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INFP看護師の特徴と理想の活かし方|繊細な理想主義タイプの働き方

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この記事では、INFPの主機能・補助機能の視点から、「なぜ理想と現実のギャップに苦しむのか?」「なぜ感情に深く巻き込まれるのか?」を紐解きながら、自分らしい働き方を見つけるヒントをまとめました。

この記事でわかること
  1. INFP看護師が持つ5つの強み
  2. つまずきやすい7つのポイント
  3. 感情をコントロールするセルフコーチング(4Aメソッド)
  4. 主機能Fi/補助機能Neとは?(理論編・飛ばしてOK)
  5. 人間関係をラクにするコミュニケーションのコツ
  6. よくある質問(Q&A)

あなたは、ふとした瞬間にこんな気持ちになることはありませんか。

女性看護師さんの写真(笑顔)
INFPの看護師さん

「理想のケアと現実のギャップに、いつも心が痛む…」
「患者さんの感情を受け取りすぎて、帰宅後も引きずる」
「自分のペースを守れず、いつも誰かに合わせて疲れる」

そんなあなたは、もしかするとINFP(内向・直観・感情・柔軟)の気質を持つ看護師かもしれません。

INFPはMBTIの中でも「最も理想主義的で共感力の高いタイプ」と言われ、看護の世界では患者の尊厳を守る・価値観に寄り添う・静かな支えになるという点で、唯一無二の強みを発揮します。

一方で、理想と現実のギャップに深く傷つきやすく、「自分は看護師に向いていないのでは?」と感じやすい側面も持っています。

これらには、ちゃんと理由があります。

この記事を読み終える頃には、「自分は看護師に向いていないのではなく、特性の使い方にコツがあるだけだった」という実感とともに、INFPらしい強みを活かしたキャリアの手がかりが見えてくるはずです。

この記事でお伝えするのは、「タイプ別の心の機能から推測される傾向」であり、特性を断定するものではありません。

目次

INFP看護師が持つ5つの強み

まず最初に、INFPの「すでに持っている力」を確認しましょう。

Characteristics of INFP Nurses
INFPのキーワード
  • 理想主義・価値観を大切にする
  • 深い共感力
  • 一人ひとりの尊厳を守る
  • 静かな支え・寄り添い
  • 創造的で柔軟なケア

INFPは、内向性(I)× 直観(N)× 感情(F)× 柔軟性(P)の組み合わせを持ち、看護現場では「患者の心の声を聴く天才」として活躍しやすいタイプです。

ここでは、一般的なイメージではなく、INFPならではの”専門性としての強み”を掘り下げていきます。

① 深い価値観による「その人らしさ」への敬意

INFPは、一人ひとりの価値観・尊厳・人生の物語に深い敬意を払います。

現場での具体例
  • 患者さんの「本当はこうしたかった」という想いを静かに受け止める
  • マニュアル通りではなく、その人に合ったケアを考える
  • 否定されやすい患者さんの意見も、丁寧に拾い上げる
  • 「この人にとって何が大切か?」を常に問い続ける

これは、知識や経験に関係なく発揮される「INFPの生得的な強み」です。

特に、終末期ケアや意思決定支援において、患者さんの「ありたい姿」を守る力は、看護において極めて貴重な役割を担います。

② 言葉にならない感情を”察する”共感力

INFPは、相手の感情の質感や、言葉にできない想いを静かに感じ取る力があります。

これはF型の中でも、相手の内面に深く共鳴する繊細な共感です。

INFPの共感が強く出る場面
  • 患者さんが「大丈夫です」と言いながら、本当は不安を抱えていることに気づく
  • 言葉にできない悲しみや孤独を、表情や沈黙から感じ取る
  • 家族が抱えている葛藤や罪悪感を理解できる
  • 「この人は何を言いたいんだろう?」と相手の視点で考える

