この記事では「20代女性が起業を成功させるポイント」についてまとめました。
一昔前に流行ったFacebook起業から始まり、InstagramやYouTubeを使った起業、さらに昨今のTikTok〜最近ブームのAIの登場で、個人起業のハードルがどんどん下がっています。
そんな中、女性として日々の業務に励みつつも、自分のスキルを活かしてビジネスを始めたい!という夢を抱いている方も増えています。
特に最近は、20代を中心にしたSNS副業(特にX)がバブルなので、一気に何百万円と稼ぐ人が続出しています。
しかし、どんな時代にもトレンドに乗っかって一山当てたものの、その後が続かずにお金を失っていく人が必ずいます。(時代って繰り返してるんです)
今回はそんな視点から、20代女性が未経験でビジネスを始める5ステップをお伝えします。
もしあなたが、
と感じていたら、この記事を参考にしてみてくださいね。
・女性起業家を取り巻く環境について
・イマドキの起業に絶対欠かせないこと
・自己理解を深める方法
・起業に活かせる4つの性格タイプ
・起業してからまず最初にやるべき5ステップ
岩下 知史(イワシタ トモフミ)
会社員時代に躁鬱病を経験〜独立後は物販・コーチング・ライティングで売上1,000万〜2,500万円のスモールビジネスを複数立ち上げ。 現在は主にスモールビジネスにおけるマーケティングを専門とし、これまで1,000人以上の起業家、個人事業主に研修・コーチング・コンサルティングを提供している。
目次
20代女性が起業するメリットとデメリット
では早速、女性が起業したいと思ったら知っておきたい、起業のメリット・デメリットからお伝えします。
起業には、やはりメリットとデメリットが存在します。
自分自身の経験をどう活かすか?どんなビジネスを展開するのか?を検討する際に、まずは以下の要点を理解しておくと良いでしょう。
メリット①:興味のあるものを仕事にできる
「起業は難しい!」と考える人は多いのですが、起業は顧客のニーズさえあれば、誰でもできます。
例えば、最も始めやすい方法としては、自分の情熱やスキルを活かしたコンサルティングビジネスを行うことができるでしょう。
人には
- 話をするのが好きな人
- 専門的なスキルを学ぶのが好きな人
- チームで動くことが好きな人
- 危機管理への対応にやりがいを感じる人
など、様々な興味と得意分野がありますよね。
組織では自分の苦手なこともやらなくてはいけませんが、 アイデアによっては自分の得意なことだけを使って事業を行うことだって可能です。
メリット②:柔軟な働き方ができる
起業してたくさんお金を稼ぎたいと言う方はたくさんいますが、実は起業の最大のメリットはお金より「時間の自由」と言えます。
組織の中で働いていた時は、働いた時間に合わせてお金がもらえますが、起業家には「時給」という概念はありません。
仮に1時間働いたとして、報酬は1万円でも10万円も100万円でも、好きなだけもらえます。
だからこそ、起業家としてうまくいけばいくほど、お金よりも時間の方が大切になってくるんですね。
また、女性にとっては自分のライフスタイルに合わせた働き方を設計することができるので、子育てと両立させたい場合や、社会貢献活動に力を入れることもできます。
メリット③:社会貢献の機会
ビジネスとは、誰かの悩みを解決することです。
そのため、1人でも多くの人に価値を届け、1人でも多くの人の悩みを解決することが、結果的にあなたの事業を大きくします。
そんな風に人を巻き込んでいくと、次第に自分のビジネスを通じて地域社会にポジティブな影響を与えることができます。
例えば、地域に特化したサービスなどを提供し、お金を頂きながらお客様から感謝されて、その活動そのものが地域を良くしていく・・・。
そんな自分をイメージしたら、あなたはどんな気持ちになりますか?
