この記事では、ISTPの主機能・補助機能の視点から、「なぜ感情的なケアが苦手なのか?」「なぜ会議や雑談が苦痛なのか?」を紐解きながら、自分らしい働き方を見つけるヒントをまとめました。
- ISTP看護師が持つ5つの強み
- つまずきやすい7つのポイント
- エネルギーを整えるセルフコーチング(4Aメソッド)
- 主機能Ti/補助機能Seとは?(理論編・飛ばしてOK)
- 人間関係をラクにするコミュニケーションのコツ
- よくある質問(Q&A)
あなたは、ふとした瞬間にこんな気持ちになることはありませんか。

「患者さんとの雑談が苦痛で、何を話せばいいか分からない…」
「感情的なケアが苦手で、冷たいと思われている気がする」
「会議や申し送りが無駄に感じて、聞いているのがつらい」
そんなあなたは、もしかするとISTP(内向・感覚・思考・柔軟)の気質を持つ看護師かもしれません。
ISTPはMBTIの中でも「最も冷静で実践的な問題解決者」と言われ、看護の世界では緊急時の対応・技術の習得・効率的な業務遂行という点で、唯一無二の強みを発揮します。
一方で、感情的なケアや人間関係の構築に苦痛を感じやすく、「自分は看護師に向いていないのでは?」と感じやすい側面も持っています。
これらには、ちゃんと理由があります。
この記事を読み終える頃には、ISTPらしい強みを活かしたキャリアの手がかりが見えてくるはずです。
この記事でお伝えするのは、「タイプ別の心の機能から推測される傾向」であり、特性を断定するものではありません。
ISTP看護師が持つ5つの強み
まず最初に、ISTPの「すでに持っている力」を確認しましょう。

- 冷静・論理的
- 緊急時に強い
- 技術習得が速い
- 無駄を削ぎ落とす効率性
- 実践的な問題解決
ISTPは、内向性(I)× 感覚(S)× 思考(T)× 柔軟性(P)の組み合わせを持ち、看護現場では「緊急時に最も頼りになる冷静な実践者」として活躍しやすいタイプです。
ここでは、一般的なイメージではなく、ISTPならではの”専門性としての強み”を掘り下げていきます。
① 緊急時に冷静に対応できる力
ISTPは、「パニックにならず、今すべきことを見極める」力があります。
- 急変時に感情に流されず、必要な処置を淡々と行える
- 周りが慌てていても、冷静に優先順位を判断できる
- 「今、何が必要か」を瞬時に見抜いて行動できる
- 予想外のトラブルにも、落ち着いて対処できる
これは、訓練で身につけた能力ではなく、「ISTPの生得的な強み」です。
特に、救急外来やICU、手術室など、瞬時の判断が求められる現場では、ISTPの冷静さは非常に貴重な役割を担うでしょう。
② 技術や手技の習得が驚くほど速い
ISTPは、「見て、触って、理解する」ことが得意です。
そのため、実技を伴う看護技術において、他のタイプよりも習得が速い傾向があります。
- 採血や点滴ルート確保が一度見ただけで上達する
- 医療機器の使い方を説明書なしで理解できる
- 「なぜこの手順なのか」を論理的に理解して技術を身につける
- 手先が器用で、細かい処置も正確にこなせる
そのため、ISTPは「技術のプロフェッショナル」として評価されやすいタイプです。
感情的なケアは苦手でも、確実な技術で患者さんの安全を守れる力がISTPの強みです。
③ 無駄を削ぎ落とし、効率的に動ける
ISTPは、「無駄な動き」や「無駄な会議」を本能的に嫌います。
そのため、次のような場面で力を発揮しやすい傾向があります。
- 最短ルートで業務を終わらせる動線を自然に組み立てる
- 「この作業、本当に必要?」と無駄を見抜く
- 他の人が10分かかる作業を5分で終わらせる
- 道具の配置や準備を最適化して、時間を短縮できる
ISTPは、「効率」と「論理」を重視するため、感情的な配慮よりも「確実に仕事を終わらせること」を優先します。
これは冷たく見えることもありますが、多忙な現場では非常に重要なスキルです。
