセラーになる際に強力な基盤となるでしょう。
カウンセラーに必要な資質
ここまでの話から、看護師さんのスキルとカウンセラーの相性が良いことは分かったと思います。
ただし!
それはあくまでスキル上のお話です。
その上で、非常に大事なことなのでハッキリ言いますが、カウンセラーには間違いなく「向き・不向き」があります。
カウンセリングは、クライアントに対する繊細な配慮が求められる仕事です。
実際にカウンセラーを始めてみたら
こんなつもりじゃなかった・・・
なんてことにならない為にも、カウンセラーに向いている人の特徴をある程度知っておく必要があるでしょう。
以下にカウンセラーに向いている人、向いていない人の特徴をまとめておきますので、是非参考にしてください。
カウンセラーに向いている人の特徴
1.相手の話をじっくり聞くことができる
カウンセリングは、コンサルティングと違い、カウンセラーが一方的にアドバイスをする場ではありません。
場合によってはクライアントの話を聞くだけで、1回のカウンセリングが終了することもよくあります。
そのため、相手の様子を観察しながら、途中で口を挟まずにじっくり話を聞く姿勢が求められます。
2.相手のペースに合わせることができる
カウンセリングには、決まった流れというものはありません。
基本的にはクライアントの話したいことに沿って、カウンセリングが進められることが多いです。
そのため、例えばカウンセラーの質問に対して全く関係ない答えが返ってきたり、話がどんどん脱線することがよくあります。(その脱線こそがカウンセリングには必要だったりします)
そんな時に自分の考えを横に置いて、相手のペースに合わせることができるかどうか?はカウンセラーにとって非常に重要な資質と言えるでしょう。
3.本質に目を向けることができる
決まった流れがない中で、相手の話をじっくり聞くことがカウンセリングの基本ではありますが、だからと言ってカウンセラーが何もしないわけではありません。
会話の中では
細かな部分に目を向けて、クライアントの状況をチェックしていく必要があります。
クライアントの表面的な言葉に惑わされず、その背景にある本音や信念に耳を傾けなければいけません。
そのため、目に見えることだけではなく、クライアントの抱える課題の本質に目を向けることができる洞察力が必要となるでしょう。
以上が、カウンセラーに向いている人の代表的な特徴です。
続いて「カウンセラーに向いていない人の特徴」をお伝えします。
カウンセラーに向いていない人の特徴
上記のカウンセラーに向いている人の特徴に対して、真逆の特性を持っている人はカウンセラーに向いていないと言えます。
具体的にはこんなイメージですね。
1.つい自分ばかり喋ってしまう
想像力が豊かで、おしゃべりすることが好きな方によくあるケースです。
このような傾向がある場合には、少し注意が必要です。
そういった場合、クライアントは
カウンセリングを受けてよかったです。ありがとうございました!
と言ってくれるかもしれませんが、内心では
もっと話したいことあったのになぁ・・・
と考えているかもしれません。
ちなみにこれは、僕が実際にとあるカウンセリングを受けた方から聞いた話です。カウンセラーとしては注意しておきたいですね。
↓アドバイスが好きな人はカウンセリングより「コンサルタント」が良いかもしれません。
2.人を引っ張る力がとても強い
これはリーダーとしての気質がある人に見られる特徴です。
決してリーダーの気質自体が悪いわけではありません。
ただし、リーダーシップも行き過ぎると威圧的になったり、相手をコントロールしやすくなる傾向があります。
すると場合によっては、クライアントがカウンセラーに対して安心感が持てなかったり、逆にカウンセラーの強い言葉に盲目的になることで、依存関係なってしまうこともあります。
カウンセリングの目的は、あくまでクライアントの自立です。
クライアントの手をグイグイ引っ張るというより、自分で歩き出せるように背中を押してあげることが重要ですね。
3.知識や理論ばかりに頼る
どんなジャンルのカウンセラーにとっても、正しい知識を持つ事は必要不可欠です。
しかし、実際のカウンセリングでは、知識や理論が通用しないケースも多々あります。
そんな時に自分が持っている知識から抜け出し、いかに目の前のクライアントの状態に注目できるか?で、カウンセリングの精度は大きく変わります。
心理学はとても奥深い学問なので、中には知識を深めることに没頭してしまい、クライアントを置き去りにしてしまう方もいます。
単に専門的な学問として研究したいのであれば、もっと別の道で活かす方法があるかもしれません。
以上がカウンセリングに向いている人と、向いていない人の特徴でした。
大事なのは、これらの特徴に当てはまるかどうかよりも「あなたに最も向いていること」を探すことに力を注ぐことですね!
