この記事では「スモールビジネスとスタートアップ」について解説します。
もしあなたが
思っていたら、是非続きを読み進めてください。
- スモールビジネスとスタートアップの違い
- スモールビジネスのメリット
- スモールビジネスで陥りがちな罠
目次
起業するならスモールビジネス一択!
起業と言っても、最近はSNSやリモートを使った方法など、様々な選択肢がありますよね。
そんな中で、本ブログが伝えたい結論を先にお伝えします。
それは「お金をかけずに、自宅からでも始められるスモールビジネスを選んでください」ということです。
なぜなら、看護師さんのスキルを強力に活かせるのがスモールビジネスだからです。
スタートアップとは一線を画する、スモールビジネスの持つ魅力を知れば、その意味が分かるでしょう。
スモールビジネスの条件
まず大前提として、本ブログでスモールビジネスという言葉を使う時には、以下の条件を満たしたビジネスモデルのことを指します。
・スタートにお金をかけない
・自分のスキルと経験をお金に換える
・小さく始めて長く勝てる
その上でスモールビジネスの魅力について解説します。
スモールビジネスとは?
スモールビジネスとは、その名の通り規模が小さいビジネスを指します。
具体的な定義は国や業種によって微妙に異なることもありますが、一般的には従業員の数、年間の売上高、または資本金などの規模で判断されることが多いです。
ちなみに「小さい」と言っても「収益が小さい」という意味ではありません。
例えば、地元で人気のカフェやレストラン、雑貨屋さん、整体院などなど、実際に多くのスモールビジネスは、地域の経済発展の大きな役割を果たしています。
ただし、今回は「スタートにお金をかけない」を条件に、自宅でも起業できるようなビジネスとして紹介します。
なぜスモールビジネスが注目されているのか?
スモールビジネスとして、最も分かりやすい例は「YouTuber」ですね。
YouTubeは、その気になればスマホ一台で始めることができます。
かかるお金は「スマホの代金」「Wi-fi含めた毎月の通信料」くらいです。
しかもYouTubeで発信する内容は、専門スキルはもちろん「趣味の紹介」といった個人の経験が活かされるものも沢山あります。
これは最初に伝えた、スモールビジネスの条件にもぴったりですね。
・スタートにお金をかけない
・自分のスキルと経験をお金に換える
・小さく始めて長く勝てる
現代はSNSの普及などにより、社会全体の価値観が変わってきていて「ビジネスは企業がするもの」というイメージはすでに壊れています。
あなたもSNSで興味を持った人をフォローしますよね?
そのおかげで、今や個人が非常にビジネスしやすい時代です。
ブログ、SNS、YouTubeなどオンラインを使えばビジネスアイデアは無限大。
あなたの持っているスキルをそのまま活かしたり、少額の資金で、且つ家にいながら、多くの方に感謝されるような影響力のあるビジネスを展開することも可能です。
小規模ながら大きな可能性
スモールビジネスは小規模だからこそ、有利な点も多いです。
1番のメリットは、やはり起業の初期投資が少なく済むことでしょう。
これは、リスクを最小限に抑えながらビジネスをスタートすることができるという点では、最大の魅力です。
さらに、スモールビジネスには柔軟性があります。
なぜなら市場のニーズや変化に迅速に対応できるからです。
大手企業とは異なり、意思決定がスピーディーに行えるので、新しいアイディアやサービスを素早く取り入れ、顧客に提供することが可能です。
また、看護師としての経験や知識を生かしたビジネスモデルを構築する際、小規模であることの利点を活かして、特定のニッチな市場やターゲットに特化したサービスを提供することができます。
例えば、特定の治療方法やケアに関する専門的なアドバイスや、高齢者向けの健康管理サービスなど、看護師ならではのスモールビジネスが考えられますよね。
このように、スモールビジネスは小規模ながらも、その中には無限の可能性が秘められています。
それが、看護師として次のステップを考える際の選択肢として、非常に魅力的なものとなります。
その後の行動に大きく影響を与えますので、まずスモールビジネスの定義を理解することが大切です。では次に、最近よく聞くスタートアップとの違いを見ておきましょう。
スモールビジネスとスタートアップ比較
スモールビジネスとは真逆の起業プロセスとして「スタートアップ」が挙げられます。
流行っている言葉なので、なんとなく新しい事業を興すこと自体をスタートアップと呼んでいる人たちも見られますが、そうではありません。
ここではスモールビジネスとスタートアップ、それぞれの明確な定義を比較してみましょう!