④ 実践的な問題解決ができる
ISTPは、理論よりも「今、目の前で何が起きているか」に注目します。
そのため、次のような形で問題解決力を発揮します。
- 医療機器の不具合を、マニュアルなしで直せる
- 「この体位なら患者さんが楽になる」と現場で工夫できる
- 理論ではなく、実際に試して「うまくいく方法」を見つける
- 複雑な問題を、シンプルな方法で解決できる
これは、現場で「使える知恵」として高く評価されます。
ISTPは「理屈より実践」のタイプなので、マニュアル通りにいかないときこそ力を発揮します。
⑤ 一人で黙々と仕事ができる
ISTPは、「人と話さなくても、集中して働ける」力があります。
そのため、次のような場面で強い動機づけを得やすい傾向があります。
- 夜勤で一人の時間が多い環境でも苦にならない
- 雑談なしで、淡々と仕事を進められる
- 感情的なやり取りがない分、エネルギーを消耗しない
- 記録や整理作業を、集中して効率的にこなせる
「チームワーク」や「コミュニケーション」が重視される看護現場では、この強みは見落とされがちです。
しかし、一人で確実に仕事を遂行できる力は、夜勤や訪問看護などで非常に重要な能力です。
ISTP看護師の強みは「冷静 × 技術」の高度スキル
ここまでの内容をまとめると、ISTP看護師は次のような能力を持つと言えます。
- 緊急時に冷静に対応できる力
- 技術や手技の習得が驚くほど速い
- 無駄を削ぎ落とし効率的に動ける
- 実践的な問題解決ができる
- 一人で黙々と仕事ができる
ISTPは、感情的なケアや雑談よりも、“技術と効率で患者さんを守る現場”で最も力を発揮できるタイプです。
「努力で身につけた能力」ではなく、生得的な強みとして備わっているという点が、ISTPの価値と言えるでしょう。

💭 ここまで読んで、こう思いませんでしたか?
「自分の強みは分かった。でも、感情的なケアを求められる毎日は変わらない…」
ISTPの特性を知っても、感情表現の方法がなければ、冷たいと誤解される状況は続きます。4Aメソッドなら、自分らしさを保ちながら必要な対応ができるようになります。
📖 自分らしい対応法を見るISTP看護師がつまずきやすいポイント
ISTPは「冷静 × 技術 × 効率」をあわせ持つ、とても実践的で頼りになるタイプです。
しかし、看護という「感情的ケア・チームワーク・長期的関係」が求められる職場では、特性ゆえの葛藤も起きやすくなります。
ここでは MBTI の傾向から推測される“ISTPがつまずきやすい典型パターン”を整理していきます。
① 感情的なケアや共感が苦手で、冷たいと思われる
ISTPは、「論理的に正しいこと」を優先します。
それは大きな強みである一方、以下のように感情面で誤解されやすい傾向があります。
- 患者さんが泣いていても、何を言えばいいか分からない
- 「寄り添って」と言われても、具体的に何をすればいいか分からない
- 感情よりも「今すべきこと」を優先して、冷たいと言われる
- 「もっと患者さんの気持ちに寄り添って」と注意される
これは、共感力がないのではなく「感情よりも論理を優先する脳の働き」の問題です。
② 雑談や会議が無駄に感じて、苦痛になる
ISTPは、「目的のない会話」に強い苦痛を感じます。
そのため、看護現場では次のような疲れ方をしやすくなります。
これは、社交性がないのではなく「効率を重視する思考パターン」によるものです。
③ チームワークや協調性を求められるのが苦痛
ISTPは、「一人で黙々と仕事をする」ことを好みます。
そのため、次のような場面で混乱しやすい傾向があります。
これは「協調性がない」のではなく、Ti(内向的思考)とSe(外向的感覚)の組み合わせによるものです。
Ti(内向的思考)といった言葉の意味は「理論編」のセクションで詳しく解説しています。
④ 長期的な計画や目標設定が苦手