↓自分がどんなタイプなのか?を知りたい場合は、こちらを参考にしてください。
看護師からカウンセラーへの具体的な道のり
カウンセラーに関する基礎情報を理解して頂いたところで、いよいよ看護師さんがカウンセラーになるまでの具体的な道のりをお伝えしますね。
今回は、以下のように大きく2つのフェーズに分けて解説します。
- カウンセラーとしてデビューするまで
- 独立後にビジネスとして成立させるまで
まずは「①カウンセラーとしてデビューするまで」の道のりを見てみましょう。
カウンセラーとしてデビューするまで
看護師さんがカウンセラーとして、活動を始めるまでの道のりは以下の通りです。
1.自分の思いを確認する
まずは、あなたがカウンセラーになりたいと思った理由を、徹底的に深く掘り下げましょう。
どんな経験が、カウンセラーに注目する理由になったのでしょうか?
- 患者さんとのやりとりで、人から感謝されることに喜びを感じた。
- 病院という枠組みの中で、他人のケアを行うことに限界を感じた。
- いまの仕事に嫌気がさした。
- 〇〇さんがカウンセラーを薦めていて興味を持った。
- 自分の可能性を広げたくなった。
様々な理由があると思いますが、それがポジティブな理由でもネガティブな理由でも、どちらでも構いません。
いずれにせよ、そこには「あなたの本当の思い」が込められているからです。
具体的な活動を行う前に、あなたの思いを確認しておきましょう。
↓自己分析の具体的な方法については、こちらを参考にしてください。
2.必要な知識(資格)を得る
カウンセラーになるには、心理学や各カウンセリングに関する知識が必要です。
看護師さんとして既に持っている知識の中で、カウンセラー業務に活かせることは何でしょうか?
逆に、これから補完すべきことは何でしょうか?
ちなみに、新しい知識を学ぶ際には「VAK理論」が役に立つかもしれません。
VAK理論とは視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、体感覚(Kinesthetic)の頭文字を取ったもので、自分の優位な部分を見つけるための理論です。
VAKは以下のように、学習の仕方にも応用することが可能です。
- 視覚(Visual)優位の場合:図解や動画など、視覚的な情報を多く取り入れる。
- 聴覚(Auditory)優位の場合:オーディオブックなど、音声からの情報を多く取り入れる。
- 体感覚(Kinesthetic)優位の場合:実際に体を動かすなど、身体的情報を多く取り入れる。
出典:一般社団法人 日本NLP能力開発協会「優位感覚をコミュニケーションに生かす!VAK理論と活用方法」
知識を得るには教材の購入など、ある程度の自己投資が必要です。ただし、知識ばかりを追い求めて、お金を使い過ぎることが無いよう注意してください。
3.カウンセリングの技術を磨く
カウンセラーを目指し始めると、多くの方が
カウンセリングをするなら、しっかり勉強しなきゃ!