そのため、INFPは「患者さんの心の安全基地になれるタイプ」とも言えます。

単なる「優しさ」ではなく、患者さんの内面世界を尊重し、静かに寄り添える力がINFPの強みです。

③ 「可能性」を見出す創造的なケアの発想

INFPは、「今ある選択肢」だけでなく、「まだ見えていない可能性」を探す力に優れています。

そのため、次のようなシーンで力を発揮しやすい傾向があります。

創造性が光る場面
  • 患者さんの「できること」に着目したケアプラン
  • 型にはまらない、その人に合ったアプローチ
  • 「この方法がダメなら、別の方法があるはず」と考える柔軟性
  • 患者さんの生活背景や価値観を活かしたリハビリ・退院支援

INFPは、「決められたやり方」よりも「その人らしい方法」を見つける力があり、これは画一的になりがちな医療現場において、非常に大きな強みです。

④ 静かに支える”見えない貢献”の力

INFPは、目立つ行動よりも、静かに・深く・継続的に支えることを好みます。

これは一見地味に見えますが、看護現場では次のような形で現れます。

INFPは現場に何をもたらす?
  • 不安を抱えた患者さんに、そっと寄り添う存在感
  • 焦っている同僚を、静かにサポートする
  • 見落とされがちな患者さんのニーズに気づく
  • チーム内の緊張を和らげる、穏やかな雰囲気

これは、看護現場の「感情労働」を支える非常に重要な役割です。

INFPの貢献は評価されにくいこともありますが、「この人がいるから安心できる」という価値は、チームにとってかけがえのないものです。

⑤ 意味と目的を見出す”使命感”の深さ

INFPは、ただ仕事をこなすだけでなく、「この仕事にどんな意味があるのか?」を常に問い続けます。

そのため、次のような場面で強い動機づけを得やすい傾向があります。

使命感が湧く瞬間
  • 患者さんの人生に寄り添えたと実感できたとき
  • 自分のケアが、誰かの尊厳を守ることにつながったとき
  • 「ありがとう」の言葉に、深い意味を感じたとき
  • 理想のケアを実現できる環境で働けるとき

「効率」や「業務量」だけで動くのではなく、“意味のある仕事”に深くコミットできるのがINFPの強みです。

ただし、意味を見出せない環境では急激にモチベーションが下がるため、環境選びが重要になります。

INFP看護師の強みは「価値観 × 共感」の高度スキル

ここまでの内容をまとめると、INFP看護師は次のような能力を持つと言えます。

INFPの強みまとめ
  • 深い価値観による「その人らしさ」への敬意
  • 言葉にならない感情を察する共感力
  • 可能性を見出す創造的なケア
  • 静かに支える見えない貢献
  • 意味と目的を見出す使命感

INFPは、急性期・救急といった忙しい現場よりも、“一人ひとりと深く関わる現場”で最も力を発揮できるタイプです。

「努力で身につけた能力」ではなく、生得的な強みとして備わっているという点が、INFPの価値と言えるでしょう。

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INFP看護師がつまずきやすいポイント

INFPは「深い価値観 × 繊細な共感力」をあわせ持つ、とても誠実で理想主義的なタイプです。

しかし、看護という「効率・ルール・現実対応」が求められる職場では、特性ゆえの葛藤も起きやすくなります。

ここでは MBTI の傾向から推測される“INFPがつまずきやすい典型パターン”を整理していきます。

① 理想と現実のギャップに深く傷つく

INFPは、「こうあるべき」という理想を心の中に強く持っています。

それは大きな強みである一方、以下のように現実とのギャップで深く傷つきやすい傾向があります。

よくあるつまずき
  • 「理想のケアができない」と自分を責めてしまう
  • 職場の効率優先の方針に、心が追いつかない
  • 「もっとできたはず」と、いつも満足できない
  • 理想を語ると「現実が見えていない」と否定される

これは、性格の弱さではなく「価値観の深さ × 現実対応力のバランス」の問題です。

② 感情を深く受け取りすぎて、心が疲弊する

INFPは、相手の感情の質感や、言葉にできない苦しみを深く感じ取ります。

そのため、看護現場では次のような疲れ方をしやすくなります。

  • 患者さんの悲しみや苦しみが、自分の中に”そのまま入ってきて”離れない
  • 家に帰っても、患者さんのことを考え続けてしまう
  • 感情移入しすぎて、冷静な判断ができなくなる
  • 「自分が何とかしなければ」と抱え込んでしまう