あなたのビジネスがうまくいけばいくほど、影響力もやりがいもどんどん大きくなっていきます。
メリット④:新たな価値を生み出せる
ビジネスには、正解がありません。
だからこそ、自分の考える価値観や哲学を事業に反映させ、社会に新しい価値を提供することができます。
もしかしたらあなたは「私にはそんな価値があるんでしょうか・・・」と思うかもしれませんね。
確かにスキルだけ見れば、他の人の方がうまくできることもあるかもしれませんが、 重要なのは「あなたが、これまでどんな経験をしてきたか?」です。
実際に、世の中には同じようなビジネスが沢山ありますが、それを扱う人によって、届けられる人は全く異なってきます。
「私はこれを伝えたいんです!」という、あなたの経験から生み出されるメッセージこそが、ビジネスに新しい価値を付け加えます。
では、続いてデメリットも見ておきましょう。
デメリット①:経済的リスクがある
特に起業初期にはどうしても収益が安定しないことが多いため、投資とリスクを慎重に考える必要があります。
そのため、しばらく収入がなくても暮らしていけるだけの貯金や、収入が安定するまでは副業として頑張るなどの工夫が必要です。
ただし、このブログでお勧めしているスモールビジネス起業は、「小さく始める」が基本です。
そのため最初から店舗を借りたり、銀行からたくさんのお金を借りて事業を始めることをオススメしていません。
余計なことにお金と時間を使わず、やるべきことに集中していれば、起業初期の経済的リスクも最小限に抑えることができます。
↓起業1年目から、確実に利益を出す方法とは?
デメリット②:失敗の可能性
結論、起業家に必要なのは「自分で決める力」です。
例えば「〇〇さんが、うまくいくと言っていたから」みたいな話を鵜呑みして、いざ失敗したときの言い訳にすることは出来ません。
全て自分の責任で進めるため、当然そこには失敗した場合のリスクが伴います。
ただし、その分だけ、成功したときの喜びや見返りは非常に大きいです。
単に失敗を恐れるのではなく、リスクを最小限に留め、自分にできる行動を”全て”行うことが、結局のところ成功への近道となるでしょう。
↓起業前に経済的な不安をできる限り解消しておきましょう。
デメリット③:トレンドに左右される
ビジネスには波(トレンド)があります。
2019年頃に、タピオカミルクティが大ブレイクしましたが、いまお客さんが並んでいるお店はほとんど見かけませんよね。
2023年頃から急激に流行り出した、SNS周りでのコンテンツ販売やアフィリエイトも、そのうち間違いなく飽和するでしょう。
どれだけ順調なビジネスにも波があり、永遠にうまくいく事はありません。
だからこそ、起業家にとって市場の変動や顧客のニーズの変化を見極めることは非常に重要です。
「じゃあどうやってそんな変化に気付けばいいの?」と思うかもしれませんが、ヒントはあなたの身近にいる人の会話にあったりします。
「今タピオカのことをどう思っているのか?」「タピオカの次はみんな何に注目しているのか?」といった情報に耳を傾ければ、新たなアイデアが生まれてくると思いませんか?
それを「誰が、どんなことで困っていて、どんな言葉を使って話しているのか?」を知ることで、ビジネスチャンスに気づくことができるでしょう。
デメリット④:自己管理の重要性
このように、起業には様々なデメリットがありますが、中でも最もリスクが高いのが「自己管理」です。
どれだけビジネスがうまくいったとして、稼ぎ頭である自分が体調不良で動けなくなってしまったら、そこでビジネスはストップしてしまうからです。
自分で全てを管理しなければならないため、そのプレッシャーとの付き合い方を学ぶ必要があるんですね。
ただ、少し厳しい言い方にはなりますが、自己管理ができない人がビジネスやお金の管理ができるわけがありませんよね?