ISTPは、「今、目の前のこと」に集中します。
しかし、看護現場では次のように、長期的視点を求められることも多くなります。
これは「計画性がない」のではなく、Se(外向的感覚)とP(柔軟性)の組み合わせによるものです。
⑤ 感情を表に出さないため、何を考えているか分からないと言われる
ISTPは、感情を内に秘めます。
そのため、次のように誤解されやすい傾向があります。
これは「無関心」なのではなく、内向的思考(Ti)の働きです。
⑥ 同じことの繰り返しに飽きて、突然辞めたくなる
ISTPは、変化や刺激を求めます。
そのため、次のような業務では急激にモチベーションが下がりやすい傾向があります。
これは「継続力がない」のではなく、新しい刺激を求めるSeの働きです。
⑦ 人に教えるのが苦手で、後輩指導が苦痛
ISTPは、「言葉で説明する」ことが苦手です。
そのため、次のように後輩指導で悩むことが多くなります。
これは「教える気がない」のではなく、感覚的に理解するSeの働きです。
ISTPのつまずきは、環境との相性で大きく変わる
ISTPのつまずきは、性格の問題ではなく、環境との相性によるものがほとんどです。
実際、ISTPは看護現場においてこんな価値を自然に提供できます。
ISTPの「しんどさ」は、適切な自己理解と“エネルギーと集中力の使い方”を身につけるだけで、ぐっと軽くすることができます。

😰 「これ、まさに自分のことだ…」と感じましたか?
「感情的なケアが苦手で冷たいと言われる…」を変える4Aメソッドとは?
ISTPは「論理的に分析すること」が得意なタイプ。だからこそ、感情的なやり取りや無駄に感じる会議が苦痛になりがち…そんな時は、4Aメソッドで「エネルギーをどこに注ぐか?」を整理することができます。
👉 4Aメソッドで「自分の軸」を整理するISTP看護師がラクになるためのセルフコーチング
ISTPは、冷静に判断し、技術を使いこなし、効率的に動けるタイプです。
そのため、疲れの正体は「頑張りすぎ」ではなく、“感情的なやり取り”と”無駄な作業”によるエネルギー消耗であることが多いと言えます。
ここでは、4Aメソッド(気づく→ゆるす→軸をそろえる→行動する)をISTPに最適化して紹介します。

Step1「気づく」── エネルギーが消耗している場所を可視化する
ISTPは無意識のうちに、感情的なやり取りや無駄な作業でエネルギーを消耗してしまう傾向があります。
まずは、自分がどこでエネルギーを消耗しているのかを可視化します。
□ 患者さんとの雑談が続いて、苦痛だった
□ 目的のない会議で、時間を無駄にした
□ 感情的なやり取りに巻き込まれて、疲れた
□ 「寄り添って」と言われたけど、何をすればいいか分からなかった
□ チームワークを求められて、ストレスだった
□ 同じ作業の繰り返しで、飽きてしまった
これらが重なると、ISTPは一気に心が疲弊しやすくなります。
Step2「ゆるす」── “感情的ケアが苦手な自分”を責めない
ISTPは「冷静に判断する」「論理的に考える」ことが自然とできるタイプです。
しかしその分、
・感情的なケアが苦手で「冷たい」と言われる
・雑談ができずに「コミュニケーション不足」と評価される
・チームワークが苦手で「協調性がない」と誤解される
といった誤解に巻き込まれやすいのも事実です。
でもこれは”能力不足”ではありません。
あなたは本来、緊急時に冷静に対応し、技術で患者さんを救える力を持っているタイプです。
Step3「軸をそろえる」── ISTPならではの”力の発揮の仕方”を言語化する
ISTPは、技術的なケアや緊急時の対応で大きな力を発揮します。
しかし同時に、感情的なやり取りや無駄な作業ではエネルギーを失いやすくなります。
だからこそ、自分の”心地よい力の発揮の仕方”を言語化することが大切です。
- 自分はどんなときに「患者さんの役に立てた」と感じる?