これは、共感力が高いゆえに起きる「感情の境界線の薄さ」によるものです。

③ 批判や否定に深く傷つき、立ち直りに時間がかかる

INFPは、自分の価値観や行動を否定されると、深く傷つきます。

そのため、次のような場面で心が折れやすい傾向があります。

  • 上司から「効率が悪い」と言われる
  • 同僚から「理想論ばかり」と否定される
  • 患者さんから拒絶されると、自分を責める
  • 一度の失敗を、何日も引きずってしまう

これは「打たれ弱い」のではなく、内面の価値観が深いからこそ起きる反応です。

④ 自分のペースを守れず、周囲に合わせて疲れる

INFPは、自分の内面のリズムを大切にしたいタイプです。

しかし、看護現場では次のように、ペースを乱されやすくなります。

  • 急な業務変更に対応できず、混乱する
  • 複数のタスクを同時に求められると、頭が真っ白になる
  • 周囲の期待に応えようとして、自分を見失う
  • 一人で考える時間がないと、判断ができなくなる

これは「適応力がない」のではなく、内向性(I)×柔軟性(P)の特性によるものです。

⑤ 自分の意見を言えず、我慢して溜め込む

INFPは、対立や衝突を避けたいと強く感じます。

そのため、次のように我慢を重ねやすい傾向があります。

  • 違和感があっても、言い出せない
  • 自分の意見を否定されるのが怖くて、黙ってしまう
  • 「わかってもらえない」と諦めて、心を閉ざす
  • 限界まで我慢して、突然辞めたくなる

これは「弱い」のではなく、調和を重視するFiの働きによるものです。

⑥ 「意味のない仕事」にエネルギーが出ない

INFPは、仕事に「意味」や「目的」を求めます。

そのため、次のような業務では急激にモチベーションが下がりやすい傾向があります。

  • 形式的な書類業務
  • 「なぜやるのか」が見えないルール
  • 効率だけを求められる流れ作業
  • 患者さんとの関わりが薄い業務

反対に、意味を感じられる仕事には、驚くほどの集中力を発揮します。

⑦ 完璧主義と自己批判で、自分を追い詰める

INFPは、自分に厳しく、常に「もっとできたはず」と考えます。

そのため、次のように自分を責めやすい傾向があります。

  • 小さなミスを何度も思い出して、自分を責める
  • 「自分は看護師に向いていない」と思い込む
  • 他人は許せても、自分は許せない
  • 成功体験よりも、失敗体験を強く記憶する

これは「自己肯定感が低い」のではなく、理想の高さゆえの自己批判です。

INFPのつまずきは、環境との相性で大きく変わる

INFPのつまずきは、性格の問題ではなく、環境との相性によるものがほとんどです。

実際、INFPは看護現場においてこんな価値を自然に提供できます。

  • 患者さんの心の声を聴く
  • 一人ひとりの尊厳を守る
  • 静かに、深く寄り添う
  • 可能性を見出す創造的なケア
  • 意味のある仕事に深くコミットする

INFPの「しんどさ」は、適切な自己理解と“感情と価値観の扱い方”を身につけるだけで、ぐっと軽くすることができます。

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INFP看護師がラクになるためのセルフコーチング

INFPは、他人の感情・価値観・苦しみを深く感じ取るタイプです。

そのため、疲れの正体は「頑張りすぎ」ではなく、“理想と現実のギャップ”と”感情の深い受け取り”によるエネルギー消耗であることが多いと言えます。

ここでは、4Aメソッド(気づく→ゆるす→軸をそろえる→行動する)をINFPに最適化して紹介します。

Step1「気づく」── 理想と現実のギャップを可視化する

INFPは無意識のうちに、「こうあるべき」という理想を心の中に抱え込んでしまう傾向があります。

まずは、自分がどこでエネルギーを消耗しているのかを可視化します。

今日の疲れポイント(当てはまるものにチェック)