なかなか一人で管理するのが難しいという場合は、ビジネス・お金・健康といった、各ジャンルでアドバイスをくれる方に協力してもらいましょう。
もしあなたがこれから起業したいと思うのであれば、基本のキということで、これから少しずつ自己管理をスタートしておきたいところです。
↓起業するなら、最も大事なのは“これ”かもしれません。
これらのメリットとデメリットをバランスよく考慮し、自分に合った道を見つけることが重要です。次に女性起業家として成功するための具体的な特徴と戦略についてお伝えします。
女性起業家の特徴と必要な資質
女性起業家として成功するためには、一般的な起業家としての能力だけでなく、女性ならではの感性や特徴を活かすことも重要です。
具体的に、どのような特徴と資質が活かせるのか?を見ていきましょう。
1.共感力とコミュニケーション能力
女性は心理学や神経科学の分野から見ても、男性と比べて共感力が高い方が多いとされています。
特に、スモールビジネス起業は、小さな市場でビジネスを行う戦略です。
そうなると必然的に、誰も思いつかない斬新なアイデアよりも、人が求めているもの(ニーズ)を敏感に察知する能力を求められるようになります。
日々の業務で鍛えられた共感力は、顧客のニーズを深く理解することや、顧客との信頼関係構築に効果を発揮するでしょう。
↓スモールビジネスについては、こちらも参考にしてください。
2.直感と柔軟な思考
例えば、あなたは職場に出勤した時「あれ、なんか今日いつもと違う・・・」といった場の違和感を感じたことはありませんか?
それは、上司が不機嫌だったからかもしれませんし、緊急対応が必要なトラブルが発生したからかもしれません。
ビジネスは毎秒形を変えていきますので、そんな時に「これまでと何かが変わった」と気づける察知能力が、変化する市場への迅速な対応に役立つんですね。
実は、このような直感力や柔軟な思考は新しいビジネスチャンスの発見に役立ちます。
3.ケアと配慮のこころ
これは女性に限ったことではありませんが、高い共感力からもたらされるケアと配慮の精神は、顧客サービスやチームのマネジメントに活かすことができます。
「そういえば、田中さんが調子悪そうだったけど、うまくやれているかな?」といった目線は、お客様に大きな安心感を与えます。
女性ならではの温和で、安心感のあるケアのスキルは、ビジネスでも大きな強みとなるでしょう。
上記以外にも起業家として使える資質は沢山あります。どんな些細な経験にもビジネスに活かせるヒントがありますので、なるべく偏見を持たずに、自分が持っている資質を客観的に眺めてみましょう。
女性起業家として成功するためには、女性ならではの感性と共通の特徴を理解し、自分のビジネスに活かすことが重要です。
次の章では、女性起業家がやってしまいがちなミスと、それをどう避けるかについてお伝えします。
20代の女性起業家がやってしまいがちなミス
女性起業家が成功への道を歩む中で、注意するべきいくつかの共通のミスが存在します。
起業を目指す場合は、以下のありがちなミスを参考にしてみてください。
1.リスクの認識不足
いまや誰でも起業できる時代になり、起業のハードルはかなり下がりました。
しかし「ビジネスにはリスク管理が必須である!」ということを忘れてはいけません。
例えば、インフルエンサーがSNSで発信している
インスタ起業で月収100万は簡単だよ!