と考えがちです。
確かにその通りですが、本当にカウンセラーとして成功を目指すなら、クライアントに対してカウンセリングを行うことが1番の近道です。
例えば、カウンセリングにおいて傾聴が大事であることは先にも伝えましたが、実際にカウンセリングを行なってみると、話を聞き続けることが簡単ではないことに気づくでしょう。
実際にやってみないと分からないことや、カウンセリング独特の感覚というものがあります。
これはカウンセラーの教科書には書いていないことも多いため、実践して経験しないと絶対に分かりません。
最初のうちは、家族や知人に練習相手になってもらうのもOKです。
初心者だからと物怖じせず、できるだけリアルな経験を増やしていきましょう。
僕もコーチングの中でカウンセリングも扱いますが、最初は見よう見まねでセッションを繰り返しながら、現場で経験を積んできました。
4.専門家とのつながりを作る
いくら実践を積むことが大切とは言え、クライアントの状態によっては、なかなか1人では解決することが難しいケースもあります。
そんな時に頼りになるのが、同じ分野のプロフェッショナルとのつながりでしょう。
経験豊富な方とつながり、アドバイスを頂くことであなたの経験に更に磨きがかかります。
でも、どうやってそんな人とつながれば良いんですか・・・?
と思うかもしれませんが、難しく考える必要はありません。
もし、あなたが看護師さんであれば、医療関係者のネットワークを辿れば、いくらでも専門家とつながることができるでしょう。
そうでなくても、今はカウンセラーが集まるコミュニティも沢山あります。
そんなコミュニティを探して、積極的に参加しましょう。
↓あなたのビジネスを加速させる「人脈の作り方」をこちらにまとめました。
5.知識とスキルをブラッシュアップする
カウンセラーの勉強は、一度資格を取ったら終わり・・・ではありません。
時に学術的な論文を参考にしたり、最新の情報を得ながら継続的に学ぶ必要があります。
そのために、継続して学習できる場所や機会を積極的に探していきましょう。
以上が「①カウンセラーとしてデビューするまで」の道のりです。
これらのステップを踏むことで、看護師さんとしての豊かな経験を生かしつつ、カウンセラーとしての新しいキャリアを築くことができるでしょう。
↓独立する前に、まずは「副業」から始めてみるのも良いでしょう。
独立開業の準備
では続いて「②独立後にビジネスとして成立させるまで」の道のりも解説しておきます。
・・・ですが、その前に起業初期にやってしまいがちなミスと、とても重要なポイントをお伝えします。
↓看護師さんが起業するまでのプロセスはこちらでも詳しく解説しています。
クライアントが本当に求めているもの
ビジネスあるあるなのですが、カウンセリングスキルを磨くことばかりに集中してしまい、ビジネス戦略を考えない方が多いです。
少し厳しい話ですが、もしあなたがカウンセラーとして独立したいのであれば・・・
私はプロのカウンセラーをしています!
だけでは、クライアントを獲得することはできないでしょう。
なぜなら、クライアントが求めているのはプロのカウンセラーでも、世界で1つしかないカウンセリング技術でもないからです。
クライアントが求めているのは、一貫して「自分の変化(体験)」です。
クライアントは、課題がスッキリ消えてなくなる!という変化(体験)を求めています。
そのために、自分が抱えている課題を解決できる人や方法を探しています。
「自分の変化→変化するための方法」の順番なんですね。
であれば、あなたはクライアントの変化を促すことができる存在として、自分をアピールする必要があります。
そのためには、カウンセラーとしてのスキルだけではなく
といった、最低限のマーケティングスキルを身につける必要があります。
今回はそんなマーケティングの話も交えて、プロのカウンセラーとして独立する方法をお伝えします。
↓忙しい看護師さんこそ学ぶべき!簡単マーケティング術について解説しました。
1.ビジネスプランの作成
まずはビジネス全体の計画を立てます。
これは主に「どういった流れでお金を得ることができるか?」という、ビジネスモデルを考えることです。
例えばよくあるモデルとして、以下のような流れが考えられます。
- ブログやSNSを使って、基礎的なカウンセリングの仕方を発信する。
- 興味を持ってくれた方に、自分でできる簡単なカウンセリング教材を提供する。
- 自分でうまく出来ない方に、お試しカウンセリングを提供する。
- 気に入ってくれた方に、継続的なカウンセリングを提供する。
- 期間終了後にリピート利用を案内する、など。