□ 理想のケアができず、自分を責めた
□ 患者さんの感情を深く受け取りすぎた
□ 批判や否定の言葉に深く傷ついた
□ 自分のペースを守れず、周囲に合わせて疲れた
□ 「意味がない」と感じる業務に心が折れた
□ 言いたいことを我慢して、心の中に溜め込んだ

これらが重なると、INFPは一気に心が疲弊しやすくなります。

Step2「ゆるす」── “理想を持つ自分”を責めない

INFPは「理想を追い求める」「深く共感する」ことが自然とできるタイプです。

しかしその分、

・理想が高すぎて「現実が見えていない」と言われる
・感情移入しすぎて「距離感がない」と誤解される
・自分のペースで動くため「遅い」と評価される

といった誤解に巻き込まれやすいのも事実です。

でもこれは”能力不足”ではありません。

あなたは本来、患者さんの尊厳を守り、心に深く寄り添える力を持っているタイプです。

Step3「軸をそろえる」── INFPならではの”貢献の形”を言語化する

INFPは、患者さんの心の声を聴いたり、一人ひとりの価値観を尊重したりと、人間関係の場面で大きな力を発揮します。

しかし同時に、効率優先の環境や、価値観が合わない職場ではエネルギーを失いやすくなります。

だからこそ、自分の”心地よい貢献の形”を言語化することが大切です。

ミニワーク:あなたの得意な貢献スタイルは?
  1. 自分はどんなときに「患者さんの役に立てた」と感じる?
  2. 理想と現実のギャップを感じずに働けるのは、どんな環境?
  3. どんな関わり方なら”自分らしさ”を保ったまま力を発揮できる?

この3つを書き出すだけで、INFPの「軸」は整い始めます。

Step4「行動する」── 今日からできる”2分アクション”

INFPは内省が深いタイプなので、「小さく始める」ことが継続のカギになります。

2分でできる行動リスト

□ 今日感じた「理想と現実のギャップ」を1行だけメモする
□ 患者さんとの関わりで「良かったこと」を1つ書き出す
□ 5分だけ一人になって、深呼吸する
□ 受け取りきれない感情は「いったん手放す」と心の中で唱える
□ 「自分は何を大切にしたいか?」を静かに問いかける

どれも短時間ででき、INFPの心の回復を大きく助けます。

INFPは、理想が高いから苦しむのではありません。

“理想を持ち、深く共感できるからこそ、患者さんの尊厳を守れるタイプ”です。

少しずつ「自分のエネルギーを守る行動」を加えるだけで、働き方が大きく変わっていきます。

主機能Fi/補助機能Neとは?(理論編・飛ばしてOK)

タイプの特徴が分かったところで、ここからはMBTIの理論と共に「INFPの仕組み」についてお伝えします。

理論が苦手な方は、このセクションを飛ばしてOKです。次の「人間関係のコツ」から読み進めてください。

MBTIの「主機能」と「補助機能」を理解する

まず、MBTIは以下のような”心の働き方”で構成されています。

MBTIにおける心の働きかた
  • 思考(T)
  • 感情(F)
  • 感覚(S)
  • 直観(N)

さらに、それぞれが

  • 外向きに働く(E)
  • 内向きに働く(I)

ことによって性質が変わります。

mbti-ei-energy-direction

なので、例えば同じ「感情(F)」でも

  • 内向的感情(Fi)=自分の内側で価値観を深める
  • 外向的感情(Fe)=外の世界へ向けて調和を作る

という違いが出てくるわけです。

その上で、MBTIではタイプごとに

  • 主機能(メインで使う心のエンジン・その人らしさ)
  • 補助機能(主機能の偏りを支えるサブエンジン)

があるとされています。

これらの「主機能」と「補助機能」を知ると、

  • どんな場面で力を発揮しやすいか
  • どんな職場で疲れやすいか
  • ストレスの原因がどこにあるか

が、とても分かりやすくなります。

INFPの主機能Fi/補助機能Neが現場でどう出るか

INFPの心の働きは、次の4つの機能で構成されます。

  • 主機能:内向的感情(Fi)
  • 補助機能:外向的直観(Ne)
  • 第三機能:内向的感覚(Si)
  • 劣勢機能:外向的思考(Te)