みたいな発言を、そのまま鵜呑みにして起業したら、手元のお金がなくなってしまった・・・という方は結構多いです。
どんな情報にも、必ずメリットとデメリットが存在します。
起業家は、そこにどんなリスクが含まれているのか?を吟味した上で、チャレンジしていく姿勢が求められます。
ある意味では、女性の共感力と柔軟性が仇となる部分でもあるので、相手に共感するがあまり無防備に流されすぎないよう、リスクに対する意識を強化しましょう。
2.感情の影響を受けすぎる
自分のビジョンに対する、強い情熱を持つことは素晴らしいことです。
しかし、時にビジネスにおいて、感情がリスク評価を曇らせることがよくあります。
例えば、人とのつながりや調和を大事にし過ぎてしまうがばかりに、思ったような自己主張ができなかったり、ちょっとしたミスで自分を責め過ぎてしまい、仕事が手につかなかったりなど、感情の影響を受け過ぎてしまう方がいます。
感情が出すぎてしまっている時に、何か大切な決断をしてしまうと後悔することが多いです。
そうならないためにも
- 疲れている時には決断を避ける
- 冷静になれない時にアドバイスをもらう人を決めておく
- 普段からリラックスする方法をいくつもリストアップしておく
など、自分なりに感情との向き合い方を理解しておくことが大切ですね
↓職場のストレスを解消するには、これがオススメです。
3.仕事とプライベートのバランスが崩れる
起業初期はどうしても忙しいものですが、自分の健康や家庭生活とのバランスを取ることができないと、持続的な成功が難しくなります。
特に家族や大切な人から応援してもらえない・・・という環境にいる方は、ビジネスが継続できなくなってしまうことも多いです。
普段から、家族に応援してもらえるようにコミュニケーションを取ったり、困った時に悩みを分かち合える仲間を作ったりと、意識的に環境を整えることが重要です。
4.専門的なスキルや知識の不足
2023年1月に、日本政策金融公庫総合研究所がまとめた調査結果によると、まだ起業していない方の理由TOP4に「ビジネスのアイデアが思いつかない」「財務・税務・法務など事業運営に関する知識 ・ノウハウが不足している」といった回答が入っています。
専門的な知識を身につけることはできない・・・と思いこんでいる方が多いのかもしれません。
このような思い込みからも、起業に必要なビジネスの専門的なスキルや知識が余計に不足することで、戦略的な誤りを犯してしまうことがあると言えます。
具体的なスキルとして、この講座では「ブログ」をオススメしています。
↓ブログの作り方は以下にまとめてありますので、是非参考にしてください。
番外編:資金調達が困難
金融庁が2022年7月に発表した「スタートアップエコシステムのジェンダーダイバーシティ課題解決に向けた提案」によると、資金調達に至る企業や新規上場企業の創業者・社長に占める女性の割合はごくわずかであるとされています。
スモールビジネス起業においては、最初から資金調達を考える必要はありませんが、現状を取り巻く状況として理解しておく必要がありそうですね。
参考:金融庁「スタートアップエコシステムのジェンダーダイバーシティ課題解決に向けた提案」
これらのミスを避け、自分のビジョンに対する情熱とリアリズムのバランスを取ることが、起業の成功への鍵となるでしょう。
起業は小さく始める!が当たり前の時代
一昔前までは「大は小を兼ねる」という考え方が常識でしたが、時代の変化と共にその考え方は変わりました。
特に、20代の若い女性起業家にとって、ビジネスを小さく始めることは非常に多くのメリットをもたらします。
スモールビジネスだからこそ発揮できる力とは?
1.柔軟性と迅速な対応
組織は大きくなればなるほど一定のルールが必要です。
そんな中でルールを反するような決断は、組織にとってもお客様にとっても望まれることではありません。
しかし小さなビジネスではあなたをメインとして、多くても2〜3人のチームで展開することができるので変化に対して素早く対応することができます。
小さいからこそ、ルールに縛られず新しい市場のニーズに迅速に反応し、サービスを提供することができます。
2.個人との深いつながり
スモールビジネス起業では、大きな企業に比べてお客様や従業員との個人的な関係を築くことが容易です。
むしろ沢山の新規顧客を開拓し続けるのではなく、あなたのファンになってくれた方々との濃い関わりこそがスモールビジネス起業には必須であり、あなたのビジネスを成功に導いてくれます。
3.特化したサービス提供
スモールビジネスならではの特化したサービスは、大企業にはない競争力となります。
例えば「個々にカスタマイズされたサービスを提供する」「一人一人のお客様と、毎回直接お会いしてご相談を受ける」といった対応も可能です。
こういった観点から、自分が最も得意なスキルを活かしたサービス提供ができるでしょう。
なぜ、起業は小さく始めるべきなのか?