- 技術や効率を活かせて、無駄なく働けるのは、どんな環境?
- どんな関わり方なら”自分らしさ”を保ったまま力を発揮できる?
この3つを書き出すだけで、ISTPの「軸」は整い始めます。
Step4「行動する」── 今日からできる”2分アクション”
ISTPは実践的なタイプなので、「小さく具体的に試す」ことが継続のカギになります。
□ 今日の「冷静モード」と「イライラモード」を1つずつメモする
□ 技術的な仕事で「うまくいったこと」を1つ書き出す
□ 休憩時間を「一人で過ごす」と決めて、実行する
□ 会議では「必要なこと以外は発言しない」と決める
□ 「自分はどんな環境で力を発揮できるか?」を静かに問いかける
どれも短時間ででき、ISTPの心の回復を大きく助けます。
ISTPは、感情的ケアが苦手だから弱いのではありません。
“冷静に判断し、技術で患者さんを救えるからこそ、緊急時に頼られるタイプ”です。
少しずつ「自分のエネルギーを整える行動」を加えるだけで、働き方が大きく変わっていきます。
主機能Ti/補助機能Seとは?(理論編・飛ばしてOK)
タイプの特徴が分かったところで、ここからはMBTIの理論と共に「ISTPの仕組み」についてお伝えします。
理論が苦手な方は、このセクションを飛ばしてOKです。次の「人間関係のコツ」から読み進めてください。
MBTIの「主機能」と「補助機能」を理解する
まず、MBTIは以下のような”心の働き方”で構成されています。
- 感覚(S)
- 直観(N)
- 思考(T)
- 感情(F)


さらに、それぞれが
- 外向きに働く(E)
- 内向きに働く(I)
ことによって性質が変わります。

なので、例えば同じ「思考(T)」でも
- 外向的思考(Te)=外の世界で効率的に実行する
- 内向的思考(Ti)=内側で論理を組み立てる
という違いが出てくるわけです。
その上で、MBTIではタイプごとに
- 主機能(メインで使う心のエンジン・その人らしさ)
- 補助機能(主機能の偏りを支えるサブエンジン)
があるとされています。
これらの「主機能」と「補助機能」を知ると、
- どんな場面で力を発揮しやすいか
- どんな職場で疲れやすいか
- ストレスの原因がどこにあるか
が、とても分かりやすくなります。
ISTPの主機能Ti/補助機能Seが現場でどう出るか
ISTPの心の働きは、次の4つの機能で構成されます。
- 主機能:内向的思考(Ti)
- 補助機能:外向的感覚(Se)
- 第三機能:内向的直観(Ni)
- 劣勢機能:外向的感情(Fe)
この中でも、とくに現場の行動やストレス傾向に影響するのが、主機能のTiと補助機能のSeです。
▶ 主機能:内向的思考(Ti)
=「物事の仕組みを論理的に理解し、原理を分析する」
ISTP看護師は、「なぜこうなるのか?」「この手順は論理的に正しいか?」と内側で論理を組み立てる力が非常に高いと言えます。
これは、看護現場で大きな強みになります。
- 処置の原理を理解して、正確に実行できる
- 手順の無駄を見抜いて、効率化できる
- 医療機器の仕組みを論理的に理解できる
- 緊急時に冷静に優先順位を判断できる
- 感情に流されず、事実に基づいて判断できる
Tiは、「内側で論理を組み立て、原理を理解する」ような機能です。
そのため、特に救急外来やICUなどの場面では大きく力を発揮します。
▶ Tiのデメリット(=疲れポイント)
強みとして働く一方で、Tiは次のような疲れ方を生みます。
- 感情的なやり取りが論理的でなく、苦痛になる
- 「なぜ?」を説明できないルールに納得できない