この中でも、とくに現場の行動やストレス傾向に影響するのが、主機能のFiと補助機能のNeです。

▶ 主機能:内向的感情(Fi)

=「自分の内側で深い価値観を育て、それに従って生きる」

INFP看護師は、「何が正しいか」「何を大切にするか」を自分の内側で深く問い続ける力が非常に高いと言えます。

これは、看護現場で大きな強みになります。

Fiの強み(看護現場での見え方)
  • 患者さん一人ひとりの価値観を尊重する
  • 「その人らしさ」を守るケアができる
  • 表面的な対応ではなく、真摯に向き合う
  • 倫理的な判断に強い(尊厳を守る場面)
  • 言葉にならない感情を深く理解できる

Fiは、「自分の価値観と一致するか」を常に確認するような機能です。

そのため、特に終末期ケアや意思決定支援などの場面では大きく力を発揮します。

▶ Fiのデメリット(=疲れポイント)

強みとして働く一方で、Fiは次のような疲れ方を生みます。

Fiが疲れやすい理由
  • 理想と現実のギャップに深く傷つく
  • 自分の価値観を否定されると、存在を否定されたように感じる
  • 「意味のない仕事」にエネルギーが出ない
  • 批判や否定に深く傷つき、立ち直りに時間がかかる

これはINFPの「弱点」ではなく、Fiの深さゆえに起きる自然な反応です。

▶ 補助機能:外向的直観(Ne)

=「外の世界から可能性を見つけ、創造的に発想する」

INFPのNeは、「まだ見えていない可能性」「別のアプローチ」を探す力として現れます。

そのため、INFPは内向的でありながら、創造的で柔軟な発想を持つタイプです。

Neの強み(看護現場での見え方)
  • 「この方法がダメなら、別の方法があるはず」と考える柔軟性
  • 患者さんの「できること」に着目したケアプラン
  • 型にはまらない、その人に合ったアプローチ
  • 患者さんの生活背景や価値観を活かした退院支援

INFPのNeは、「決められたやり方」ではなく“その人らしい可能性”を見つける力として現れることが多いです。

▶ Neのデメリット(=しんどさの正体)

Neは創造的で美しい機能ですが、INFPが疲れやすい理由の多くはここにもあります。

Neが疲れやすい理由
  • 可能性を探しすぎて、決断できなくなる
  • 「こうもできる、ああもできる」と考えすぎて疲れる
  • ルーティンや決まった手順に息苦しさを感じる
  • 急な変更や複数のタスクに、頭が混乱する

外から見ると柔軟に見えても、内側では多くの可能性を同時に処理しているのがINFPの特徴です。

Fi × Ne がつくる INFP看護師の”あるある傾向”

この2つの機能が組み合わさることで、INFPには次のような行動傾向が推測されます。

  • 理想と現実のギャップに深く傷つく
  • 患者さんの感情を深く受け取りすぎる
  • 批判や否定に弱く、立ち直りに時間がかかる
  • 可能性を探しすぎて、決断が遅くなる
  • 意味のある仕事には深くコミットできる

INFPは「価値観の守り手」であり「可能性の探求者」。

それが強みにも、疲れやすさにもつながります。

↓MBTIの仕組みについては、こちらで詳しく解説しています。

mbti-cognitive-functions-explained

INFP看護師が人間関係で疲れないためのコツ

続いて、INFPの人間関係についても見ておきましょう。

INFP看護師は、深い価値観を持ち、静かに相手を支える人間関係を好みます。

その一方で、

  • 表面的な会話が苦手
  • 批判や否定に深く傷つく
  • 自分の意見を言うのが難しい

といった悩みを抱えることも多いです。

ここでは、よく一緒に働く相手のタイプ別に「どう関わると楽になるか」をご紹介します。

▶ ESFJやENFJの先輩・上司(外向的感情タイプ)