1.お金がかからない
スモールビジネス起業では、資本を大量に投じずにビジネスを始めることができるため、資金の効率的な運用が可能です。
ビジネスがうまくいかない大きな理由は「資金がなくなって続けることができないこと」です。初期投資を抑えることで、成長への投資にも余裕が生まれます。
2.リスク管理が軽減される
小さく始めることで、失敗した場合のリスクを抑えることができます。
「失敗は買ってでもしろ!」という言葉もありますが、絶対にやってはいけない失敗もあります。
それは例えば、1つのアイデアに、全てのお金を投じてしまうような行為ですね。
そんなことをすれば、失敗してから立ち直るまでに、とても長い時間がかかってしまいます。
本当に必要なのは、沢山の小さな失敗から成功の要素を学ぶことなんです。
3.大事なポイントを絞り込みやすい
スモールビジネス起業で目指すのは「小さな市場で長く勝つこと」です。
はっきり言ってしまうと、非常に多くの、誰もが抱えるようなメジャーな悩みは、スモールビジネス起業家にとってはビジネスになりづらいのです。
なぜなら、そこは大きなリソースを持った、大きな企業がひしめく場だからです。
試しに「痩せたい」とGoogleで検索してみてください。
有名な企業の記事が検索トップに出てくるはずです。
しかし「痩せたい 下半身 40代」となると、検索結果はガラッと変わります。
小さくビジネスを始めるためには「相対的に数は少ないけど、悩みとしては確実に存在する(しかも悩んでいる人は本気で悩んでいる)」といった悩みに注目しなければなりません。
このように、最初はお金をかけずに、特定の市場やニーズに集中することで、効果的な戦略を立てることができます。
小さく始めることの重要性は、特に現代のビジネス環境においては必須の戦略です。そうすることで柔軟性に特化したサービスで、市場に新しい価値を提供することが可能です。
↓起業したいけど、どんなビジネスを始めれば良いの?と思ったらこちらをご覧ください。
次の章では「自分にあったビジネススタイル」をテーマに、心理学に基づく4つのタイプとビジネスの関係性についてお伝えしましょう!これを知っておくと、あなたが得意な方法で起業にチャレンジすることができるようになりますよ。
女性起業家にオススメ!心理学に基づく4つのタイプ
ビジネスの成功は、技術や戦略だけでなく、自己理解と個人の資質にも深く関連しています。
とはいえ、自己理解を突き詰めようとすると心理学、脳科学、哲学、身体学、スピリチュアルなどなど・・・関連する学問を挙げればキリがなく、自分探しの泥沼にハマっていくでしょう。
それを避けるために、ここでは現代の心理学に大きな影響を与えている心理学者:カール・ユングの提唱する、「人間の心理機能に基づく4つのタイプ」を使って、自己理解を深めていきます。
特に「ビジネスとなると全然自信がない」という女性起業家が成功するために、これらのタイプ理解は非常に重要になります。
自己理解はビジネス成功への鍵となりますので、しっかりと理解を深めましょう。
自己理解とビジネス成功の関連性
自分の性格と能力の理解は、ビジネスで成功する確率を大きく引き上げます。
なぜなら得意なことは、本人が意識しなくてもできることだからです。
ちなみに本ブログ著者は、これまで1,000人以上の方々に強みと弱みの診断を行ってきていますが、強みが当たり前すぎて、本人は全く気づいていない・・・というケースを山ほど見てきました。
特に日本人の場合は自分の強みよりも、苦手なことや弱みにフォーカスし過ぎてしまい、自ら自己肯定感を下げてしまっている方が本当に多いです。
強みと弱みは、いわば光と影のように表裏一体です。
例えば「自分の意見を言うのが苦手」という場合は、逆に言えば「周りに合わせることが得意・協調性がある!」という強みに変わります。
強みと弱みを、両方理解することで「苦手なことは頑張り過ぎず、得意なことに全力を注ぐ!」という風に、意識的に自己肯定感と生産性を上げることができます。
チームとの相互作用
また自己理解は突き詰めていくと、必ず「他者理解」へとたどり着きます。
あなたも過去に一度は、占いで自分のキャラクターを占ったことはありませんか?
そのとき「じゃあ、あの人はどうなんだろう?」と、他の誰かのことも気になったのではないでしょうか?