意味の違いは?
「スモールビジネス」と「スタートアップ」、これらの言葉は同じように使われることがありますが、実際には全く異なるものです
最初にお伝えしたように、スモールビジネスは小規模なビジネス活動を指します。
一方、スタートアップは、新しく設立された企業やビジネスモデルを指し、高度な成長を目指して活動しているのが特徴です。
言い換えれば、スタートアップは短期間での急速な拡大や大きな利益を目指すのに対し、スモールビジネスはより安定した経営を中心に考えることが多いです。
規模の違いは?
スタートアップは、ビジネスの初期段階から大きな規模のビジネスを目指しています。
そのため資金調達やインフラの拡張、国際的な拡大など、急速なスケールアップが求められることもあるため、必然的に沢山の協力者が必要です。
一方スモールビジネスは、特定の地域や市場での安定した経営を重視し、1人でも行うことができます。
ビジネスモデルの違いは?
スモールビジネスのモデルは、すでにニーズが確認できている分野で起業する方法とも言えます。
そのため、先に流通している商品やサービスをより良く、より安くするためにはどうしたら良いか?を考えるのが課題です。
結果的に、地域に根ざしたサービスや、特定のニッチ(小さい・スキマ)な市場をターゲットとしたビジネスが多いと言えるでしょう。
これに対して、スタートアップは、技術革新や新しい市場の創出、大量のユーザーを獲得することを目指すことが多いです。
スモールビジネスとは違い、まだニーズがあるかどうかも分からない分野で未知の可能性を追い求める必要があるので、必然的に多額の資金が必要になります。
あなたも「スタートアップ企業が、〇〇億円の資金調達に成功!」みたいなニュースを聞いたことがありませんか?あれはこういった要因が背景にあるからなんですね。
違いのまとめ
まとめると、スモールビジネスとスタートアップの違いは以下の通りです。
看護師としてどちらの道を選ぶかは、あなたのビジョンや価値観、リソースによって異なるでしょう。
スモールビジネスとスタートアップどっちが向いてる?
スモールビジネスとスタートアップが、全く違うものであることはお分かり頂けたでしょうか?
では、どんな人がスモールビジネスに向いていて、どんな人がスタートアップに向いていると思いますか?
基本的には自分がやりたい方法を選べば良いのですが、スモールビジネスとスタートアップでは、必要な資質も異なります。
それぞれに求められる資質についても見ておきましょう。
スタートアップの場合
・新しいことを始めるのが得意
・不安よりも興味と行動力が勝っている
・未知なことにワクワクする
・他人と協力して物事を進めるのが得意
・未来志向
新しい領域を開拓していく行動力と、不意のトラブルも乗り越えていける身軽さが必要ですね。
スモールビジネスの場合
・すでにあるものを掘り下げたり、改善するのが得意
・慎重派でリスクヘッジが得意
・1つのことをトコトン突き詰めたい
・1人でなんでもこなしてしまう(1人の方がラク)
・安定志向
ある程度は情報が揃っている分野で、1つのことを改善しながら極めていける根気が必要です。
自分がどんなタイプか?知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
よほどの情熱と環境があれば、スタートアップはとても魅力的なものになりますが、「起業して確実に成果を得たい!」という場合、僕はスモールビジネス起業をオススメします。
スモールビジネスのメリット
安定した経営が目指せる
スモールビジネスは、とにかく大規模なビジネスに比べて運営がシンプルで、経営が安定しやすいのが特徴です。
大手企業のような大きな組織や多くの従業員を持たないため、固定費が低く、経営に柔軟性があります。
市場の変動や経済の変動にも強いため、自分だけの独自性を見つけることができれば、継続的に収益を上げることが可能となるでしょう。
個人の強みや特技を生かしやすい
スモールビジネスは、その規模の小ささゆえに、個人の特技や強み、趣味をビジネスに取り入れやすいのが大きなメリットです。(とは言え、ニーズがあるかどうか?は忘れないでくださいね!)