相手の特徴
  • チーム全体の調和を重視する
  • 「みんな大丈夫?」と気にかけてくれる
  • 明るく声をかけてくれる
  • 「報告・連絡・相談」をしっかり求める

なぜうまくいきにくいのか

INFPは内向的感情(Fi)で「自分の内側で深く考える」タイプ。

一方、ESFJやENFJは外向的感情(Fe)で「外に出して共有する」タイプです。

そのため、

  • INFPが黙っていると「何か問題があるのでは?」と心配される
  • 「もっと声を出して」と言われて、プレッシャーに感じる
  • 考えがまとまる前に話を求められて疲れる

という状況が生まれやすくなります。

関わり方のコツ

具体的な対応
  • 「ちょっと考える時間をください」と伝える
    → 即答できないのは当然のこと
  • こまめに「大丈夫です」「できています」と報告する
    → 相手は心配性なだけ
  • 「気にかけてくれてありがとうございます」と伝える
    → 相手の善意を受け取る姿勢

ポイント:相手は「否定」しているのではなく「心配」しています。黙っていると「困ってるのかな?」と思われるので、こまめな一言が関係を楽にします。

▶ ISTJやESTJの先輩・上司(思考タイプ)

相手の特徴
  • ルールや手順を重視する
  • 「なぜそうしたのか」根拠を求める
  • 効率や結果を優先する
  • 感情よりも論理で話す

なぜうまくいきにくいのか

INFPは感情(F)で「人の気持ちや価値観」を大切にするタイプ。

一方、ISTJやESTJは思考(T)で「論理や効率」を重視します。

そのため、

  • 相手の言い方が「冷たい」「否定的」に感じる
  • 「理由を説明して」と言われて、批判されたように感じる
  • 「もっと効率的に」と言われて、自分のやり方を否定されたように感じる

という状況が生まれやすくなります。

関わり方のコツ

具体的な対応
  • 「〇〇という理由で△△しました」と根拠を添える
    → 相手は納得したいだけ
  • 「ご指摘ありがとうございます」と受け取る
    → 相手は攻撃ではなく改善を求めている
  • 感情ではなく「事実」と「理由」で説明する
    → 「この患者さんは〇〇だから、△△が必要です」

ポイント:相手は「あなた」を否定しているのではなく、「やり方」について確認したいだけです。感情的にならず、淡々と説明すると楽になります。

▶ ENFPやENTPの同僚(外向的直観タイプ)

相手の特徴
  • 新しいアイデアが次々浮かぶ
  • 話が脱線しやすい
  • エネルギッシュで明るい
  • 「こうしたらどう?」と提案が多い

なぜうまくいきにくいのか

INFPもENFPも直観(N)を持っていて、可能性を探すのが好きです。

ただし、INFPは内向き(I)、ENFPは外向き(E)なので、

  • ENFPのテンポについていけず疲れる
  • 「こうしよう!」と巻き込まれて、自分のペースが乱れる
  • 話が次々変わって、ついていけない

という状況が生まれやすくなります。

関わり方のコツ

具体的な対応
  • 「いいアイデアですね」と受け取ってから「ちょっと考えさせてください」
    → 即答しなくていい
  • 一緒にいて楽しいけど、一人の時間も確保する
    → 疲れたら距離をとっていい
  • 「今日は静かに仕事したい気分です」と正直に伝える
    → 相手は悪気がないので、伝えれば理解してくれる

ポイント:相手のエネルギーに合わせすぎず、自分のペースを守ることが大切です。「今は静かにしたい」と伝えても、相手は傷つきません。

▶ ISFJやISFPの同僚(内向的タイプ)

相手の特徴
  • 静かで穏やか
  • 一人で黙々と仕事をする
  • 人の気持ちに敏感
  • 深い話を好む

なぜうまくいきやすいのか

INFPと同じく内向的(I)で、静かな環境を好むタイプです。

お互いに無理に話さなくても、空気で分かり合える関係が築けます。

さらに関係を深めるコツ

具体的な対応
  • 「いつもありがとう」と小さな感謝を伝える
    → 見えない貢献を認め合える
  • 一緒に静かな休憩時間を過ごす
    → 無言でも心地よい関係
  • 「実は〇〇で悩んでて」と本音を話してみる
    → 深い信頼関係が生まれる