自己理解が進むと他者理解が進み、他者理解が進むとまた自己理解が進む・・・といったように、自分と他人のタイプを理解することで、効果的なコミュニケーションとチームワークが可能になります。
自分の強みに気づいていない人は本当に多いので、是非この機会に客観的に自分を見つめ直してみてくださいね。
ではここからは、「起業に使える4つタイプ」について、具体的にお伝えしましょう!
あなたはどのタイプでしょうか?それぞれ強みと弱みがあるので、当てはまるものを探してみてください。
あなたはどれ?4つのタイプの詳細
1.アイデア重視の「直感」タイプ
強み: 非常に行動力があり、抽象的な思考で一見すると関係ない出来事から、誰も思いつかないような斬新なアイデアを思いつくことができる。
可能性と未来を見据えるタイプで、起業家にも多いです。
弱み:次から次へとアイデアが生まれる反面、同じことを繰り返すことが苦手。
協調性に欠けていて周りがついていけず、良かれと思ってやることが、逆に悪い印象を与えてしまうこともある。
頭の中で、勝手に話がどんどん進んでしまうことから、他の人を置いてけぼりにしてしまいがち。
- 好奇心旺盛で飽き性、気がついたら既に違うことをやり始めている。
- 豪快で威圧感があるので、上から目線に見られる。
- 人の話をあまり聞かず、常に頭の中は空想で一杯(考え中は目線が斜め上を向きがち)
2.五感に優れた「感覚」タイプ
強み:現実的で具体的、指示されたことは最後までやり切る責任感が強いタイプ。
その優れた五感力から「場の空気感」を読み取ることが得意。
他の人が気づかない、微妙な場の変化や相手の様子に気づくことができる、いわゆる空気を読むタイプ。
弱み:自発的に動くことが苦手で、指示がないと動けないことが多い。
周りに合わせることができるが「自分の意見」を主張することが苦手。
つい場に流されてしまい、ストレスを抱えることも多いでしょう。
- 人の行動の3手先まで配慮できる。
- 我慢しすぎて、いつもどこかで爆発するか体調を崩しがち。
- 実は結構腹黒いところもあり、実利が伴わないと動きたくない。
3.ムードメーカーで元気な「感情」タイプ
強み: 4つのタイプの中で最も明るく元気、天性のコミュニケーション能力を持ったタイプ。
常に人間関係と感情に焦点を当てていて、落ち込んでいる人を理屈なしで元気にしてしまう。その場に感情タイプがいると、メンバーが活力を取り戻し、やる気になる。
弱み:数字管理やデスクワークなど、細かい作業はとても苦手。
同じところで同じ作業を繰り返していると、どんどん良さが失われる。
また人の感情に巻き込まれやすく、目立つことから他人の嫉妬を受けやすかったりと、ムードメーカーである反面でトラブルメーカーにもなりがち。
- 何でその人と知り合いなの?と、びっくりするくらい友達が多い。
- いつも誰かと会話している。
- 色んな場所で良い顔をしすぎて、自分の首を絞めている。
4.冷静でクールな「思考」タイプ
強み: 無駄なことが大嫌いで、論理と分析に基づく判断を行うのが得意。
普段はあまり目立つことはしないが、何かトラブルが起きると過去のデータから最善の策を見つけ出し、そつなくクールに解決する。
常に準備を怠らないので、いざという時にとても頼れるタイプ。
弱み:人間関係においても無駄を省き過ぎてしまい、周りからすると「怖くてとっつきづら人」に見られてしまう。
コミュニケーションが得意ではない人が多く、一人で黙々と作業をし過ぎてしまうため、余計にコミュニケーションを取る機会が少なくなってしまう。
- どんなトラブルも大体うまく解決できる。
- 表情は全く笑っていなくても、本人は楽しんでいることが多い。
- こだわりがある話題になると、話が止まらなくなる。
自己理解を深めるために、世の中には様々な自己診断系ツールが存在します。
以下にそのいくつかを紹介しておきますので、自分の特性を知りたい時は参考にしてみてください。
※ただし、診断系ツールはあくまで自己理解のきっかけに過ぎません。のめり込みすぎて本分を忘れないように注意してください。
↓タイプ診断については、こちらでも詳しく解説していますので、参考にしてくださいね。
4つのタイプの理解は、自己の成長とビジネスの成功にも大きく関係します。看護師としての経験と視点をこれらのタイプと組み合わせることで、より効果的なビジネス戦略を立てることができるでしょう!