上記は、クライアントに少しずつカウンセリングに触れてもらい、先に進むほどに収益が上がる仕組みになっています。
自分に見合った方法と、流れを考えましょう。
2.サービス内容を考える
ビジネス全体の流れを考えたら、具体的なサービス内容や料金を考えます。
サービス内容の、具体的な事例は以下の通りです。
- 1回で完了する単発カウンセリング
- 月に1回〜数回のカウンセリングを、数ヶ月に渡って提供する継続カウンセリング
- セルフカウンセリングが行えるようになる教材
- 参加者同士でカウンセリングが体験できるワークショップ
- カウンセリングについて深く学ぶことができる講座、など。
世の中には様々な方法で、カウンセリングを提供する個人や企業があるので、リサーチしてみてください。
例えば最近だと「cotree」というサービスがありますので、実際にこういったサービスを受けてみて、内容を参考にするのも良いでしょう。
3.ブログやホームページを作る
提供するサービスができたら、次にサービスの宣伝をするための準備を整えます。
本来であればホームページがあると便利ですが、それなりに費用がかかります。
また、サービスが整わないうちは
せっかくお金をかけてホームページを作ったのに、後からほとんど作り直しましたよ・・・
なんてことがよくあります。
どんな媒体を通じてサービスを宣伝するか?はビジネスプランによりますが、本講座ではブログを作っておくことをオススメします。
ブログなら、PC・スマホがあれば10分で始めることができます。
また、今はとても便利なツールが沢山あるので、最低限の知識さえ身につければ、1人でも十分に運営していくことが可能です。
ブログもHPも持たずに、SNSだけでビジネスを行う方もいますが、発信内容がタイムラインで流れてしまう事と、信頼性の観点からあまりオススメはしません。最低でもブログくらいは立ち上げておきましょう。
↓ブログの始め方はこちらを参考にしてください。
4.サービスを宣伝する
ブログやホームページを整えたら、サービスの宣伝を始めていきます。
この段階については、ブログ・HP以外にも
など、宣伝方法が山ほどあるため、テストを行いながら効率の良い方法を試す必要があります。
とはいえ、代表的な方法として、以下のような流れがカウンセリングと相性が良いでしょう。
- ブログやYouTube、SNSで発信する
- メルマガに登録してもらう
- メルマガ内でイベントを案内して参加してもらう
- イベント内で参加者にサービスの案内をする
こういった集客〜セールスまでの流れを「ファネル」と呼びます。
自分の商品・サービスに合ったファネルを組むことで、売上は大きく変わります。
↓サービス宣伝を圧倒的にラクにするには、これが欠かせません。
5.セールスを行う
最終的にあなたの元に来てくれた方には、しっかりとサービスのご案内(セールス)をしましょう。
しかしながら、セールスを苦手とする方も非常に多いんですよね・・・。
特に看護師さんの場合、仕事の中で何か特定の商品を販売するような機会がないため「人からお金を頂く」ということに慣れていません。
そのため、実際にセールスの場面になると
ええと、実はこんなサービスをやってはいるんですが、あの、もし良かったら受けてみませんか・・・でも今じゃなくても良いんですけど、まあそのうちでも
といったように、弱々しいご案内になってしまうことがあります。
個人ビジネスを成功させるためには「高単価商品」を販売することが必須のため、余計に焦ってしまう方が多いですね。
セールスを成功させるには、自分のサービスに絶対の自信を持つ必要があります。
そのためには場数を踏むことも大切ですので、1回でも多くのセールス機会を作っていきましょう。
↓カウンセラーさんには、これが苦手な人が多いです・・・
↓起業すると失敗する看護師に、ありがちな特徴をまとめたので参考にしてください。
以上が「②独立後にビジネスとして成立させるまで」の道のりです。
カウンセラーの独立はカンタンではありませんが、初めてのクライアントを獲得できた時は喜びも大きいです。是非焦らずコツコツ続けてください。
クライアントを獲得するまでの実体験
僕(ブログ著者の岩下)は、「知識ゼロ・人脈ゼロ・お金ほぼゼロ」の状態で現在の人材育成業界に入りました。
当時はとある理由から、もう後が無い状態だったのでまあ必死だったのですが・・・。
今ではおかげさまで、クライアントに感謝されながらお金を頂き、ある程度好きな時に、好きな場所で、好きな人と仕事をすることができるようになりました。
では、僕がどうやっていまの環境を構築してきたのか?