- 感情よりも正しさを優先して、冷たいと言われる
- 無駄な作業に強い違和感を持つ
これはISTPの「弱点」ではなく、Tiの論理性ゆえに起きる自然な反応です。
▶ 補助機能:外向的感覚(Se)
=「今、目の前のことに集中し、五感を使って技術を習得する」
ISTPのSeは、「見て触って理解する」「今、何をすべきか?」を瞬時に判断する力として現れます。
そのため、ISTPは論理的でありながら、実践的に動けるタイプです。
- 技術や手技を見ただけで習得できる
- 緊急時に瞬時に状況を把握できる
- 医療機器を説明書なしで使いこなせる
- 「今」に集中して、効率的に動ける
ISTPのSeは、「今に集中する」だけでなく“体を動かして問題を解決する”力として現れることが多いです。
▶ Seのデメリット(=しんどさの正体)
Seは実践的な機能ですが、ISTPが疲れやすい理由の多くはここにもあります。
- 「今」に集中しすぎて、長期的な視点が持てない
- 同じ作業の繰り返しに飽きる
- 計画を立てるより、その場で対応したくなる
- ルーティンに刺激がないと、エネルギーが出ない
外から見ると効率的に見えても、内側では刺激を求めているのがISTPの特徴です。
Ti × Se がつくる ISTP看護師の”あるある傾向”
この2つの機能が組み合わさることで、ISTPには次のような行動傾向が推測されます。
- 論理的に正しいことを優先して、感情的ケアが苦手
- 技術や手技の習得は速いが、言葉で説明するのが苦手
- 無駄を削ぎ落として効率的に動けるが、雑談が苦痛
- 緊急時に冷静に対応できるが、ルーティンに飽きる
- 一人で黙々と仕事ができるが、チームワークが苦手
ISTPは「論理の分析者」であり「実践の達人」。
それが強みにも、疲れやすさにもつながります。
↓MBTIの仕組みについては、こちらで詳しく解説しています。
ISTP看護師のための人間関係のコツ
ISTPは、「論理的 × 技術的 × 効率重視」のタイプです。
そのため、感情的なやり取りや無駄な作業が多い環境では、想像以上にエネルギーを消耗します。
ここでは、ISTPが「ラクに働ける相手」と「疲れやすい相手」をMBTIの傾向から整理していきます。
ISTPと相性が良いタイプ(チームを組むと力を発揮しやすい相手)
ISTPがストレスなく働けるのは、次のような特徴を持つ人です。
- 論理的に話してくれる
- 無駄な雑談をしない
- 効率を重視する
- 明確な指示を出してくれる
- 一人で黙々と仕事をさせてくれる
具体的には、次のようなタイプと相性が良い傾向があります。
▶ ESTJ(外向・感覚・思考・判断)
ESTJは、「効率重視 × 論理的 × 明確な指示」のタイプです。
ESTJは、ISTPの「効率重視」を理解してくれる貴重な相手です。
▶ ISTJ(内向・感覚・思考・判断)
ISTJは、「ルールを守る × 論理的 × 一人で黙々と」のタイプです。
ISTJは、ISTPの「一人で黙々と」を尊重してくれる相手です。
▶ ENTJ(外向・直観・思考・判断)
ENTJは、「効率重視 × 論理的 × リーダーシップ」のタイプです。
ENTJは、ISTPの「効率重視」を評価してくれる相手です。
ISTPが疲れやすい相手(相性が悪いタイプ)
逆に、ISTPがエネルギーを消耗しやすいのは、次のような特徴を持つ人です。
- 感情的に話す
- 雑談が多い
- チームワークを強く求める
- 「寄り添って」と感情的ケアを求める
- 価値観や理念を語る
具体的には、次のようなタイプとは相性が悪い傾向があります。