次の章では、女性起業家が成功するために最初にやるべきことについて探ります。
20代の女性起業家が成功するために最初にすべき5STEP
起業の初期段階は非常に刺激的で楽しさもありますが、時には混乱することもあります。
そんな時に助けてくれるのが日々の計画と準備であり、以下のステップがあなたの成功にとって極めて重要になるでしょう。
STEP1:自分の棚卸をして独自性を探し始める
ビジネスを始めるには、何より自分の専門知識をどのように活用できるか?を考える必要があります。
もしかするともっと磨くべきスキルもあるかもしれませんし、新たに学ぶべきことが見つかるかもしれません。ま
ずはこれまで学んできたこと、職場で対応してきたこと、経験を全て紙に書き出してください。
この時に過去のエピソードを思い出しましょう。例えばお客さんからものすごく喜ばれた時のことを思い返してください
逆に大失敗や、緊急性の高いトラブルが起きた時の話でも良いですね。
その時にあなたは何を考え、どんな行動を起こしましたか?またその結果、事態はどうなったのでしょうか?
そんなエピソードの中に、あなたが持っている強みやスキルの中でも、一際輝くものが見つかるかもしれません。
人は他人のことはよく分かるのですが、自分のことが一番よく分かっていません。
だからこそ遠慮したり、自分を卑下してしまう人も多いのですが、棚卸をする際は誰とも比較せず、ありのままの自分を書き出してみてください。
↓自分の棚卸の具体的な方法はこちら
STEP2:市場のニーズを理解する
自分の棚卸が終わったら、次に覚えておきたいのは「好きなことだけではビジネスは成立しない」ということです。
いま、世間的には「好きなことを仕事にする」というメッセージが溢れかえってますね。
確かに仕事は好きでないと続きません。でもそれは、あくまでモチベーションや継続力、アイデアを生み出すエネルギーの源泉としての話なんですね。
実際は「それを必要としている人がいて、お金を払ってでも欲しいと思っているか?」の方が圧倒的に大事です。
どれだけ情熱があっても、人から求められないものには価値がありません。だからこそ、あなたが参入しようとしている市場を調べる必要があります。
誰が、何に困っていて、どんな情報を探していて、どんなサービスに、いくらお金を使っていて・・・といった情報を調べてみましょう。
そうやって「あなたが好きなこと×出来ること×人が求めているもの」を一致させてこそ、ビジネスは成り立ちます。
起業のアイデアが市場で受け入れられるかを確認するために、徹底的な市場調査が必要です。
STEP3:競合分析を行う
ある程度自分と市場が分かってきたら、次は同業他社の戦略と強みを分析し、自分の差別化ポイントを明確にします。
はっきり言ってしまうと「この世に1つだけのビジネス」は存在しません。
もし、あるとしたら最先端の業界で、莫大なリソース(人・お金・技術)が必要な分野か、誰も求めていない砂漠化している分野かのどちらかです。
ビジネスが存在場所には、必ず競合となる人たちがいます。
では仮にあなたが、心理カウンセリングでビジネスを立ち上げたとします。
「日本公認心理師協会」によると、日本には公認心理士が3.5万人ほどいるとされています。
日本では資格を持たなくてもカウンセラーを名乗れますので、そういった意味で活動されている方はもっといらっしゃるでしょう。
そんな中から、あなたはお客様に選ばれなくてはなりません。
では、ずらっと並んでいるカウンセラーの中から、お客様があなたを選ぶ理由はなんでしょうか?
開業してる場所?カウンセリングの専門領域?サービス内容?カウンセリングの価格?あなたの実績?人柄?何があなたを選ぶ理由になりますか??