ポイント:お互いに「静かな存在」だからこそ、小さな言葉が大きな意味を持ちます。無理に明るく振る舞わず、自然体でいられる関係を大切にしましょう。

人間関係で疲れたときの対処法

INFPは深く考え、深く感じるタイプなので、人間関係で疲れやすい傾向があります。

そんなときは、次のような対処法が有効です。

疲れたときの回復法
  • 一人の時間を確保する
    → 休憩室で静かに過ごす、帰宅後は誰とも話さない時間を作る
  • 日記を書く
    → 頭の中を整理する、感情を言葉にする
  • 自然に触れる
    → 散歩、植物を眺める、空を見上げる
  • 「今日の自分はよくやった」と自分を褒める
    → 自己批判をやめる練習

INFPにとって、一人の時間は「回復」ではなく「必要」です。

罪悪感を持たず、自分を充電する時間を大切にしてください。

よくある質問(INFP看護師のお悩みQ&A)

理想と現実のギャップに苦しんでいます。どうしたらいいですか?

INFPは理想を持つからこそ、患者さんの尊厳を守れるタイプです。ギャップに苦しむのは弱点ではなく、深い価値観ゆえの反応。「今日できた小さなこと」に目を向ける練習をすることで、理想と現実の両方を受け入れられるようになります。

患者さんや家族の感情を受け取りすぎて、心が疲れてしまいます

INFPは共感力が高く、相手の感情を「自分のこと」のように感じるタイプです。「共感する」と「引き受ける」は違うと理解し、勤務後に「切り替えの儀式」を作ることで境界線を保てます。一人の時間は「回復」ではなく「必要」です。

もう限界です。転職を考えるべきでしょうか?

「何も改善の余地がない」と感じるなら、転職は選択肢の一つです。INFPに向いているのは、患者さんとじっくり関われる環境(訪問看護、療養病棟、ホスピスなど)や自分のペースで働ける職場(産業看護師、学校保健室など)。ただし転職前に「自分の軸」を整理することが大切です。

感情に振り回されない生き方

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INFPの特性を理解しただけでは、理想と現実のギャップに苦しむ毎日は変わりません

診断結果を活かすには、感情をコントロールする具体的な方法が必要です。4Aメソッドを使えば、自己批判や不安を受け止めて、自分の軸で行動できるようになります。

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まとめ|INFP看護師として”静かな理想主義者”の力を活かす

INFPは、「感情的で弱いタイプ」ではありません。

正しくは、

“深い価値観と静かな共感力で、患者さんの尊厳を守るタイプ”

です。

INFPの強み

  • 深い価値観で「その人らしさ」を尊重できる
  • 言葉にならない感情を察する共感力
  • 可能性を見出す創造的なケアの発想
  • 静かに支える見えない貢献の力
  • 意味と目的を見出す深い使命感

INFPのつまずき

  • 理想と現実のギャップに深く傷つく
  • 感情を深く受け取りすぎて心が疲弊する
  • 批判や否定に深く傷つき立ち直りに時間がかかる
  • 自分の意見を言えず我慢して溜め込む
  • 完璧主義と自己批判で自分を追い詰める

大切なのは、あなたが最も力を発揮できる”環境”と、”自分との向き合い方”を選び直すこと。

INFPの深い価値観・静かな共感力・創造性は、正しく使えば現場にとってかけがえのない強みになります。

ぜひ、ご自身の特性を理解し、無理のないペースで活かしていってくださいね!

「もう、感情に振り回されたくない」

感情に振り回されない

不安、焦り、イライラ、自己否定…そんな感情から解放される方法を詳しく解説しています。

ABOUT US
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トモさん/岩下 知史
エグゼクティブコーチとして2,000時間以上のセッションを実施し、企業向け研修講師として1,000人以上をサポートしてきました。 才能診断と、思い込みを手放すコーチング、個人起業のマーケティング支援を行っています。