特に、看護師としての経験や知識を活かしたビジネスモデルを構築する場合、専門性を活かしてニッチな市場をターゲットとすることができます。
これにより、競合他社との差別化を図りやすく、顧客からの信頼も得やすくなりますね。
地域社会との繋がり
オフライン(リアル)でのビジネスを選択した場合、スモールビジネスには地域に根ざしたビジネスも多いと言えます。
なぜなら顧客との直接の関わりや、地域のニーズを即座にキャッチし、それに応えるサービスを提供することが可能だからです。
また、地域の住民や他のビジネスオーナーとのネットワークも構築しやすく、協力関係を築くことで、ビジネスの拡大や新しいチャンスを掴むことも期待できます。
現代は競争ではなく「共創」の社会なんて言われたりしますが、スモールビジネスはまさしくそれを体現するモデルなんです。
オンラインを併用すれば、更に可能性は広がります。
ライフワークバランスの取りやすさ
スモールビジネスを運営する場合、自分のライフスタイルや価値観に合わせてビジネスの運営を行うことができます。
これにより、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。
例えば、家族や趣味の時間を大切にしながら、ビジネスを運営することが可能ですし、地域社会との繋がりを持つことで、地域のイベントや行事にも参加しやすく、より豊かな生活を送ることができるでしょう。
最近では休日に観光地への訪問客が集中し過ぎてしまう、いわゆるオーバーツーリズムが問題になっていますが、スモールビジネスオーナーになることで世間と休みをズラし、こういった課題を避けることもできますね。
スモールビジネスには小規模ながらも多くのメリットがあることがお分かり頂けたのではないでしょうか?
これらのメリットを理解し、自分に合ったビジネスモデルを選択することで、看護師としての経験や知識を活かしながら、成功への第一歩を踏み出すことができるでしょう。
看護師のスキルを活かしたスモールビジネス起業アイデアについては、こちらにまとめてありますので合わせてお読みください。
僕の知り合いにも大型連休を避け、平日に家族と一緒に悠々自適に旅行を楽しんでいる人が沢山います。些細ですが、こういった事が人生の幸福度を上げ、かつ社会貢献にも繋がるんですね。
看護師としてスモールビジネスを選ぶ理由は?
看護師としての専門性は、医療の現場だけでなく、様々なビジネスの場でも活かせるポテンシャルを秘めています。
そして、そのポテンシャルを最大限に引き出すためには、スモールビジネスという形態が非常に適しています。
ではここから、なぜ看護師がスモールビジネスを選ぶべきなのか?その理由を探っていきましょう。
プロとしてのスキルを深めるため
スモールビジネスの運営は、看護師としてのスキルや知識を更に深める絶好の機会です。
ご自身のビジネスを立ち上げることで、実際の患者や顧客との対話を通じて、更に専門的な知識や技術を磨くことができます。
また、ビジネス運営の中で直面するさまざまな問題や課題を解決することで、経営者としての思考や判断力も養われます。
これは言葉ほど簡単なことではありませんが、自分のスキルがレベルアップすることで、これまで出来なかったことが達成できた瞬間は何より嬉しいものです。
地域貢献としての役割を果たすため
スモールビジネスは、やり方によって地域社会との密接な関係性が築けることも魅力の一つです。
看護師として地域に根ざしたビジネスを展開することで、地域の健康や福祉の向上に直接貢献することも可能ですね。
例えば、高齢化が進む地域では、在宅ケアや健康相談ができるような場所を設立することで、住民の健康をサポートする役割を果たすことができますし、行政や地域で開業されているドクターと共に、活動を促進させることもできるでしょう。
看護師という資格は、ご自身が考えている以上に信頼感と安心感を顧客に与えることができるので、うまく活用することで独自性に繋げることができます。
顧客との1対1の関係構築
大規模な医療機関とは異なり、スモールビジネスは顧客との一対一の関係が中心となります。
これにより、顧客一人ひとりのニーズや背景を深く理解し、それに応じたケアやアドバイスを提供することができます。
看護師としてスモールビジネスを選択することは、専門性の向上、地域社会への貢献、そして患者さんや顧客との深い関係構築という三つの大きなメリットを享受することに繋がります。
看護師がスモールビジネスで陥りやすいトラップ
専門外の業務に振り回される
実際ビジネスの運営にはマーケティング、経理、人事などなど・・・沢山の業務が必要です。
場合によってはこれらの業務に時間を取られることで、本来のサービス提供がおろそかになることもあるでしょう。
そもそも経営に関する知識が乏しい場合、不適切な判断を下すリスクが高まります。
また看護師は、持ち前のホスピタリティの精神から、与えることに意義を感じやすい方も多いです。
それ自体は素晴らしいことなのですが、だからこそ「お金を受け取ることが苦手」という状態になってしまい、精神的にもギリギリで生活することになります。
与えることに必死で見返りを一切考えない・・・人としては素晴らしくでも、それではビジネスは成り立ちませんよね。
<対処法>
自分の手が回らない場合は、自分の得意ではない業務をアウトソースすることを検討することも有効です。例えば外注で秘書を雇うこともできますし「お金を受け取るのが苦手・・・」という場合は、セールスが得意な方とパートナーを組んでも良いと思います。
そのために、自分が何が得意で?何が苦手なのか?を知ることも重要ですね。
資金管理のミス
看護師がビジネスを始める際、最も難しいのが資金管理だと思います。
ビジネス破綻の原因となることもありますので、特に初期投資や運転資金の確保などは注意が必要です。
多くの方は組織からお給料を頂いて、その範囲で生活をされていますよね?