といった生活から、最初のクライアントとの出会いまで、こちらにリアルに書いてあるので、興味があれば読んでみてください。
カウンセラーとしての心構え
では最後に、カウンセラーとして独立するなら知っておきたい注意点と共に、カウンセラーとしての心構えをお伝えしておきます。
事前に心構えをしっかり整えることで、いざという時に冷静に対処することができますよ。
1.クライアントとの関係
カウンセラーはその特性上、クライアントの繊細な問題を扱うことが多くなります。
特に心理カウンセリングにおいては、クライアントが必要以上に依存状態になってしまったり、恋愛感情を持ってしまうケースが非常に多いです。
結局のところ、人の心を扱う際に重要なのは「自分の心の在り方」です。
クライアントを通じて、自分の心も見つめながら、クライアントとの適切な距離感を保つように意識していきましょう。
2.ワークライフバランスの重要性
ビジネスモデルにもよりますが、基本的にカウンセリングは、自分自身がいないと成り立たないビジネスモデルです。
そのため、ビジネスがうまくいけばいくほど、忙しくなってしまうというデメリットがあります。。
「収入は増えたけど、今度はプライベートの時間がなくなってしまった・・・」では意味がありませんよね。
また忙しすぎて健康を損ねたら、その時点で収入が途絶えてしまうリスクもあります。
なぜ、カウンセラーになったのか?を思い出しながら、仕事とプライベートのバランスを整えていきましょう。
3.プロフェッショナルな行動
カウンセラーには専門家として、プロフェッショナルな行動が求められます。
例えば、カウンセラーにはクライアントの秘密を守る守秘義務があります。
カウンセリングで得た情報を、つい友人との会話で漏らしてしまった・・・なんてことがないように、クライアントの課題解決を第一に、真摯に取り組まなければなりません。
だからこそ、いざという時に頼れるアドバイザーやカウンセラー仲間など、気持ちが理解できる人同士のつながりが大切だと言えるでしょう。
↓カウンセラー以外にも看護師さんのスキルを活かせるビジネスアイデアがあります。
まとめ:看護師からカウンセラーへ!
さて、今回は「看護師さんがカウンセラーとして独立する方法」をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
カウンセラーとしての仕事は大変なことも沢山ありますが、看護師さんとして普段は関わりきれないような、人の深い部分に携わることができます。
とてもやりがいのある仕事ですので、興味があれば是非チャレンジしてくださいね!
是非、あなたの感想や気づきをコメント欄に残してくださいね。
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岩下 知史(イワシタ トモフミ)
ビジネスコーチ/才能診断の専門家
看護師などの資格業向けに「資格スキル×才能×コンテンツを使って年商1,000万ビジネスを作る方法」を発信中。人を支援するスキルを持った人が、自己犠牲ではない本当の「支援力」を身につけるサポートを行う。
【顧客実績】経験ゼロ→副業3カ月で15万の案件獲得、最高月商15万→2ヶ月で100万達成、1回のプロモーションで売上1,000万円達成など。好きなものはギターと娘。
1人の患者さんに、もっとじっくり集中して関わりたい!