▶ ENFP(外向・直観・感情・柔軟)
ENFPは、「感情的 × 雑談好き × アイデアが多い」のタイプです。
ENFPは、ISTPの「効率重視」を理解しにくい相手です。
▶ ESFJ(外向・感覚・感情・判断)
ESFJは、「感情的ケア重視 × チームワーク重視」のタイプです。
ESFJは、ISTPの「一人で黙々と」を理解しにくい相手です。
▶ INFP(内向・直観・感情・柔軟)
INFPは、「感情重視 × 価値観重視」のタイプです。
INFPは、ISTPの「論理重視」を理解しにくい相手です。
ISTPが他のタイプにどう見えるか
ISTPは、他のタイプから次のように見られやすい傾向があります。
- 「冷たい」「無愛想」(感情表現が少ないため)
- 「協調性がない」(一人で黙々と仕事をするため)
- 「何を考えているか分からない」(内向的思考のため)
- 「コミュニケーション不足」(雑談をしないため)
- 「頼れる」「技術が高い」(緊急時の対応力が評価される)
これらは、ISTPのTi(内向的思考)× Se(外向的感覚)の特性から生まれる印象です。
「冷たい」と誤解されても、それはISTPの本質ではありません。
ただ、「論理を優先する」「効率を重視する」という脳の働き方が、そう見えさせているだけです。
人間関係のコツ:自分の特性を説明する
ISTPが人間関係でラクになるには、「自分の特性を説明する」ことが効果的です。
- 「私は一人で黙々と仕事をする方が、効率的に動けるタイプです」
- 「感情的に寄り添うのは苦手ですが、技術的なサポートは得意です」
- 「雑談が苦手なので、必要なことだけ話すスタイルです」
- 「緊急時には冷静に対応できるので、任せてください」
このように説明するだけで、「冷たい」という誤解が減り、「そういうタイプなんだ」と理解してもらえるようになります。
ISTPは、人間関係が苦手なのではありません。
「自分の特性を理解してくれる相手」と働くと、大きな力を発揮できるタイプです。
よくある質問(ISTP看護師のお悩みQ&A)

🎯 ここまで読んだあなたへ
ISTPの特性を理解しただけでは、感情的なケアが苦手な毎日は変わりません
診断結果を活かすには、エネルギーをコントロールする具体的な方法が必要です。4Aメソッドを使えば、感情に振り回されず、自分の軸で冷静な判断と技術を活かせるようになります。
📖 エネルギーコントロール法を今すぐ見るまとめ|ISTP看護師として”冷静な技術者”の力を活かす
ISTPは、「冷たくて感情がないタイプ」ではありません。
正しくは、
“冷静な判断と技術で、患者さんを救うタイプ”
です。
- 緊急時に冷静に対応できる力
- 技術や手技の習得が驚くほど速い
- 無駄を削ぎ落とし効率的に動ける
- 実践的な問題解決ができる
- 一人で黙々と仕事ができる
- 感情的なケアが苦手で冷たいと思われる
- 雑談や会議が無駄に感じて苦痛になる
- チームワークや協調性を求められるのが苦手
- 長期的な計画や目標設定が苦手
- 同じことの繰り返しに飽きて突然辞めたくなる
大切なのは、あなたが最も力を発揮できる”環境”と、”自分との向き合い方”を選び直すこと。
ISTPの冷静さ・技術力・効率性は、正しく使えば現場にとってかけがえのない強みになります。
ぜひ、ご自身の特性を理解し、可能性を活かしていってくださいね!
「もう、感情に振り回されたくない」

不安、焦り、イライラ、自己否定…そんな感情から解放される方法を詳しく解説しています。
