そんな一般的なお金に対する感覚が、ビジネスでは邪魔になることがよくあります。
例えばスマホを眺めていると「起業して月収100万円!」みたいなキャッチコピーをよく見かけます。
しかし「収入100万円・売上100万円・所得100万円」は全て意味が違います。
利益とキャッシュフローの違いなど、これまで必要なかった知識や感覚を身につける必要があるんです。
<対処法>
定期的に収支チェックを行う習慣を持つことが重要です。また世の中のビジネスがどうやって収益を得ているのか?といった「お金の流れの観察」も、ビジネス的なお金の感覚を磨くために効果的です。
僕もマネーリテラシーがとても低かったので、起業してからお金にはとても苦労しました・・・ビジネス的なお金の感覚をしっかりと磨いておきましょう。
自分の健康を犠牲にする
看護師として、他人の健康をサポートすることに専念するあまり、自身の健康やメンタルを犠牲にするケースが少なくありません。
特にスモールビジネスでは、多忙な日々が続くことで、休息をとる時間が取れないこともあります。
看護師には体力がある方も多いのですが、1人でビジネスを行うことは想像以上に精神的な苦労が伴います。
まだまだ出来る思ってたら、いつの間にか体がボロボロ・・・なんて事にならないようにしましょう。
<対処法>
定期的に自分の健康をチェックし、必要に応じて休息を取りましょう。特に他人に気を使い過ぎてしまう場合は、心のサポートとしてカウンセリングやセラピストの協力を得ることも考慮しましょう。
事前にリスクを予測し、適切な対策を講じることで、成功への道を確実に進むことができるでしょう。
看護師の抱えるストレスについては、こちらで解消法をまとめていますので参考にしてください。
スモールビジネスへのチャレンジ
私たちが日常の中で目にする医療の現場は、大きな病院やクリニックが中心です。
しかし、今日の記事を通じてご紹介したように、看護師としてのキャリアはそれだけにとどまらない多彩な可能性を秘めています。
そして、その1つが「スモールビジネス」への挑戦と言えます。
スモールビジネスの魅力を最大限に生かすこと
スモールビジネスは、小規模ながらもその柔軟性や独自性を活かすことで、地域や個々のニーズに密接に応えることが可能です。
看護師として持っている深い専門知識や経験、そして患者さんや顧客との信頼関係を基盤に、新しい形のサービスやビジネスモデルを生み出すことができます。
地域に密着したサービスはもちろん、特に一対一のケアが求められる中で、看護師としての専門性は大きな武器となるでしょう。
そして、それは同時に、自分自身の成長やキャリア形成の大きなチャンスでもあります。
あなたのキャリアを自分の手でデザインする
同期や仲間が組織の中でキャリアを作っていく中で、伝統的な医療のキャリアパスとは異なる道を選ぶことは、とても勇気が必要ですよね。
しかし、その選択は、自分のキャリアや人生をより自分らしく、そして意義深くデザインするための第一歩です。
看護師としての専門性を活かしながら、自分だけのビジネスを立ち上げ、運営する経験は、あなたの視野を広げ、新しい挑戦と成果をもたらすでしょう。
具体的な「看護師がスモールビジネスをはじめる方法」をこちらにまとめてありますので、合わせてお読みください。
あなたの挑戦が、多くの人々にとっての希望と支えとなり、そしてあなた自身のキャリアと人生を豊かにすることを願っています!