まだ何も始まっていない状態で、いきなりこれらを考えるのは難しいはずです。
だからこそ、競合分析が必要になります。
お客様から選ばれている会社は一体何をしているのか?他社の動きを見れば、ある程度把握ができるんですね。
1つずつ要素を調べていくことで初めて「他の会社ができていないことで、自分にはできること」が徐々に見えてきます。それが差別化ポイントに繋がっていきます。
効果的なマーケティングリサーチについては、こちらにまとまめてあります。合わせてご覧ください。
STEP4:ビジネスプランの作成
自分と市場・競合他社が分かったところで、具体的な目標、戦略、財務計画を明記したビジネスプランを作成します。
とはいえ、最初から完璧に行う必要はありません。
たまにものすごく細かいところまで、完璧に計画を仕上げようとする方がいますが、それはスピード命のビジネスにおいては、致命傷になる可能性があると覚えておいてください。
あくまで計画は計画、実際に動き出すと変更すべき点も沢山出てきますので、今のうちに動きながら計画を調整していくことに慣れてくださいね。
とはいえ、これはビジネスの方向性を示すものなので、ある程度決めておくことで余計なことをせずに目標へ向かうこともできます。
スモールビジネス起業ではオススメしていませんが、もし銀行や投資家から融資を受ける場合には信頼を築くツールとなりますので、必要に応じて計画を進めましょう。
STEP5:業界関係者とのネットワーク構築
スモールビジネス起業を成功させるポイントはいくつもありますが、その中でも特に重要なのが「人との繋がり」です。
起業家同士、投資家、業界の専門家とのネットワークを築くことで、知識、支援、リソースへのアクセスが一気に拡がります。
「人に迷惑をかけたくない」「自分の力でやるべき!」という思いから、誰かの力を借りることが出来ない方もいますが、最初だからこそ絶対に一人で頑張ることはしないでください。
初期の段階でどれだけ人の協力を得られたか?で、ビジネスの成功スピードは何百倍も変わってきます。
ただし、誰とでも繋がれば良いというわけでもありませんので注意が必要です。
よく異業種交流会などに参加して、名刺を配りまくっている方がいますが、あれはほとんど意味がありません。中には相手のペースに巻き込まれてしまい、余計な時間とお金を使うことになってしまった・・・なんてこともよくあります。
ポイントは「あなたがやりたいことで、すでに活躍している人」を探すことです。
あなたがしそうな失敗をすでにしていて、業界の動向に詳しい人との繋がりを持ってください。
色々な人の力を借りることで成長スピードを早め、出来ることが増えたら、その際は協力してくれた方々に恩返ししていきましょう。
ネットワーク構築の際に、人との信頼を深めるポイントは「まず自分から与えること」です。相手のリソースを奪うような行動はしないように心がけておきましょう。
女性起業家が成功への第一歩を踏み出すためには、市場の理解と計画の策定、さらには強固なネットワークが不可欠です。これらの要素が組み合わさることで、ビジネスは健全な基盤の上で成長していくことができます。
↓ビジネスを始めるなら「マーケティング」は絶対に知っておいてください。
まとめ:20代女性が目指す!起業家としての成功
というわけで今回は
- 起業のメリットとデメリットの理解
- 女性としての特有の感性や資質を活かす方法
- 避けるべきミスを認識する
- スモールビジネスとして始める理由
- ユングのタイプ論に基づく自己理解
- 起業の最初に必要な5ステップ
をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
女性起業家の道は、確かに簡単なことではありませんが、その中で得られる自由と創造性、社会への貢献の機会は計り知れません。
自分の経験がビジネスの世界でどう活かされるかを理解し、積極的に取り組むことで、未来の成功への扉が開かれます。
今回お伝えしたことが、あなたと、起業への第一歩を踏み出すすべての女性にとって、力強いサポートとなることを願っています。
あなたのスキルと情熱が、新しいビジネスの世界でどのように花開くか?探求する冒険を始めましょう!僕も応援しています。